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日常の業務で生まれた「ちょっとした発見や話題」を綴ります。
新川崎雲山堂 三代目当主 青地直樹のブログです。

仏壇処分は罰当たりではない?ご先祖様に感謝を伝え、心の負担を軽くする方法

「実家を売却することになり、仏壇をどうしても処分しなければならない」
「マンションへの引越しで、大きな仏壇を置くスペースがなくなってしまった」

現代の住宅事情やライフスタイルの変化により、このような悩みを抱える方は決して少なくありません。しかし、いざ仏壇を処分しようと考えたとき、多くの方が「ご先祖様に申し訳ない」「罰が当たるのではないか」という強い罪悪感や不安に襲われます。

このブログでは、仏壇供養処分の専門家である「新川崎雲山堂」が、仏壇処分に対する正しい考え方と、心の負担を軽くするための具体的な手順、そして信頼できる依頼先の選び方について解説します。

仏壇を処分することは、決して「捨てる」ことではありません。
お役目を終えた仏壇に感謝を伝え、きちんとした手順で送り出すことは、ご先祖様への立派な供養の一つです。この記事が、あなたの心のつかえを取り除く一助となれば幸いです。


1. 仏壇は「家具」ではなく「礼拝物」。正しい供養で罪悪感は消える

まず大切なのは、仏壇に対する認識を整理することです。
タンスや食器棚は「家具」ですが、長年手を合わせ、お線香をあげてきた仏壇や仏具は「礼拝物(れいはいぶつ)」です。

法律上は廃棄物として処理される場合でも、心情的には「ゴミ」ではありません。
そのため、単に捨てる(廃棄する)のではなく、今までの感謝を込めて「供養」を行い、その後に適切に処分するという手順を踏むことで、それは「処分」ではなく「感謝の儀式」へと変わります。

重要な用語:「供養」と「閉眼供養(魂抜き)」の違い

ここを混同されている方が非常に多いので、明確に区別します。

〇 礼拝物(れいはいぶつ)

  • 対象: 仏壇本体、仏具(花立・香炉など)、経机など。
  • 必要な儀式: 「供養」。感謝を込めてお経をあげ、お役目を終了します。

〇 礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)

  • 対象: 仏像、掛軸、位牌、過去帳など(手を合わせる直接の対象となるもの)。
  • 必要な儀式: 「閉眼供養(へいがんくよう)」。一般的に「魂抜き」「お性根抜き」と呼ばれます。

【ポイント】
仏壇本体には魂は宿っていないとされることが多いため「供養」を行いますが、本尊(仏像・掛軸)や位牌には魂が宿っているとされるため、処分やお焚き上げの前に必ず「閉眼供養(魂抜き)」を行い、ただの物に戻す必要があります。

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2. 仏壇処分の方法7選|メリット・デメリット比較一覧表

「どこに頼めばいいのか分からない」という方のために、主な7つの方法を比較しました。
費用だけでなく、供養の丁寧さ(安心感)も考慮して選ぶことが大切です。

仏壇処分方法 比較一覧表

No. 方法(依頼先) 費用の目安(供養料含む) 手間 安心感 特徴
1 菩提寺に相談する 30,000円~(お布施) 相談が必要 供養(お経をあげてもらう)はしてもらえるが、処分は受けてない場合も多い
2 仏壇・仏具店に依頼する 25,000円~120,000円程度 供養から回収・処分まで一括対応。費用・手間・安心感のバランスが最も良い
3 仏壇供養処分の専門業者に依頼する 20,000円~80,000円程度 供養がオプション料金になっていることも。回収のみで供養しないケースも。
4 自治体の粗大ゴミとして処分する 500円~2,000円程度 × 費用は安いが、ゴミ捨て場に出す心理的負担が大きい。宗教的な供養は一切なし。
5 遺品整理業者に依頼する 15,000円~70,000円程度 他の家財とまとめて処分できるが、仏壇も「不用品」として扱われるリスクがある。
6 リサイクル業者に売却する 0円~ 仏壇の買取は断られるケースが大半。美術的価値がある場合のみ可能性あり。
7 自分で解体して処分する 0円 × 解体には工具と労力が必要。何より心理的な負担が非常に大きい。

【結論】最もおすすめなのは「2. 仏壇・仏具店に依頼する」

当社「新川崎雲山堂」は、仏壇処分7つの方法のうち「2. 仏壇・仏具店に依頼する」に該当します。
上記の表の通り、費用、手間、そして何より「ご先祖様に失礼がないか」という安心感のバランスが最も取れているのが、「2. 仏壇・仏具店に依頼する」方法です。

「3. 仏壇供養処分の専門業者」「5. 遺品整理業者」に依頼する場合の注意点

近年増えている専門業者や遺品整理業者の中には、「仏壇処分」を謳っているところがありますが、以下の点に注意が必要です。

  • 供養がオプション料金: 基本料金は安いが、供養を含めると高額になることがあります。
  • 扱いの違い: 礼拝物であるという意識が希薄で神仏に対する丁寧な扱いができないため、同じ梱包材を何度も使いまわしたり、梱包せずにむき出しでトラックに積む業者も存在します

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3. 仏壇供養処分の費用と仕組み

「相場が分からなくて不安」という声をよく聞きますが、適正な業者であれば料金の仕組みは明確です。

費用の内訳

当社の費用は、以下の3つの要素で構成されています。

  1. 「礼拝物(れいはいぶつ)」
    • 仏壇、仏具、経机などそれぞれのサイズや量など。
  2. 「礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)」
    • 仏像、掛軸、位牌、過去帳といった閉眼(魂抜き)するものがそれぞれ何がいくつあるか。
  3. 「出張引き取り費用」
    • 引き取り先の住所、必要な人数(※場合によってはクレーン車手配など)。

新川崎雲山堂の料金についてのコミットメント

ご提示する見積もり金額には全て、きちんとした供養にかかる費用が含まれています
「供養料は別」「お布施は別途必要」といった分かりにくい表示はいたしません。
(※事前に伺った寸法や数量などと同じ内容であれば仮見積り金額と変わることはありません。)

※相見積もりは、金額の安いものを選ぶことに繋がるため、おすすめしません。あくまでも内容で選ぶことをおすすめします。

費用を抑えるポイント

  • 店舗への持ち込み: お客様が当社まで持ち込むことで出張費の節約になります(川崎市内に実店舗を構えています)。
  • 搬出の手伝い: 一人で持てないサイズの仏壇のときに、お客様が一緒に持つことで出張人数が減り費用を抑えられます。

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4. 申し込みから供養完了までの流れ(新川崎雲山堂の例)

「どのような手順で供養・処分されるのか」を知ることは、安心感に繋がります。

1. お問い合わせ・仮見積り
電話で、内容を確認させて頂き仮の見積りをお伝えし、引取り日時を相談の上決定します。

2. 出張引き取り
指定の日時に引き取りに伺います。

3. 本見積り・お支払い
実際に仏壇を拝見して金額をお伝えします。
(※事前に伺った寸法や数量などと同じ内容であれば仮見積り金額と変わることはありません。)代金を受け取り、領収書をお渡しします。

4. 丁寧な梱包・搬出
清潔な梱包材での梱包及び仏具等の箱詰め作業をいたします。
仏壇や位牌などを一つひとつ丁寧に梱包します。決してむき出しのまま運んだり、使いまわしの資材を使ったり、簡易的な目隠しだけで済ませたりすることはありません
お預りする仏壇等を車へ積み込み、倉庫へ運びます。

5. 供養法要・処分

4か月に1度程度のペースで、お寺の住職による正式な供養法要を行い、その後、法令に従い適切に処分(お焚き上げ等)いたします。

6. ご報告
供養法要後に、ご希望のお客様に、お寺の承認印が押された「ご供養完了 報告証」を郵送いたします。
ここで大切なポイントは、会社のハンコではなく寺院のハンコが押されていることです。

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5. よくある質問(FAQ)

ご先祖様に関わることですから、疑問や不安は尽きないものです。よくある質問にお答えします。

Q. 「魂抜き」はしていただけますか?

A. お寺の住職による正式な「魂抜き」を行います。「魂抜き」は、礼拝の対象になる品物(位牌・仏像・掛軸・過去帳など)に対して行う「閉眼供養(へいがんくよう)」のことを指す言葉で、一般的に「魂抜き」「お性抜き(おしょうぬき)」「抜根(ばっこん)」などと呼ばれています。
これに対して「魂入れ」というものがあります。「魂入れ」は、仏像や掛軸を新しく購入した際や位牌を作った際には行う「開眼供養(かいげんくよう)」のことを指す言葉で、「閉眼(魂抜き)」と「開眼(魂入れ)」は、対になる言葉です。
当店では、お預りした全ての礼拝の対象になる品物に「閉眼供養(魂抜き)」を行わせて頂いております。

Q. 供養処分の依頼は、どの宗派でも良いですか?

A. どの宗派でも引き取ります。当社の供養サービスは特定の宗派に限定せず、広く「仏教としての供養」として一律に承っております。ご理解いただければ幸いです。

Q. 位牌や遺影、神棚も一緒に処分できますか?

A. はい、すべて可能です。仏壇や仏具、経机などは「礼拝物(れいはいぶつ)」として「供養」を行います。
一方、仏像、掛軸、位牌、過去帳などは「礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)」として「閉眼供養(魂抜き)」を行います。神棚やお札などもお引き取り対象です。
これらも全て丁寧に供養いたします。

Q. 対象エリアは?エリア外でも対応してくれますか?

A. こちらのページに記載している出張引き取り費用(地域別一覧表)をご覧ください。横浜市や東京都内の近隣エリアはもちろん、少し離れたエリアでも対応しております。一覧表に記載されていない地域でも対応いたします。お気軽にご連絡下さい。

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6. まとめ

仏壇の処分は、決して「罰当たり」なことではありません。
これまでの感謝を込めて、きちんとした手順で送り出してあげることこそが、ご先祖様にとっても一番の供養になると私たちは信じています。

始めにお話ししたように、当社の場合は「礼拝物供養処分」という風に明記しております。
つまり、お預かりする物は「礼拝物(れいはいぶつ)」ですよ。そして「供養」をするためにお預かりするんですよ。さらに、お預かした物は全てちゃんと供養を行い、終わった後に「処分」を致しますよ。という当社のこだわりがギュッと詰まった表現になっております。

「最後まできちんと責任を持ってご供養する、そのお手伝いをいたします」
心の負担を軽くするためにも、まずは私たちにご相談ください。

☆無料相談・お見積りはこちら↓
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この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

【浄土真宗専門店の知恵】お仏壇選びで後悔しないために。東京・神奈川で「金仏壇」と「モダン仏壇」を選ぶ決定版ガイド

こんにちは。川崎市・横浜市エリアを中心に、浄土真宗の仏壇・仏具をご案内している「新川崎雲山堂(しんかわさきうんざんどう)」代表の青地直樹です 。

お仏壇は、車や家電のように数年で買い替えるものではありません 。30年、50年、あるいは孫の代まで100年と受け継がれていく、ご家庭にとっての「心の拠り所」です 。だからこそ、初めて選ぶ方やお買い替えを検討されている方には、絶対に後悔してほしくありません 。

「浄土真宗の仏壇は金仏壇と聞いたけれど、マンションには合わない?」
「お東とお西で、仏具の形が全く違うって本当?」
「インターネットで買うのと、専門店で相談するのは何が違うの?」

今回は、こうした疑問に対して、浄土真宗専門店の視点から徹底的に解説します。専門用語には分かりやすい説明を加えながら、皆様のお仏壇選びに本当に役立つ情報をお届けします。


1. なぜ東京・神奈川には「浄土真宗専門」の仏壇店が少ないのか?

東京都や神奈川県には数多くの仏壇店がありますが、「浄土真宗専門」を掲げるお店は極めて稀です。なぜなら、そこには「圧倒的な専門知識の複雑さ」と「提案力の重要性」という壁があるからです。

理由①:専門知識の複雑さと「間違い」のリスク

浄土真宗は、他の宗派に比べてお仏壇の内部の造り(宮殿)や、飾る仏具の形状が非常に細かく定められています 。
「お東(真宗大谷派)」と「お西(浄土真宗本願寺派)」で、屋根の形、柱の装飾、仏具の色や形がすべて異なります 。
一般的な仏壇店では、全宗派を広く浅く扱うため、この細かな違いを正確に把握しきれず、「浄土真宗風」のセットとして販売してしまうケースも少なくありません。私たちは専門店として、教義に基づいた「正しい形」を厳格に守り、間違いのないご提案をする責任を負っています。

理由②:カタログと現地シミュレーションによる「最適解」の提案

「専門店なら、お店にたくさんの金仏壇が並んでいるの?」と思われるかもしれません。しかし、当店ではあえて店頭への大量展示は行わず、専門のカタログと実地でのご提案を重視しています。
なぜなら、お仏壇は「単なる物」ではなく「空間」だからです。お店で見るのと、実際のお部屋に置くのでは、サイズ感や光の当たり方が全く異なります 。
私たちは、膨大な種類の金仏壇・唐木仏壇・モダン仏壇の中から、お客様のご予算とご自宅の寸法に完璧にマッチするものを厳選してご提案します 。これにより、在庫を売るための接客ではなく、「お客様にとってのベスト」を探すコンサルティングが可能になるのです 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


2. 浄土真宗の正式な「金仏壇」とは?選び方のポイント

浄土真宗におけるお仏壇は、「お内仏(おないぶつ)」とも呼ばれ、「家庭内にあるお寺(仏堂)」という意味を持ちます 。その正式な姿が「金仏壇」です 。

Q. 「金仏壇」とはどのようなお仏壇ですか?

A. 極楽浄土の世界観を表現した、漆塗りや金箔で仕上げられたお仏壇です 。
金仏壇は、白木の状態から、漆塗り(またはカシュー塗りなどの高級塗装)、金箔押し、蒔絵、錺(かざり)金具といった伝統工芸の技を集結して作られます 。全体が金色に輝いているのは、阿弥陀如来さまがいらっしゃる「光り輝く極楽浄土」をその場に再現しているからです 。

※補足:塗装について
伝統的には「漆塗り」が基本ですが、近年ではピアノの塗装に使われる強固な「高級ウレタン塗り」や、神社仏閣の補修にも使われる「カシュー塗り」など、耐久性と美しさを兼ね備えた技法も多く用いられています 。

Q. 「お東(大谷派)」と「お西(本願寺派)」で、金仏壇のデザインはどう違いますか?

A. ご本尊を安置する「宮殿(くうでん)」の屋根と柱のデザインが決定的に異なります 。
これは、京都にあるそれぞれの本山(お寺)の建物を模しているためです 。

    • 真宗大谷派(お東)の金仏壇:
    • 屋根: 二重の瓦屋根のデザインです 。
    • 柱: 黒い漆塗りの柱に、金色の錺(かざり)金具が施されています。「黒」の面積が多く、引き締まった印象を与えます 。

  • 浄土真宗本願寺派(お西)の金仏壇:
  • 屋根: 一重の杮(こけら)葺きの屋根で、妻入りのデザインが多く見られます 。
  • 柱: 柱全体に金箔が押されており(金柱)、その上に金具がつきます。「金」一色に見え、非常に煌びやかな印象です 。

 

【購入時の注意点】
金仏壇を選ぶ際は、ご自身が「お東」か「お西」かを必ず確認し、店員に伝えてください 。間違った宗派のデザインを選ぶことは、家庭内に違う宗派のお寺を建てることと同じになってしまいます。
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3. マンションやリビングに合う「モダン仏壇」での祀り方

近年は「金仏壇を置く和室がない」「リビングのインテリアに合わない」という理由で、家具調の「モダン仏壇」を選ばれる方が増えています 。浄土真宗では、モダン仏壇を選んでも問題ありませんか?というご質問をよくいただきます。

Q. 浄土真宗で「モダン仏壇」を選んでも良いのですか?

A. はい、問題ありません。大切なのは「ご本尊をお迎えする心」と「浄土真宗らしさ」の表現です 。
外側(箱)のデザインは、お部屋の雰囲気に合わせたウォールナットやタモ材などのモダンなもので構いません 。しかし、内部の飾り方(荘厳)で浄土真宗の教えを大切にすることが重要です 。

モダン仏壇で「浄土真宗らしさ」を出す3つのポイント

  1. ご本尊は「掛軸」が正式
    仏像ではなく、本山から授与される(または仏壇店で購入する)「阿弥陀如来」の掛軸をご用意いただくのが推奨されています 。
  2. 脇掛(わきがけ)を省略しない
    ご本尊の両脇には、お東なら向かって右に「帰命尽十方無碍光如来(十字名号)」左に「南無不可思議光如来(九字名号)」、お西なら向かって右に「親鸞聖人」左に「蓮如上人」の掛軸をお祀りします 。モダン仏壇であっても、この三幅(さんぷく)を揃えることで、浄土真宗の正式な形に近づきます 。
  3. 仏具は専用のものを使う
    華鋲(けびょう)や土香炉など、浄土真宗特有の仏具を可能な範囲で取り入れます 。

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4. 浄土真宗の仏具「三具足」と「五具足」の正しい知識

お仏壇に飾る仏具の中で、最も基本的かつ重要なのが「三具足(みつぐそく)」です 。

Q. 「三具足(みつぐそく)」とは何ですか?

A. 「花瓶(花立)」「香炉」「蝋燭立」の3点セットのことです 。
正式には、蝋燭立と花瓶をそれぞれ1対(2つずつ)用意し、中央の香炉と合わせて全部で5つ飾る「五具足(ごぐそく)」が基本です 。しかし、一般家庭のお仏壇ではスペースの兼ね合いもあり、それぞれ1つずつで飾る「三具足」が一般的となっています 。
飾る順番は、向かって左から「花瓶」、中央に「香炉」、右に「蝋燭立」となります 。

宗派による仏具の形・色の違い(ここが重要です!)

お仏壇本体と同様に、仏具も「お東」と「お西」で全く異なります 。ここを間違えないことが、専門店選びの肝となります。

1. 蝋燭立(ろうそくたて)

    • 真宗大谷派(お東):
    • 形: 亀の上に鶴が乗り、その鶴が蓮の軸をくわえている独特のデザイン(鶴亀)です 。
    • 色: 真鍮の金色(磨き)が基本です 。
    • 浄土真宗本願寺派(お西):
    • 形: 足元は3本脚で、鳥の頭が向かい合わせになっているようなデザインなどがあります 。
    • 色: 金色ではなく、焦げ茶色(黒っぽい色)です 。これは「漆焼き付け」や「煮色(にいろ)」という技法で仕上げられています 。

2. 香炉(こうろ)と線香の供え方

浄土真宗では、線香を立てずに「寝かせて」供えます 。そのため、三具足の金属製の香炉はあくまで「飾り」として中段に置き、実際にお線香を焚くときは「土香炉(どこうろ)」という陶器製の香炉を使います 。

    • 真宗大谷派(お東): 透かし模様が入った「透かし香炉」を使用します 。
    • 浄土真宗本願寺派(お西): 丸みのある「玉香炉(たまこうろ)」を使用します 。

3. 花瓶(かびん・はなたて)

  • お東: 金色の真鍮製が一般的です 。
  • お西: 蝋燭立と同様に焦げ茶色(煮色)で、持ち手(耳)の部分が獅子の形などをしている特徴的なデザインが多く見られます 。

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5. 新川崎雲山堂が「対面販売」と「訪問」にこだわる理由

当店では、インターネットだけでの仏壇販売は行っておりません 。なぜなら、画面上の情報だけでは、お客様が本当に満足できる「祈りの空間」を作ることは不可能だと考えているからです 。

ネットでは分からない「調和」と「立体感」

お仏壇は、単体で見るものではありません。仏具を並べ、ご本尊を安置して初めて完成します。
実際の仏壇の中に仏具を並べてみると、
「思ったより仏具が大きくて、ご本尊が見えにくい」
「写真では分からなかったけれど、掛軸と照明のバランスが悪い」
といった、画面では決して分からない立体的な配置の課題が見えてきます 。これを確認せずに購入することは、大きなリスクです。

「メジャー」を持ってお宅へ伺う、出張シミュレーション

当店が最も大切にしているのが、お客様のご自宅へ伺うことです 。
「この棚の上に置きたい」とおっしゃっても、実際にメジャーで測ってみると、扉を開くスペースが足りなかったり、お参りする時に見上げる角度がきつすぎたりすることがあります 。

私自身がメジャーを持ち、お客様の目の前で
「ここにこのサイズのお仏壇を置くと、高さはここまで来ます」
「扉を開くと、隣の家具との隙間はこれくらいになります」
と、実際の空間でシミュレーションを行います 。
この工程を経ることで、「届いてみたらイメージと違った」という後悔を100%防ぐことができます。これは、クリック一つで届くネット通販では絶対にできない、専門店の責任ある仕事です 。
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6. お仏壇の修復(お洗濯)と処分の正しい作法

お仏壇は「買ったら終わり」ではありません。長く使い続けるためのメンテナンスや、やむを得ず手放す時の作法についても、正しい知識が必要です。

お仏壇の「お洗濯」とは?

A. 汚れを落とすだけでなく、分解・修復・再塗装を行う「総塗替え修繕」のことです 。
単なるクリーニングとは異なり、お仏壇を一度解体し、木地の割れを直し、漆や塗料を塗り直し、金箔を押し直し、金具をメッキし直します 。
お仏壇は釘を一本も使わない「ほぞ組」などの技法を中心に、部分的には釘も併用しながら組み立てられているため、熟練の職人でなければ元に戻すことはできません 。
新品同様、あるいはそれ以上の輝きを取り戻すことができます。これは「ご先祖様が手を合わせてきた場所」を物理的に残せるという点で、買い替えにはない大きな価値があります 。

お仏壇の「供養処分」について

引っ越しや継承者の問題で、やむを得ずお仏壇を手放さなければならない場合、「お仏壇の供養処分(いわゆるお仏壇じまい)」を承っております 。

【当店の方針:形式だけではない「本物の供養」を】
当店では、お仏壇の処分を単なる廃棄作業ではなく、「仏教としての供養」として一律に承っております。

提携寺院の正式なご住職による読経・供養を必ず行い、宗教的儀礼に基づいた「本物の供養」をご提供することにこだわっております。

例えば、浄土真宗では教義上「魂」という概念がないため、一般的に言われる「魂抜き」とは呼ばず「遷仏法要(せんぶつほうよう)」を行いますが、「長年手を合わせてきたお仏壇に感謝を伝えてからお別れする」という本質は変わりません 。

そのため当店では、特定の宗派に限定せず、広く「仏教としての供養」として一律に承り、責任を持ってお焚き上げ等の処分を行っております。「形だけの供養ではなく、最後まできちんと礼を尽くしたい」という方は、ぜひ安心してお任せください。
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7. まとめ:まずは「相談」から始めてみませんか?

浄土真宗のお仏壇選びは、知れば知るほど奥が深く、同時に「決まり事」も多いものです 。
しかし、その決まり事一つひとつには、「ご先祖様を敬い、阿弥陀様のお慈悲に感謝する」という深い意味が込められています 。

  • お東とお西の違いが不安な方
  • マンションに合う、浄土真宗らしいモダン仏壇をお探しの方
  • 実家のお仏壇を修復するか、買い換えるか迷っている方

まずは、新川崎雲山堂にご相談ください。
川崎市・横浜市・東京23区エリアであれば、私が直接ご自宅へ伺い、お部屋の寸法を測りながら、最適なご提案をさせていただきます。もちろん、ご来店いただいてカタログを見ながらじっくりお話しすることも大歓迎です 。

一生に一度あるかないかの大切なお買い物。
インターネットの情報や画像だけでは分からない「安心」と「納得」を、対面ならではの丁寧なサポートでお届けします 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

浄土宗の位牌の選び方|舟立弥陀の梵字と伝統的な形状

新川崎雲山堂のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
新川崎雲山堂 代表取締役の青地直樹です。

大切なご家族を亡くされ、深い悲しみの中にいらっしゃることとお察しいたします。
四十九日法要に向けて「お位牌(いはい)」を用意しなければならないけれど、浄土宗の作法や選び方がわからず、不安を感じておられる方も多いのではないでしょうか。

「浄土宗では、位牌に特別な文字を入れると聞いたけれど……」
「伝統的な形が良いのか、少し現代的なものが良いのか迷っている」
「一生に一度のものだから、後悔しない品質のものを選びたい」

このようなお悩みをお持ちの方へ向けて、本記事では浄土宗のお位牌の選び方を、専門家の視点から徹底的に解説いたします。

お位牌は故人の魂が宿る大切なものです。そして、お墓とは異なりお家で一緒に生活をし、日常を共に過ごします。だからこそ、故人を思い出しながら、心を込めて選んで欲しいと思います。

創業以来、多くのお客様の想いに寄り添ってきた「新川崎雲山堂」が、皆様の位牌選びの道しるべとなれば幸いです。


1. 浄土宗の位牌選び|基本の「き」

まず、浄土宗における位牌選びで最も多く寄せられる疑問について、結論からお伝えします。

Q. 浄土宗専用の「位牌の形」という決まりはありますか?

A. 厳密な決まりはありませんが、「伝統的な塗り位牌」が選ばれる傾向にあります。

浄土宗において、位牌の形状(デザイン)に教義上の厳格なルールはありません。しかし、歴史ある宗派であるため、「春日(かすが)」「勝美(かつみ)」といった、古くからある伝統的な「塗り位牌」を選ばれる方が多くいらっしゃいます。
近年では、仏壇のデザインや故人のお好みに合わせて、蒔絵(まきえ)を施した位牌などを選ぶ方も増えています。大切なのは、毎日手を合わせるご遺族が「故人らしい」「この位牌にしてよかった」と思えるかどうかです。

浄土宗で欠かせない「梵字(ぼんじ)」とは?

浄土宗のお位牌を作る際、非常に重要なのが「梵字(ぼんじ)」の存在です。

  • 梵字(ぼんじ)とは: 仏様を一文字で表した神聖な文字のこと。
  • 浄土宗の梵字: 「キリーク」という文字を使用します。

この「キリーク」は、浄土宗のご本尊である阿弥陀如来(あみだにょらい)、特に舟立弥陀(ふなだてみだ)を表しています。
位牌の戒名(法名)の上にこの梵字を入れることで、「阿弥陀様のお導きにより、極楽浄土へ往生する」という意味合いが込められます。
※地域やお寺様の考え方によっては梵字を入れない場合もありますので、事前の確認が必要です。


2. 失敗しない位牌の種類と選び方

お位牌には大きく分けて3つの種類があります。見た目は似ていても、「素材」「技法」「仕上げ」それぞれに大きな違いがあります。
ここでは、浄土宗の方によく選ばれる種類と、当店がこだわる「本物の品質」について解説します。

【種類1】塗り位牌(ぬりいはい)|最も格式高い伝統の形

漆(うるし)を塗り、金箔や金粉で装飾した、黒と金のコントラストが美しい位牌です。
浄土宗では最もスタンダードな選択肢となります。

新川崎雲山堂のこだわり:本漆と本金

「どの位牌を選んでも、そんなに変わらないのでは……」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、安価な海外製品と、日本の職人が作る本物の位牌には決定的な違いがあります。

  1. 素材(木材):
    海外製などの安価な塗り位牌では、そのときどきの安く手に入る様々な材木を使用したりするため材料名が特定できません。これに対し、当店の会津塗り位牌は、位牌に適した材木を厳選して、上質な朴木(ほおのき)及び松(まつ)を使用しております。『このお位牌の材料はなんですか?』という質問に戸惑いなく答えられるかどうか、そこが本物の位牌を取り扱うお店の証です。
  2. 技法(漆):
    当店の会津塗り位牌は、安価な合成樹脂塗料ではなく本物の漆を使用しています。天然素材である本漆は、扱いが難しく乾燥にも時間がかかりますが、その分、深く優雅な艶と耐久性を持ちあわせております。
  3. 仕上げ(金):
    当店の会津塗り位牌は、安価な金色風の塗料ではなく純度98%以上の本物の「金箔」「金紛」です。本物の金は、時間が経っても色褪せず、落ち着いた気品ある輝きを保ち続けます。

【種類2】唐木位牌(からきいはい)|木の温もりと重厚感

黒檀(こくたん)や紫檀(したん)といった、非常に硬く耐久性に優れた銘木を使用した位牌です。
木そのものの美しい木目を活かしており、重厚感があります。
「漆塗りの黒よりも、木の温かみが欲しい」という方に選ばれています。耐久性が高いため、末永くお祀りするのに適しています。

【種類3】蒔絵位牌(まきえいはい)|美しさと個性の調和

伝統的な漆塗りの技法をベースにしつつ、表面に「蒔絵(まきえ)」と呼ばれる美しい絵柄を施した位牌、あるいは黒檀や紫檀といった美しく硬い銘木をベースに蒔絵を施した位牌です。

  • 特徴: 桜や朝顔、秋桜などの絵柄が描かれており、故人の好きだった季節や花を表現できます。
  • 素材: ベースには黒檀や紫檀といった美しく硬い銘木を使用しているため、耐久性も抜群です。
  • おすすめの方: 「真っ黒な位牌だと少し寂しい」「故人らしい華やかさを添えたい」という方。現代的な家具調仏壇にもよく合います。

3. 複数の位牌をまとめる「回出位牌(くりだしいはい)」

ご先祖様のお位牌が増えて仏壇に入りきらなくなった場合や、実家の仏壇じまいなどで複数の位牌を一つにまとめる場合に選ばれるのが「回出位牌(くりだしいはい)」です。(※「繰出位牌」とも書きますが、当店では「回出位牌」としてご案内しています)

回出位牌の仕組み

位牌の本体が箱のような構造になっており、その中に複数枚の「札板(ふだいた)」が入っています。
一番前の黒塗りの札板に「〇〇家先祖代々之霊位」などの文字を入れ、2枚目以降の白木(または塗り)の札板に、ご先祖様一人ひとりの戒名(法名)、没年月日、俗名などを記します。
ご命日の際には、その方の札板を一番前に出して供養します。

夫婦連名や子供・水子の並列記載について

回出位牌に限らず、一般的なお位牌や札板において、以下のような入れ方も可能です。

  • 夫婦連名(めおとれんめい): ご夫婦の戒名を、1枚の札板(または位牌)に左右に並べて入れます。一般的には向かって右が夫、左が妻となります。
  • 子供・水子の並列: 水子様や童子様などを、3名程度まで1枚の札板に並べて入れる場合もあります。

ご家族の状況に合わせた最適な形をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。


4. 浄土宗の位牌ができるまでの流れと費用

ここでは、実際に当店「新川崎雲山堂」にご来店いただいてから、お位牌が完成するまでの流れと、気になる費用相場について解説します。

作成の4ステップ

  1. 事前情報の確認(重要):
    ご来店前に、お寺様からいただいた「白木位牌(しらきいはい)」や、戒名が書かれた紙をご用意ください。
  • 戒名(法名)の漢字(旧字・俗字に注意)
  • 没年月日
  • 俗名(生前のお名前)
  • 享年(行年)
  • 梵字(キリーク)を入れるかどうか(お寺様に確認しておくとスムーズです)
  1. 位牌選び:
    店頭にて実物をご覧いただきながら、種類(塗り、唐木、蒔絵)やサイズを選びます。
    日本の職人が作る漆塗りのお位牌をお勧めいたします。熟練した会津職人の“手の温もり”と“安心感”を、是非手に取って感じてみて下さい。
  2. 文字入れの原稿作成:
    頂いた情報をもとに、文字のレイアウトを作成し、間違いがないかご確認いただきます。
    「夫婦連名」や「回出位牌」への文字入れもこの段階で指定します。
  3. 製作・お渡し:
    職人が一文字ずつ丁寧に文字を入れ、完成となります。
    通常、約2週間前後のお時間を頂戴しております。四十九日法要に間に合うよう、余裕を持ってご来店ください。

費用の目安(相場)

位牌を作る際にかかる費用は、位牌本体の価格だけでなく、お寺様へのお布施なども考慮する必要があります。
下記は一般的な相場と当店の目安です。

項目 費用の目安 備考
新しい位牌の購入費 3万円 ~ 15万円以上 素材(本漆・本金・銘木)や装飾(蒔絵など)により異なります。
文字入れ代 数千円 / 1名あたり 回出位牌の場合も、枚数分の文字入れ代がかかります。
お寺へのお布施 3万円 ~ 7万円以上 開眼供養(魂入れ)や閉眼供養(魂抜き)のお礼として。
お焚き上げ費用 1万円以上 古い白木位牌や本位牌などを供養処分する場合。数によります。

※「文字入れ代」について:当店の文字入れは、全て「本金(金箔、金粉)」を使用しております。
※上記はあくまで目安です。詳細はお見積りいたします。
[お位牌に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


5. よくある質問(Q&A)

お客様からよくいただくご質問をまとめました。

Q1. 四十九日までに位牌が間に合わない場合はどうすればいいですか?

A. まずはお寺様にご相談ください。
一般的には四十九日法要で本位牌に魂入れを行いますが、間に合わない場合は、法要の日だけ白木位牌を使用し、後日改めて本位牌への魂入れを行うこともあります。また、当店ではできる限り法要に間に合うよう調整いたしますので、まずは「いつまでに必要か」をご相談ください。

Q2. ネット通販で安い位牌を買っても大丈夫ですか?

A. 長く祀るものですので、品質とアフターフォローを確認してください。
ネット通販の安価な位牌の中には、海外製の合成塗料を使用したものも多く、数年で変色したり、割れたりするリスクがあります。
当店でお勧めしているのは、日本の職人が作る漆塗りのお位牌です。
「素材」「技法」「仕上げ」にこだわった本物の位牌は、数十年先まで美しい輝きを保ちます。

Q3. お店はどこにありますか?オンライン相談はできますか?

A. 新川崎駅・鹿島田駅近くに店舗がございます。オンライン相談は行っておりません。
当店は、JR横須賀線「新川崎駅」より徒歩約15分、JR南武線「鹿島田駅」より徒歩約10分の場所にございます。(※川崎大師の近くではありませんのでご注意ください)また、大変申し訳ございませんが、オンライン相談は行っておりません。
お位牌は一生に一度の大切なお買い物です。色味や質感、サイズ感など、微妙な違いを実際にご自身の目で見て、手で触れて確かめていただきたいと考えております。


6. 最後に|新川崎雲山堂からのメッセージ

お位牌選びは、単なる「モノ選び」ではありません。
亡くなられた大切な方と、これからの日々をどう過ごしていくか、その心の拠り所を決める大切な時間です。

新川崎雲山堂では、お客様一人ひとりの想いに寄り添い、最適なご提案をさせていただきます。
一見するとどれも同じように見える位牌ですが、素材、技法、仕上げ、そして込められた想いには大きな違いがあります。

「他とは違う」という実感を、是非手に取って感じてみて下さい。

ご不明な点やご不安なことがございましたら、どのような些細なことでも構いません。
新川崎雲山堂まで、お気軽にご相談ください。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
[お位牌に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

実家の仏壇が汚い…「クリーニング」と「完全修復」どっちを選ぶべき?プロが判断基準を解説

「実家に帰省したら、仏壇の金箔が剥がれて黒ずんでいた」
「扉が傾いていて、きちんと閉まらない」
「建て替えを機に仏壇をきれいにしたいが、新品を買うべきか直すべきかわからない」

実家のお仏壇を前にして、このようなお悩みを抱えていませんか?
ご先祖様や亡きご家族が眠る大切なお仏壇。きれいにしたいという思いはあっても、「掃除(クリーニング)」で済むのか、それとも本格的な「修復(お洗濯)」が必要なのか、その判断基準は一般の方には非常に分かりにくいものです。

また、インターネットで検索すると「格安クリーニング」から「伝統工芸士による修復」まで様々な情報が溢れており、選択を誤ると「せっかくお金をかけたのに数年でまた壊れた」という後悔につながりかねません。

この記事では、創業70年続く仏壇店の三代目であり、二級建築士の資格も持つ「新川崎雲山堂」の代表・青地直樹が、「クリーニング」と「完全修復」の決定的な違いと、後悔しないための判断基準を、プロの視点で徹底解説します。


1. 【結論】まずは言葉の定義を知ろう

仏壇をきれいにする方法は、大きく分けて2つあります。業者によって呼び方が異なることが混乱の原因ですが、プロの世界では明確に区別されています。

ここでは、誤解を招かないように用語を定義します。

「仏壇クリーニング(洗浄)」とは?

  • 定義: 仏壇を分解せず(あるいは部分的な取り外しのみで)、専用の薬剤や泡を使って表面の汚れ(煤や油脂)を洗い落とす方法。
  • 目的: 見た目の「汚れ」を落とし、一時的に輝きを取り戻すこと。
  • メリット: 費用が比較的安く、工期が短い(数日〜数週間)。
  • デメリット: 木地の傷みや構造的なガタつきは直らない。金箔の剥がれや漆の割れは根本解決しない。

「仏壇の完全修復(お洗濯・洗い)」とは?

  • 定義: 仏壇を完全に解体し、木地の補修、塗装の塗り直し、金箔の押し直し、金具のメッキ直しなどを行い、新品同様の状態(あるいはそれ以上)に再生する方法。
  • 目的: 仏壇の寿命を延ばし、今後50年、100年と子孫へ受け継ぐために構造から直すこと。
  • メリット: 新品のような美しさが蘇るだけでなく、強度が回復する。
  • デメリット: 費用が高額になり、工期が長い(2ヶ月〜4ヶ月程度)。

ポイント:
車で例えるなら、「クリーニング」は「洗車とワックスがけ」、「完全修復」は「エンジンのオーバーホールと全塗装(レストア)」です。見た目だけをきれいにするか、機能と寿命を取り戻すかが決定的な違いです。


2. なぜ「見えない部分」が重要なのか?新川崎雲山堂のこだわり

多くの安価な業者が提案する「解体しない修繕(クリーニング)」を、当店(新川崎雲山堂)では基本的におすすめしていません。その理由は、お仏壇の寿命は「見えない部分」で決まるからです。

「根はみえねんだなぁ」の精神

書家の相田みつをさんの言葉に、次のようなものがあります。

「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなぁ」

お仏壇の修繕において、お客様が気にする「汚れ」や「金箔の剥げ」は、いわば「花」や「枝」の部分です。しかし、そのような目に見える不具合が起きている時、内部(幹や根)ではそれ以上の深刻な問題が進行しているケースがほとんどです。

  • 木地の痩せ: 湿気や乾燥により木が収縮し、接合部が緩んでいる。
  • くさびの緩み: 部品同士を繋ぐ「くさび」が効かなくなり、地震で倒壊するリスクがある。
  • 虫食い・腐食: 見えない裏側で劣化が進んでいる。

これらを放置したまま表面だけきれいにしても、数年後には必ずまた不具合が出ます。
当店がお預かりしたお仏壇を職人の元で丁寧に解体するのは、この「根っこ」の部分をケアし、大切なご先祖様がこれからも50年、100年と安心して過ごせる場所を守るためなのです。


3. あなたの仏壇はどっち?プロが教える3つの判断基準

では、ご自宅のお仏壇は「クリーニング」で良いのか、「修復」が必要なのか。以下の3つのチェックポイントで判断してみてください。

判断基準①:お仏壇の「購入時期」と「経過年数」

  • 購入から10年〜20年未満:
  • 大きな破損がなければ、「クリーニング」で十分なケースが多いです。表面の煤(すす)や埃を落とすだけで見違えるようになります。
  • 購入から30年以上経過:
  • 木地の乾燥や漆の劣化が進んでいる可能性が高いです。「完全修復」を検討すべき時期です。特に、祖父母の代から受け継いでいるような場合は、分解して内部を確認することを強く推奨します。

判断基準②:具体的な「破損」の症状

以下のような症状がある場合は、表面的なクリーニングでは対応できません。専門家による修理が必要です。

  • 扉の開閉不良: 蝶番(ちょうつがい)の歪みや、建物自体の歪みではなく「仏壇そのもの」が歪んでいる場合。
  • 木地の不具合: 角の接合のゆるみや割れがある。
  • 塗料の劣化: 白く曇ったり、変色がみられる。
  • 金箔の剥がれ・粉吹き: 触ると金粉が手につく、黒い下地が見えている状態。
  • 漆(または塗装)のひび割れ: 亀甲状の割れや、欠けがある。
  • 部品の欠損: 彫刻の一部が折れている、金具が取れている。

判断基準③:今後の「継承」に対する想い

これが最も重要な基準です。

  • 「とりあえず今の代だけきれいに保ちたい」:予算を抑えた「クリーニング」や部分修理が選択肢に入ります。
  • 「子や孫の代まで大切に残したい」「先祖代々の位牌を守り続けたい」:迷わず「完全修復」を選んでください。一度完全にリセットすることで、新品購入時と同じように、そこから数十年単位で寿命を延ばすことができます。

4. 知られざる「完全修復」の世界:7人の職人が織りなす技

「完全修復」は、単に色を塗り直す作業ではありません。お仏壇は「日本の伝統工芸の集合体」です。新川崎雲山堂では、それぞれの工程を専門の職人が担当する分業制をとっています。

これを私たちは「七職(しちしょく)」と呼んでいます。

お仏壇を蘇らせる「七職」の役割

  1. 木地師(きじし):
    • 修復の要です。お仏壇の解体を行い、歪んだ木地を削り直し、欠けた部分を補修します。そして、最終的な「組み立て」も木地師の仕事です。最も構造に精通している職人が最初と最後を担当することで、堅牢な仏壇に仕上がります。
  2. 宮殿師(くうでんし):
    • 仏壇内部の「宮殿(屋根や柱、桝組みなどの細かい細工部分)」の修復を専門とします。
  3. 彫刻師(ちょうこくし):
    • 欄間(らんま)や障子の腰板などに施された繊細な彫刻を修復します。欠損している場合は、同じ木材を使って新たに彫り足します。
  4. 塗師(ぬし):
    • 下地塗り、中塗り、上塗りと何度も塗装を重ね、研ぎ出しを行います。
    • 【プロの補足】:金仏壇の「塗り」は必ずしも「本漆(ほんうるし)」だけではありません。予算や耐久性に応じて、ピアノ塗装に使われる高級な「ウレタン塗り」や、神社仏閣で使われる「カシュー塗り」も使用します。当店では、漆風呂(漆を乾燥させる部屋)が必要な本漆だけでなく、現代の環境に適した最適な塗装方法をご提案します。
  5. 金箔押師(きんぱくおしし):
    • 塗り上がった表面に、薄さ1万分の1ミリの金箔を一枚一枚丁寧に押していきます(貼り付けます)。光沢あり(艶出し)や光沢なし(消し粉)など、技法を使い分けます。
  6. 蒔絵師(まきえし):
    • 引き出しや扉の裏などに、金粉や色粉で絵柄を描きます。
  7. 飾り金具師(かざりかなぐし):
    • 蝶番や扉の飾り金具を洗浄し、メッキ直しや色上げを行います。欠損している釘一本までこだわります。

これら7人のプロフェッショナルが連携し、数ヶ月かけて一基のお仏壇を蘇らせるのです。これが「クリーニング」とは次元が違う理由です。


5. 【価格表公開】仏壇修繕の費用目安

「修復が高額なのはわかったけれど、具体的にいくらかかるの?」多くの方が一番気になるのが費用です。
仏壇の大きさや種類(唐木仏壇か金仏壇か)、傷みの度合いによって変動しますが、当店の修繕金額の目安を公開します。

仏壇修繕金額の目安(税込目安)

仏壇サイズ 唐木仏壇(黒檀・紫檀など) 金仏壇(塗り仏壇)
高さ60cmまで 20万円 ~ 40万円 50万円 ~ 130万円
高さ80cmまで 30万円 ~ 60万円 70万円 ~ 160万円
高さ130cmまで 40万円 ~ 100万円 90万円 ~ 180万円
高さ150cmまで 50万円 ~ 130万円 100万円 ~ 220万円
高さ170cmまで 70万円 ~ 170万円 130万円 ~ 300万円
  • ※上記は一般的な幅・奥行を想定しています。特殊な形状や細工によって金額は変動します。
  • ※「唐木仏壇」は木目を活かした仏壇、「金仏壇」は黒塗りに金箔を施した仏壇です。

新品購入と比較した「価値」について

よく「修理するより新品を買ったほうが安いのでは?」と質問されます。結論から言うと、ケースバイケースです。

現在流通している安価な海外製仏壇と比較すれば、修繕の方が高くなることは珍しくありません。修繕は、熟練の職人が一点一点手作業で行うため、製造ラインで作られる新品よりも圧倒的に手間と技術が必要となるからです。

しかし、もし現在のお仏壇と同等の素材・細工のものを「国産の新品」で購入しようとすれば、修繕費用の何倍もの価格になることも多々あります。
何より、先祖代々の想いが込められた「世界に一つだけの仏壇」を残す価値は、金額だけで比較できるものではありません。


6. なぜ「自宅への出張見積もり」が絶対に必要なのか?(建築士の視点)

最近は「写真を送るだけでLINE見積もり」という業者も増えていますが、当店では私(青地)が直接ご自宅に伺うことを強く推奨しており、原則としてそのように対応しています。

なぜなら、仏壇の修理は「仏壇単体」の問題ではなく、「家との調和」の問題でもあるからです。

二級建築士・青地直樹だからできる「設計士との連携」

私(青地)は仏壇店の代表であると同時に、二級建築士の資格も保有しています。

新築やリフォームのタイミングで修繕をご依頼いただく場合、建築士の視点から、新しいお家やリフォーム後のお家の図面を拝見しながら、担当の設計士さんと直接打ち合わせを行います。

具体的には以下のようなポイントを、プロ同士の共通言語ですり合わせます。

  1. 設置場所と動線の確認:
    • 仏壇のサイズ確認はもちろん、扉を開閉するためのスペースや、仏さまをお祀りする日常生活の動作まで想定して、最適な設置状態を検討します。
  2. 細部の納まりの調整:
    • 仏壇を納める仏間の「下がり壁(垂れ壁)」「鴨居」「長押」などの高さが、仏壇のデザインや高さと干渉しないか、バランスは良いかなどを確認します。
  3. 設備面の打ち合わせ:
    • 仏壇内部の灯籠や照明のために、どこにコンセントを配置すべきか、配線をどう隠すかなどを打ち合わせします。

このように建築士同士で図面での会話がスムーズに行えるからこそ出来る、さまざまな事前すり合わせがあります。
写真だけでは分からない「家の構造」や「図面の意図」まで読み解く。それが、失敗しない仏壇修繕の第一歩です。

【ご提案】
いきなりお店に行くのではなく、まずはお電話やフォームから「出張見積もり」をご依頼ください。
代表であり建築士でもある私が、お仏壇の状態と設置環境をプロの目で確かめ、最適なプランをご提案します。
(※お見積もり費用は、修繕ご成約時に全額修理代金からお値引きいたしますので、実質無料となります)
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


7. よくある質問(Q&A)ここでは、実際にお客様から寄せられる質問に、Q&A形式でお答えします。

Q. 仏壇はどんなタイミングできれいにすればいいですか?
A. 基本的には、汚れや傷みが気になった時が「その時」です。また、法事(特に13回忌や33回忌など)、お彼岸、お盆といった行事に合わせる方や、ご自宅のリフォーム・新築のタイミングで「家がきれいになるなら、仏様のお家(仏壇)もきれいにしたい」と依頼される方が多いです。

Q. 修理にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 傷み具合や修理内容(クリーニングか完全修復か)によりますが、少なくとも1ヶ月以上はお預かりすることになります。本格的な「お洗濯(完全修復)」の場合、3ヶ月〜4ヶ月ほどお時間をいただくことが多いです。その間、丁寧に工程を進めていきます。

Q. 修理中、位牌や本尊(仏像)はどうすればいいですか?
A. 修理期間中は、ご自宅に「仮祀り(かりまつり)」のスペースを設けていただく場合が多いです。もし仮祀りのスペースが無い場合は、お仏壇をお預かりする際、当店の専門スタッフがご本尊やお位牌を丁寧に梱包し、箱にお詰めします。

Q. 家を建て替える間、仏壇を預かってもらえますか?
A. はい、可能です。家の工事期間は、仏壇の修理期間より長いことがほとんどです。その場合は、修理完了後も当店にて大切に保管し、新居の完成連絡をいただいてから、最適なタイミングでお届けにあがります。

Q. 見積もりをお願いしたいのですが、費用はかかりますか?
A. お仏壇の状態を正確に診断するため、私(青地)が直接お伺いします。その際、ご自宅までの距離に応じた見積り費用を頂戴しております。
ただし、お見積もり後にいずれかの修理プランをご成約いただいた場合、頂戴した見積り費用は修理代金から【全額お値引き】いたします。
したがって、実際に修理を依頼されるお客様にとっては、実質無料となります。これは、冷やかしではなく「真剣に仏壇と向き合いたい」というお客様に、全力で対応させていただくための仕組みです。


8. まとめ:後悔しない選択のために

仏壇の修繕は、単なる「モノの修理」ではありません。ご先祖様への感謝を表し、家族の絆を再確認し、次の世代へと想いをつなぐ一大事業です。

  • 表面的な汚れなら「クリーニング」
  • 次世代へ継承するなら、見えない根っこから直す「完全修復」

この違いを理解した上で、ぜひ信頼できる専門家にご相談ください。

新川崎雲山堂では、お客様の「予算」だけでなく、「想い」や「お住まいの環境」まで考慮したオーダーメイドの修繕をご提案します。
安易に新品に買い替える前に、まずはお手元の仏壇がどれほど価値のあるものか、プロの目で診断させてください。

あなたのご自宅のお仏壇が、新品のような輝きを取り戻し、ご家族皆様が笑顔で手を合わせられる日が来ることを、心より願っております。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

仏壇の買い替え、何から始める?専門家が教える後悔しないための全手順

はじめに:次の世代へ、想いと歴史を繋ぐために

「古くなった仏壇を買い替えたいが、何から手をつければいいのか分からない」

「家の建て替えを機に、リビングに合う仏壇にしたいけれど、ご先祖様に失礼にならないか心配」

そのようなお悩みを抱えていませんか?仏壇は、家具や家電のように数年で買い替えるものではありません。30年、50年、あるいは100年と、親から子へ、子から孫へと受け継がれていく大切な「祈りの場」です。だからこそ、絶対に失敗したくないというプレッシャーを感じるのは当然のことです。

特に、格式ある和風のお仏壇から、現代のライフスタイルに合わせた仏壇への買い替えを検討される際、「安っぽいものにはしたくない」「家の格に見合う本物が欲しい」と願うのは、ご先祖様を大切に想うからこその悩みでしょう。

この記事では、創業70年続く仏壇店・仏師三代目である私が、「後悔しない仏壇の買い替え」について、プロの視点から分かりやすく徹底解説します。ぜひブックマークして、ご家族で話し合う際にご活用ください。


仏壇の買い替え(リプレイス)とは?

仏壇の買い替えの定義

仏壇の買い替えとは、引越し、家の建て替え、仏壇の劣化などをきっかけに、古い仏壇を供養して処分し、新しい住環境やライフスタイルに合わせた新しい仏壇を購入・設置する一連の流れを指します。

ここで重要になるのが、「礼拝物」と「礼拝対象物」の違いです。

  • 礼拝物(れいはいぶつ): 仏壇、仏具、経机など、祈りの場を構成する道具。これらは処分の際に「供養」を行います。
  • 礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ): 仏像、掛軸、位牌、過去帳など、私たちが直接手を合わせる対象。これらは基本的に新しい仏壇へ引き継ぎます。

仏壇の買い替えは単なる「家具の交換」ではなく、ご先祖様である「礼拝対象物」のお住まいを新しく整え、家族の歴史と想いを再構築する大切な儀式です。

なぜ今、買い替えが増えているのか

近年、核家族化や住宅事情の変化により、伝統的な和室が減少し、家族が集まるリビングで供養したいというニーズが高まっています。しかし、古い和風の仏壇をそのまま洋風のリビングに置くと、インテリアから浮いてしまい、結果として家族が仏壇から遠ざかってしまうという問題が起きています。

私たちは、お客様の暮らしや生活スタイルにマッチし、ご先祖様と自然に寄り添い共存できる仏壇と出逢っていただくことを使命としています 。


ステップ1:現状の把握とプロによる診断

買い替えで最も重要なのは、「いきなり仏壇店に行って、展示されているものを買う」ことではありません。まずは、「どこに置くか」「今ある大切な仏様をどうお祀りするか」を専門家と共に考えることから始まります。

自宅に専門家を招く重要性

カタログや店舗で見る仏壇と、実際に家に置いた時の仏壇では、サイズ感や色の見え方が全く異なります。「お店で見たときは丁度いいと思ったのに、部屋に置いたら小さすぎた(あるいは大きすぎた)」という失敗は後を絶ちません。

後悔しないためには、仏壇店の専門スタッフ(できれば仏事コーディネーター)を自宅に招き、設置場所と礼拝対象物を見てもらうことを強くお勧めします。

専門家が見るポイントは以下の3点です。

1. 「礼拝対象物」の詳細な採寸

ここが最も重要で、見落としがちなポイントです。長年手を合わせてきた仏像、掛軸、位牌、過去帳といった「礼拝対象物」は、ご家族にとって代えがたい大切な存在です。できる限り買い替えずに、そのまま新しい仏壇でもお祀りし続けていただきたいものです。
しかし、新しい仏壇(特にコンパクトな上置き型や家具調仏壇)にしようとした際、今までのお位牌などが大きすぎて入らないことがあります。

専門家であれば、これらをミリ単位で採寸し、「このお位牌と仏像が一番きれいに納まる仏壇」を探し出すことができます。また、もし既製品でサイズが合わなくても、「仏壇の内部の棚を調整する(セミオーダー)」ことで、大切な仏様を買い替えることなく、美しくお祀りできる可能性があります 。

2. 生活動線とインテリアの確認

家族が自然と手を合わせられる場所か(リビングなど)、壁紙の色や他の家具の高さ・素材との相性が良いかを確認します 。

3. 設置場所の正確な採寸

梁(はり)やコンセントの位置、扉を開いた際に必要なスペースなどを正確に測ります 。

もし自宅に招くことに抵抗がある場合は、設置予定場所の採寸と写真だけでなく、今ある仏像やお位牌の高さ・幅・奥行きを正確に測って持参することが不可欠です。


ステップ2:新しい仏壇のスタイルを決める

「新品を買う」だけが買い替えではありません。特に歴史あるお家柄や、想いを大切にしたい場合、以下の2つの選択肢も検討することをお勧めします。

1. 高級モダン仏壇への「新調」

現代の住宅事情に合わせて、デザインやサイズを一新する方法です。

  • メリット: リビングや洋室に馴染むデザインが選べる。サイズダウンが可能。
  • 選び方のポイント:
  • 素材: ウォールナットやタモなど、家具に使われる銘木を選ぶと調和しやすい。
  • 塗料、芯材、接着剤: 大切なのは種類ではなく品質です。お仏壇に使う塗料・芯材・接着剤などにはホルムアルデヒド発散速度に応じてF★ ~ F★★★★でJIS・JASで定められる基準があり、当社の国産仏壇では最高ランクの「F★★★★(フォースター)」の規格に全て遵守しております。

2. 想いを受け継ぐ「セミオーダー・リメイク」

「今の仏壇は大きすぎて置けないが、ご先祖様が大切にしてきた仏壇の思い出も残したい」

「新しい安置場所が作り付け家具の中なので、既製品ではサイズが合わない」

そうしたお悩みには、セミオーダーやリメイクが最適です。

  • 作り付け家具への埋め込み: 新しい安置場所(シェルフやクローゼット内)に合わせて、扉無しの仏壇をセミオーダーで作る。
  • 内部のカスタマイズ: 今まで大切にしてきたご本尊やお位牌が整然と収まるように、内部の段差や寸法を調整する 。
  • 部材の再利用: 古い仏壇の扉の一部、家紋、小さな彫刻などを、新しい仏壇の一部に組み込むことで、歴史を引き継ぐ。

注意: ネット通販などで見られる「何でも自由に作れます」というフルオーダーの中には、伝統的な仏壇の良さを損なう提案も散見されます。私たちは、お客様の家の建て替えやリフォームといった環境変化に合わせ、「仏様のお家も綺麗にして、新しい部屋に合うものにする」という視点でのセミオーダーを推奨しています。


ステップ3:品質の見極め(国産 vs 外国産)

長く受け継ぐ仏壇だからこそ、「品質」には妥協すべきではありません。見た目は同じようでも、中身(芯材や乾燥技術)には雲泥の差があります。専門家として、チェックすべきポイントを解説します。

Q. 国産と外国産、何が一番違うのですか?

A. 木の「乾燥技術」と「芯材の品質」が決定的に違います。

1. 木の水分量と乾燥

日本の気候は湿度の変化が激しく、木は伸び縮みします。

  • 国産: 1年以上かけて自然乾燥させ、さらに乾燥機で水分量を13%(日本の気候に最適)に調整します 。
  • 外国産: 自然乾燥を省略し、強制的に乾燥させることが多いため、日本で使用すると反りや割れが生じるリスクが高くなります 。

2. 芯材(MDF)の質

見えない部分ですが、仏壇の骨格となる重要な要素です。

  • 国産: 厳しい品質基準をクリアした高密度なMDFを使用。木ネジの保持力が強く、湿気にも強い 。
  • 外国産: 品質のバラつきがあり、湿気を吸って膨張したり、ネジが効かなくなったりすることがあります 。

3. 塗料、芯材、接着剤の安全性

ご家族の健康を守るため、見えない部分の化学物質にも注意が必要です。

  • 国産: 当社の扱う国産仏壇は、JIS・JAS規格の最高ランクである「F★★★★(フォースター)」を遵守した塗料・芯材・接着剤を使用しています。シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの発散を極限まで抑えた、人にも環境にも優しい仕様です。
  • 外国産: 国によって基準が異なるため、日本国内の厳しい安全基準を満たしていない材料が使われている場合があります。

「5年、10年で買い換えるもの」ではないからこそ、修理が可能で耐久性が高く、そして家族の健康にも配慮された国産の製品を選ぶことが、結果として安物買いの銭失いを防ぎます 。


ステップ4:古い仏壇の処分

新しい仏壇が決まったら、今までお世話になった古い仏壇とお別れする準備が必要です。

  1. 「礼拝対象物」の取り出し: 仏像、位牌、掛軸、過去帳などは、新しい仏壇へ移すために丁寧に取り出します。
  2. 古い仏壇の供養と処分: 仏壇、仏具、経机といった「礼拝物」は、長年の感謝を込めて供養を行います。その後、仏壇店に引き取ってもらい、適切にお焚き上げ(焼却処分)や廃棄処理を依頼します。

当店では、古い仏壇の引き取りから供養の手配までワンストップでサポートしています。

ポイント:
もし、仏像やお位牌といった「礼拝対象物」も一緒に処分(お焚き上げ)される場合は、お寺様による「閉眼供養(魂抜き)」が必要になります。しかし、買い替えの場合はこれらを引き継ぐことが一般的ですので、その場合は仏壇への感謝の供養のみを行う形となります。


ステップ5:新しい仏壇の設置

新しい仏壇が届いたら、そろぞれを正しい位置にお祀りします。

  1. 設置: 専門スタッフが慎重に搬入・設置します。
  2. 仏具と礼拝対象物の飾り付け: 今まで大切にしてきたご本尊やお位牌を、新しい仏壇へお迎えします。また、花立や香炉などの仏具を正しい位置に配置します 。
  3. 開眼供養(魂入れ)について:
    新しい仏壇を購入した際、「開眼供養(魂入れ)でお坊さんを呼ぶべきか?」と悩まれる方が多くいらっしゃいます。
    実は、仏像やお位牌といった「礼拝対象物」をそのまま引き継ぐ場合、お坊さんを呼ばない方も多くいらっしゃいます。なぜなら、礼拝対象物には既に魂が入っていると考えられており、お住まい(仏壇)が新しくなったからといって、改めて魂を入れ直す必要はないという考え方が一般的だからです。
    もちろん、ご宗派や地域、または「心機一転、丁寧に行いたい」というお気持ちでお坊さんをお呼びすることも素晴らしいことです。ご家族のお気持ちに合わせて判断されると良いでしょう。

[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


専門家が答える!仏壇買い替えの「よくある質問」

お客様からよく寄せられる疑問について、明確にお答えします。

Q. 仏壇の買い替えに良い時期・タイミングはありますか?

A. 法要のタイミングや、家の新築・リフォーム時が最適です。具体的には、四十九日、一周忌、三回忌などの法要に合わせて買い替える方が多いです。また、家の建て替えやリフォームの設計段階から相談いただくと、仏壇を置くスペース(仏間や収納)を完璧に計算して作れるため、最も美しく納まります 。

Q. 浄土真宗ですが、金仏壇でなくても良いのでしょうか?

A. 基本は金仏壇ですが、現代ではライフスタイルに合わせて柔軟に選ばれています。伝統と格式を重んじる場合、本金箔・本漆を使った「本物の金仏壇」をお勧めします。一方で、モダンなリビングに置くために、内部に金箔を施したモダン仏壇を選ばれる方も増えています。宗派の祀り方を大切にしながら、どの程度「省略」や「調和」を図るか、専門家と相談することをお勧めします 。

Q. 仏壇はリビングに置いても良いのですか?

A. はい、むしろリビングをお勧めします。仏壇は「置くもの」ではなく「共に日常生活を送るもの」です。家族が集まるリビングなら、ご飯のお供えや水の交換もしやすく、自然に感謝の心を育むことができます 。孤独な部屋に追いやるのではなく、生活の中心に置くことが、一番の供養になります。


信頼できる仏壇店を見極める3つのチェックリスト

仏壇選びは「店選び」でもあります。以下の基準で選ぶと失敗しません。

  1. 「売る」ことより「聞く」ことを重視しているか
    カタログや展示品をただ勧めるのではなく、お客様の生活スタイル、部屋の雰囲気、祀りたいお位牌の数などをしっかりとヒアリングしてくれる店を選びましょう 。
  2. 自宅への訪問(または詳細な図面・採寸確認)をしてくれるか
    部屋や礼拝対象物を見ずに「これで大丈夫です」と言う店は不安です。プロは現場(部屋)と対象物を見て初めて責任ある提案ができます 。
  3. アフターサービスが明確か
    「修理はできません」「メーカーに聞いてください」という店では、数十年のお付き合いはできません。自社で修理対応の知識があるか、職人との繋がりがあるかを確認しましょう 。

おわりに:迷ったら、まずは専門家を家に呼んでください

仏壇の買い替えは、単に家具を入れ替える作業ではありません。亡くなった大切なご家族、そしてご先祖様と、これからも一緒に暮らしていくための「新しい家」を用意することです。

「ネット通販でサイズだけ見て買ったら、お位牌が入らなかった」
「安さを優先したら、数年で扉が壊れてしまった」

そのような後悔をしてほしくありません。
30年、50年、さらに次の世代まで受け継いでいく長いお付き合いになるお仏壇です 。

もし、神奈川県(川崎市・横浜市・鎌倉市)近郊にお住まいで、仏壇の買い替えをご検討中であれば、まずは私たち新川崎雲山堂にご相談ください。

私たちは、いきなりショールームに来ていただくよりも、まずはお客様のご自宅(設置予定の場所と今ある仏壇)を拝見させていただくことを大切にしています。
お客様の暮らし、インテリア、そして「大切な礼拝対象物をどうお祀りしたいか」を五感で感じ取り、プロの視点から最適なご提案をさせていただきます。

【出張相談(実質無料)】あなたの家に最適な祈りの空間をご提案します

ご自宅のリビングや設置予定場所を専門スタッフが拝見し、礼拝対象物の正確な採寸からインテリアとのコーディネート、古い仏壇の処分のご相談まで、トータルでアドバイスいたします。

※出張費用について
ご相談の際に一度出張費用を頂戴いたしますが、ご注文となった場合は頂いた出張費用分を代金からお値引きいたしますので、お客様の実質負担は無料となります。「まずはプロに見てほしい」という方は、ぜひお気軽にお申し込みください。

[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

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