金仏壇と唐木仏壇、浄土真宗ではどちらを選ぶべき?

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金仏壇と唐木仏壇、浄土真宗ではどちらを選ぶべき?

お仏壇の購入や買い替えをご検討される際、「浄土真宗では金仏壇と唐木仏壇、どちらを選ぶのが正しいのだろうか?」と悩まれる方は非常に多くいらっしゃいます。ご実家のお仏壇が金仏壇だった記憶があるものの、現代の住環境に合うか不安を感じる方も少なくありません。

結論から申し上げますと、浄土真宗における正式なお仏壇は「金仏壇」とされていますが、現代の住宅事情に合わせてモダンな仏壇を選ばれる方も増えています 。本記事では、浄土真宗の教えに基づいたお仏壇の選び方から、後悔しないための品質チェック、そしてお客様の暮らしに寄り添った最適なご提案までを詳しく解説いたします。


目次

1. 浄土真宗における金仏壇と唐木仏壇の基本と違い

お仏壇を選ぶにあたり、まずは金仏壇と唐木仏壇それぞれの特徴と、浄土真宗における位置づけを正しく理解することが大切です。ここでは、基本的な定義と違いについて解説します。

金仏壇:極楽浄土を表す正式な形

浄土真宗において、正式な仏壇とされるのが「金仏壇」です 。金仏壇とは、漆塗りや高級ウレタン塗り、カシュー塗りといった塗装の上に金箔押し、錺(かざり)金具などで仕上げられたお仏壇のことを指します 。この絢爛豪華な姿は、阿弥陀如来様がいらっしゃる「極楽浄土」の世界を表現しているとされています 。浄土真宗のお寺様と深くお付き合いがあり、より正式な形でお仏壇をお迎えしたいとお考えの方には、金仏壇をご用意していただくことを強くおすすめしております 。

唐木仏壇:重厚な木目が特徴

一方で唐木仏壇とは、黒檀や紫檀といった美しい木目を持つ銘木を使用して作られたお仏壇のことです。金仏壇のような金箔の装飾はなく、木の温もりや重厚感、落ち着いた色合いが特徴です。他宗派では広く用いられている唐木仏壇ですが、浄土真宗において明確に禁止されているわけではありません。しかし、教義の観点から「極楽浄土の荘厳さ」を表す意味合いにおいては、やはり金仏壇が本来の正式な形となります。

浄土真宗ではどちらを選ぶべきか?

教義に則った正式な形を重んじるのであれば、間違いなく金仏壇を選ぶべきです 。ですが、近年はマンションにお住まいの方や、和室のない間取りなどの住宅事情もあり、金仏壇を新規で購入される方は少なくなっているのが実情です 。その場合は、お住まいのお部屋に合わせて、リビングに合うおしゃれでモダンな仏壇を選び、その雰囲気を大切にしながら、浄土真宗の大谷派(お東)や本願寺派(お西)らしさを感じられる仏具の飾り方をおすすめしております 。大切なのは、ご先祖様と生前のときと同じように、自然に寄り添い共存できるお部屋にあったお仏壇と出逢うことです 。
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2. 浄土真宗の教えと金仏壇が推奨される理由

なぜ浄土真宗では金仏壇が大切にされてきたのでしょうか。そこには、単なる見た目の美しさだけではない、教義に基づいた深い意味と理由が存在します。

金色が持つ深い意味とは

金仏壇の「金色」は、浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来様の放つ「無碍光(むげこう)」という、あらゆるものを照らす救いの光を象徴しています。また、きらびやかな装飾は、決して手の届かない遠い世界ではなく、今ここにある私たちの暮らしの中に極楽浄土の世界を再現し、日々の感謝を捧げるための大切な場所であることを意味しています。お仏壇に手を合わせるたびに、阿弥陀如来様の慈悲の光を感じ、心静かに自分自身を見つめ直すことができるのです。

本願寺派(お西)と大谷派(お東)での造りの違い

金仏壇をお選びいただく際には、ご自身が大谷派(お東)か本願寺派(お西)かをしっかりと伝えることが極めて重要です 。同じ浄土真宗でも、内部の「宮殿(くうでん)」と呼ばれる部分のデザインに明確な違いがあります 。

  • 屋根の違い: 大谷派(お東)の宮殿は二重の瓦屋根で黒い漆塗の部分が多くみられます 。一方、本願寺派(お西)は一重の杮(こけら)葺きの屋根で、大部分を金箔で押した金色一色にみえるデザインです 。
  • 柱の違い: 大谷派(お東)は黒い漆塗りの柱に金色の錺金具が施されています 。一方、本願寺派(お西)は金箔を押した柱の上に金色の錺金具が施されています 。

現代の住宅事情に合わせたモダン仏壇という選択肢

正式な金仏壇の素晴らしさがある一方で、ご自宅のリビングに馴染むモダン仏壇を選ばれる方も増えています 。この場合、お仏壇本体は現代的なデザインであっても、内部の仏具の飾り方で「浄土真宗らしさ」を表現することが可能です 。お客様の暮らし、生活スタイル、そしてお気持ちに寄り添い、どの程度省略するのがよいか、どのように宗派の作法を大切にするかを一緒に考えさせていただきます 。
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3. お仏壇選びで後悔しないための「五感」と品質チェック

お仏壇は、30年、50年、さらに次の世代にまで受け継いでいく、とっても長い付き合いになるものです 。だからこそ、表面的な情報だけでなく、確かな品質とご自身の感覚を大切にする必要があります。

ネットでは分からない「五感」での体験

最近ではインターネットで相談や提案無しでお仏壇が買える時代になりましたが 、当店では対面販売にこだわっております 。それは、インターネットだけではわからない素材の質感や、お部屋に置いた時の雰囲気、そして毎日鳴らすリンの音色などを五感で感じながら選んでいただきたいからです 。リンの音色がご自身の心が安らぐ音なのか、実際に叩いて確認することが後悔しない秘訣です 。

塗料・芯材・接着剤の品質基準(F★★★★)

お仏壇の品質を見極める上で大切なのは、国産か海外製かという「種類」ではなく、「品質」そのものです 。お仏壇に使う塗料・芯材・接着剤などには、ホルムアルデヒド発散速度に応じてF★ ~ F★★★★でJIS・JASで定められる基準があります 。当社の国産仏壇では、この最高ランクである「F★★★★(フォースター)」の規格に全て遵守しており、ご家族皆様が安心して健康に暮らせる品質をお約束しております 。

仏壇と仏具の調和・立体感の確認

お仏壇単体の美しさだけでなく、仏具を並べた際の「調和と立体感」を確認することも非常に重要です 。実際の仏壇の中に仏具を並べて分かる、仏壇と仏具の調和や、画面では決して分からない立体的な配置などは、実物を前にして初めて実感できるものです 。お客様が祀りたいご本尊やお位牌を置くには、内部をカスタマイズした方がよいのではないか等、細部まで丁寧にアドバイスいたします 。
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4. お客様の「想い」に寄り添うお仏壇選びの事例

事例:実家の建て替えに伴うお仏壇の買い替え

※プラバシー保護のため、内容は一部変更しています。

川崎市多摩区にお住まいのA様は、ご実家の建て替えを機に、古くなったお仏壇の買い替えをご相談にいらっしゃいました。長年大切にされてきたお仏壇でしたが、新しいお家のモダンな和室にはサイズも雰囲気も合わず、どうすべきか悩まれていました。

A様から詳しくお話を伺うと、お仏壇本体は新しくしたいものの、今まで手を合わせてきた「礼拝対象物」である仏像、掛軸、位牌といったものは、そのまま新しいお仏壇でも祀りつづけたいという強いご希望がありました 。そこでおすすめしたのが、内部の仕様を調整できる「セミオーダー仏壇」です 。新しいお仏壇の内部をセミオーダーすることで、お持ちの大切な礼拝対象物を整然と綺麗に祀れるように設計いたしました 。A様からは、「長年見守ってくれた仏様を新しいお家でも変わらずお祀りでき、本当に安心しました」と大変喜んでいただけました。

建築士の視点を取り入れたお仏間のご提案

このA様のケースでは、仏間づくりからのサポートも行いました。建築士の視点から、新しいお家やリフォーム後のお家の図面を拝見しながら担当の設計士さんとの打ち合わせを行いました 。仏壇の扉の開閉はもちろん、仏さまをお祀りする日常生活まで想定して、仏壇を置く場所のサイズの確認を行います 。さらには、下がり壁や鴨井の高さや、仏壇用のコンセントの位置についても綿密に打ち合わせ致しました 。このように建築士同士で図面での会話がスムーズに行えるからこそ出来る、さまざまな事前すり合わせがご好評をいただいております 。
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5. 新川崎雲山堂が浄土真宗のお客様に選ばれる5つの理由

【理由1】お客様の暮らしと想いに寄り添う徹底したヒアリング

当店では、お客様の暮らし、生活スタイル、そしてお客様の気持ちに寄り添いしっかりとヒヤリングすることを一番大切にしております 。「どのお部屋の何処に、どの向きで置くのがよいか」「猫ちゃんがお家にいるから、ローソクはLEDの方がよいのではないか」など、お客様の暮らしに合う仏壇や仏具をイメージして1つ1つ丁寧にアドバイスしております 。

【理由2】浄土真宗(お西・お東)に特化した深い専門知識

「何故お線香は寝かせるのか」「朱色の木蝋の意味は」といった疑問にも、浄土真宗専門の立場から平易な言葉で解説します 。本願寺派(お西)の色付の華鋲や玉香炉、大谷派(お東)の金色の華鋲や透かし香炉など、派別による仏具の違いや正式な飾り方はもちろん、モダンな仏壇の雰囲気の中に宗派らしさを大切にする略式の飾り方まで、安心してお任せいただけます 。

【理由3】代表自らがご自宅へ伺う安心の出張採寸・相談

お見積もりやご相談の際は、職人ではなく、当社代表取締役の青地が直接お客様のご自宅にお伺いします 。川崎・横浜・東京の近隣エリアはもちろん少し離れたエリアでも対応しております 。お部屋でお客様に、私がメジャーで実際の高さや幅や扉を開いた場合などのシュミレーションを見て頂き、しっくりくる大きさ及びデザインをみつけます 。

【理由4】二級建築士の視点を活かした仏間・安置場所のご提案

私が二級建築士の資格を持っており、ご自宅のリフォームや新築の際、設計事務所との新築の仏間の打ち合わせに参加することが可能です 。図面を見ながら、仏壇の納まりから始まり、床の間、収納、畳、長押などの和室の意匠についても、ご家庭の仏間から寺院までさまざまな仏間や和室を建築士の目線でみてきた経験を、お客様の仏間作りに役立てて頂けます 。

【理由5】「礼拝物」と「礼拝対象物」を正しく扱う本物の供養サポート

お仏壇の買い替えに伴う処分におきましても、仏壇や仏具などの「礼拝物(れいはいぶつ)」には「供養」を、仏像、掛軸、位牌などの「礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)」には「閉眼供養(魂抜き)」を正しく行います 。当社の供養サービスは特定の宗派に限定せず、広く「仏教としての供養」として一律に承っており、提携寺院の正式なご住職による読経・供養を行っておりますのでご安心ください 。
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6. 浄土真宗のお仏壇に関するよくあるご質問(Q&A)

Q1. 浄土真宗でお線香を立てずに寝かせるのには、どのような意味があるのでしょうか?

A. 浄土真宗でお線香を寝かせる理由は、本山(西本願寺・東本願寺)の伝統的なお香の焚き方(常香盤)を模しており、香炉の灰の上で抹香を長期間燃やし続ける作法を、家庭用の短い線香で再現しているためです 。煙や香りを長時間漂わせることで、阿弥陀如来の慈悲が行き渡ることを意味します 。1本のお線香を2つ〜4つくらいに折って使われます 。

Q2. 浄土真宗では、お水やお茶はお供えしないと聞きましたが本当ですか?

A. はい、正式な浄土真宗のお仏壇の飾り方では、お水やお茶はお供えしません 。浄土真宗では「極楽浄土には癒しの水が豊かに湧き出ている」と考えられているためです 。ただ、一般のご家庭ではご家族のお気持ちでお供えされている場合もあり、一番大切なことは神仏や先祖を敬う気持ちですので、ご自身にとって一番しっくりくるやり方で向き合っていただければと思います 。

Q3. 浄土真宗ですが、お位牌を作りたい場合はどのようにすればよいですか?

A. 浄土真宗では「人はみな亡くなると浄土でみ仏に生まれかわる」と考えられているため本来は位牌を用いず、過去帳に記録します 。しかし、お位牌にむかって亡くなった方を偲び手を合わせたいというお気持ちから、実際に蒔絵位牌などを作られている方もいらっしゃいます 。お寺のご住職により考え方が異なりますので、一度所属するお寺にご相談していただくことをおすすめします 。

Q4. ご本尊の掛軸を選ぶ際、本願寺派(お西)と大谷派(お東)での見分け方を教えてください。

A. 中央のご本尊(阿弥陀如来様)の背景にある後光の線の本数が異なります。本願寺派(お西)が8本、大谷派(お東)が6本です 。また、両脇の脇掛も異なり、お西は「親鸞聖人御影」と「蓮如上人御影」、お東は「十字名号」と「九字名号」を掛けます 。より正式には各派のご本山で「免物」として受けることが奨励されています 。

Q5. 浄土真宗の基本の仏具「三具足」とは何ですか?

A. ご本尊をお迎えするために最低限必要な、花を生ける「花瓶」、蝋燭を灯す「蠟燭立」、香を焚く「香炉」の3つの仏具のセットです 。本来は蝋燭立と花瓶をそれぞれ1対にして、中央の香炉と合わせて全部で「五具足(ごぐそく)」が正式ですが、スペースの兼ね合いもあり三具足で飾るのが一般的です 。
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まとめ:お客様の暮らしに合ったお仏壇との出逢いをサポートします

浄土真宗において、正式な金仏壇を選ぶべきか、現代の暮らしに調和するモダンな唐木仏壇を選ぶべきかは、教義の理解とご自身の生活スタイルのバランスの中で決めていくものです。お仏壇は、長い年月をご家族とともに過ごし、心の拠り所となる大切な空間です。インターネットの情報だけでは分からない質感や音色、そして立体的な調和を、ぜひ五感で確かめてください。

新川崎雲山堂では、お客様の想いに寄り添い、二級建築士の視点も交えながら、お部屋に最適なお仏壇選びを全力でサポートいたします。まずは、どうぞお気軽にご相談ください 。お問い合わせ、ご来店、心よりお待ちしております 。
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この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

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