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日常の業務で生まれた「ちょっとした発見や話題」を綴ります。
新川崎雲山堂 三代目当主 青地直樹のブログです。

ホンマルラジオにスペシャルゲストで出演しました。川崎の仏壇店

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私(株式会社新川崎雲山堂 代表取締役社長 青地直樹)が
スペシャルゲストで出演し、いろいろとお話しさせていただいた、
ホンマルラジオ「経営者ストーリーズ」第13章
良い仏壇店の選び方とは?
~お客様の願いを叶えるセミオーダー・リメイク仏壇~
が2023年8月13日に公開されました。

視聴はこちらから↓

良い仏壇店の選び方とは? ~お客様の願いを叶えるセミオーダー・リメイク仏壇~

私が大学時代に学んだ住宅の設計・デザインの知見を活かし、
住宅に会う仏壇選びを提案をしている話し。
三代目として苦労したこと、経営者勉強会で得られた学び・気づき。
そして、新川崎雲山堂が得意としているセミオーダー・リメイクの仏壇について。
良い仏壇店を選ぶために
ご来店前にチェックするポイントとご来店時にチェックするポイント。
仏壇選びや経営者としての考え方を中心に、
いろいろとお話しを引き出していただきました。
是非ご視聴ください!

下記に、ラジオで話した内容を全文文字お越しいたしました。

2023年8月13日公開
ホンマルラジオ「経営者ストーリーズ」第13章
良い仏壇店の選び方とは?
~お客様の願いを叶えるセミオーダー・リメイク仏壇~

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本気の人が本気でしゃべる本気まるだしラジオ局、今日も本気で喋ります。
経営者ナビゲーター水戸脩平の経営者ストーリーズ、パーソナリティの水戸脩平です。
どうぞよろしくお願いいたします。

この番組では挑戦する経営者とそれを支えるスペシャリストの思いやストーリー、
ブレイクスルーのポイントを打ち出すことで経営者と日本を元気にします。
ということで第13章、スタートいたします。

今回も四谷のオープンのスタジオの方で収録をしております。
オンエアがちょうどお盆の時期になるということで、
今回はお盆にふさわしいスペシャルゲストの方に登場いただいております。
後ほどゲストの方を紹介してトークの方させていただきたいと思っておりますけれども、
その前に経営に役立つ可能性のある情報をお届けいたします。

MITOS経営、今日のMITOSワンポイントアドバイスです。
今回は「事業承継、引継ぎ補助金について」お話をいたします。
事業承継、引継ぎ補助金という補助金がございまして、
これは事業承継ですね、受けた会社さんが何かしら新しい取り組みをするとか
あるいは事業承継する際に専門家の方に支払う経費の一部が補助されるという制度になっております。
経営革新事業、専門家活用事業、廃業・再チャレンジ事業の3種類がございまして、
そのうち経営革新事業は、この事業承継をM&A契機にしてですね
経営革新等というと難しいんですけれども、
新たな取り組みをされている従業者の方を支援する制度になっております。
専門家活用事業というものはですね経営資源の引継ぎ、
要は事業承継に要する経費の一部を補助されるという制度でございます。
最後の廃業・再チャレンジ制度事業、こちらが再チャレンジですね、
取り組みにかかる廃業するとか廃業にかかる経費の一部を補助されるという制度でございます。

経営革新事業は事業承継、前に遡りまして2017年4月1日からの事業承継、
2024年1月22日までの事業承継する会社や事業が対象になりますということで、
以前に事業承継された方でもお使いいただけます。
専門家活用事業につきましては、補助金を申請する後のですね
今後の事業承継という形でお使いいただける制度になっております。
ですので、事業承継した後に新たな取り組みしたいよとかですね、あるいはM&Aですね、
お考えの会社さんございましたら是非当社宛にお問い合わせいただきたいと思います。
経営者ストーリーズをつきましたと言っていただければ初回相談1時間無料で聞きますので是非ご相談ください。
はい、以上、MITOSワンポイントアドバイスのコーナーでした。

はい、お待たせいたしました。
本日のスペシャルゲストの方を紹介いたします。
本日のゲストは、二級建築士・仏事コーディネーターで株式会社新川崎雲山堂、
代表取締役社長の青地直樹さんです。
よろしくお願いします。
青地:はい、よろしくお願いいたします。

水戸:はい、では青地さん自己紹介をお願いいたします。

青地:はい、新川崎雲山堂の代表取締役の青地直樹と申します。
うちは、いわゆる仏壇店ですね、お仏壇、またお位牌を一般の方々にお売りする職業をしております。
それ以外にはお寺さんにも出入りさせて頂いておりまして、
お寺にお参りに行った時に目に入ってくる仏具、上からぶら下がってる物、仏像等々
そういったものも合わせてやらせていただいております。
よろしくお願いいたします。

水戸:はい、よろしくお願いします。
ようこそホンマルラジオへ。
と言うことでありがとうございます。
新川崎雲山堂さんですね、鹿島田ですかね、JR南武線鹿島田駅から徒歩5分ぐらいですかね?

青地:5、6分ぐらいですかね。

水戸:の場所にお店でございますので、ぜひ皆さんも仏壇ですね、
ご検討の際は立ち寄っていただきたいなと思います。

水戸:はい、まずは青地さんにお伺いしたかったのがですね、この新川崎雲山堂さんですね、
これは事業承継で引き継がれたとお伺いしてるんですけれども、
事業承継をした経緯を教えていただけますでしょうか?

青地:はい、うちは私で3代目になるんですけれども、
元々私の祖父が昭和24年にこれ東京なんですけど、東京で創業致しまして、
うちの父が息子なので、そのまま引き継ぐ立場なんですけども、
実は弟なので私のおじさん、長男がそこのお店は引き継いで、
のれん分けという形でこちらの鹿島田駅の方にのれん分けしまして、
また私が更にそれを引き継いだというような経緯ですね。

水戸:そういうことですね。
最初の1店舗目は池上ですかね、東京の池上にあったと。

青地:そうです。
東京都大田区池上です。

水戸:そこから川崎の方にのれん分けという形で。

青地:そうですね、はい。

水戸:かしこまりました。
青地さんを紹介した冊子ですね、この3つの不足を補えば仏壇選びで後悔しない
という冊子もございまして、これWebでも見られるんですかね?

青地:Webから申し込んでいただければ書籍プレゼントっていうのがありますので、
そちらから申し込んでいただければプレゼントさせていただきます。

水戸:ありがとうございます。
はい。まずですね仏壇を検討されている方ですね、
書籍で仏壇選びのポイントを書いておりまして、そちらで事業承継ですね、
今回お話しいただいた経緯も書いておりますので是非ですね取り寄せていただきたいなと思います。
私は、ちょっとこの書籍を読みながらお話を進めていきたいと思います。
そういう経緯だったんですね。

青地:はい。

水戸:その前に二級建築士、建築の勉強をされたりとかですね、
されてるかと思うんですけれども、この新川崎雲山堂ですね、もう事業承継というのは、
もう引き継がなきゃいけないなというのはもう小さい頃から感じられていたんでしょうか?

青地:いや、そうじゃなくて元々私は建築の道に進みたかったんですね。
それで建築学科に大学にも進みまして、もう大学4年生の時には就職活動もしてたぐらいで、
まずは一旦、まあ後々は引き継ぐかもしれないけど、まずは自分のやりたい建築の道をと思ってたんですが、
その4年の時にうちの父がちょっと体調を壊しまして、心臓なんですけども、
それで重い物がもうちょっと持つのが厳しいって話になって、
重い物を持つ商売なのでこれはマズいぞと言うことで
お前引き継げないか、っていう話になって引き継がせてもらったと。

水戸:そういう経緯だったんですね。
やはり仏壇とか最低でもキロ単位ではあるような物ですもんね。

青地:そうですね。
結構重たい物が多いのでね。

水戸:そうですよね。
もう、何ですかね、お父様が倒れられた時に「これはもう自分が引き継ぐんだ」というのは何ですかね、
決断というか受け入れるというのは。

青地:そうですね。
元々もう中学位からちょこちょこお手伝いをしてたんで、どんな仕事か分かってましたし、
お客様から凄く喜んでもらえたりとかして、楽しい商売だなとは思ってたので、
別にいいなと思ってた商売を、引き継ぐタイミングがたまたま早く来たという。

水戸:ああ、そうですね、はい。
二級建築士の資格ですかね、こちらは大学だとか専門学校ですかね、
夜間で通いながら取られたということで伺ってるんですけれども。

青地:大学卒業した後、働きながらやっぱりせっかく建築の道を志してたので、
やっぱり形として残したいなという気持ちもあったので、
そこはちょっとうちの父に言って、働きながら夜間で建築の専門学校に通いながら勉強して
二級建築士の資格を取得しました。

水戸:やはり働きながらで夜間だと当時はかなり大変だったと思いますけど。

青地:そうですね。
結構忙しかったですね。

水戸:そうですよね。
ちなみに今のその何ですかね、仏壇の営業で、この二級建築士の資格というのは
どのような形で活用されているんでしょうか?

青地:資格自体がというよりも元々私が大学でやってたのが住宅のデザインの方で、
その中でも人の動き、動線計画とかって言うんですけれども、
人がどういう風に動いていくのかっていうのを考えるっていうところをスポット当てて
卒業制作なんかもやったので、やっぱその辺の勉強したことがお客様のお家に伺った時とかに、
お客様がどういう風にここで生活しているのかな、っていうことをイメージしながら生活の例えば目線ですね、
畳の部屋だと目線の低いところが生活の目線になりますし、椅子に座っていればその目線になりますし、
そういうところに合った高さのお仏壇を提案してあげたいなとかそういう風に人の動きとか
その生活をイメージできるっていうのは建築を勉強してたからならでは、かなと言うのはありますね。

水戸:やはり大切ですよね、やはり、先ほど畳と椅子でも全然違うということで話されました。
確かに高さが違いますし。

青地:そうですね。

水戸:置くべき仏壇、選ぶべき仏壇も変わってくるということですよね。

青地:そう、椅子でも食事をするような椅子とソファーの椅子ではまた目線が違うので、
どちらの部屋にお仏壇を置くかによっても、その部屋での生活目線って変わってくるんですよね。

水戸:やはりその辺りが建築を勉強されたことによって今のお仕事に活かされているということですね。

青地:そうですね。

水戸:そうですね。
仏壇を売るではなくて、やはりなんていうんですかね、仏壇というのも1つのライフスタイルですからね。

青地:そうですね。
お仏壇と一緒に生活して行くっていうところで、
お仏壇がそこに違和感あるような感じに置かれるんではなくて、
やっぱり生活の中に溶け込む感じに、もう一緒に自然にそこに仏壇があるっていうのが理想だなと
僕自身は思っていますので、それをしていくにはそういう目線もそうですし、色合いもそうですし、
置く場所もそうですし、そういうところでもちろん邪魔にもならなければ違和感がないような感じに
収めていただくっていうのが、1番いいんじゃないかなと思ってますね。

水戸:おっしゃる通りですね。はい。
で、新川崎雲山堂さんは、もう大学卒業して、就職したタイミングでもう事業承継もされたという。

青地:(そのタイミングでは)事業承継はまだしてないですね。

水戸:あ、事業承継はまだなんですね。
はい、実際その何ですか、経営権を引き継がれたのはおいくつの頃だったんですか?

青地:ええと4年前です。

水戸:あー、そうだったんですね。

青地:はい。
それで今5期目になるのかな、私が引き継いで、はい。

水戸:そういうことですね。
それまではその何ですかね、働きながら後継者として働いていらっしゃったという形ですね?

青地:ずっとうちの父が代表で、その中でやらせてもらってましたんで、そうですね。

水戸:はい、かしこまりました。
経営者さんとして、あるいはちょっと後継者さんとしても
やはりいろいろ転機があったんじゃないかなと思うんですけれども、
その辺りの何か転機ですかね、についてお話を伺いますでしょうか?

青地:そうですね。
やっぱり大学卒業して間もない時なのでまだまだ若いですし、全然その経営とか何とか何も分からない。
しかも周りにいた私の友達の人達がみんなサラリーマンなんですよ。

水戸:そうですね。

青地:だから一緒に色々飲みながらお話してももう全部サラリーマン目線なんですよね。
だから悩みのステージが違うというか、それで30ぐらいのところにちょっと何か
自分のその、経営の話ができる相手がいないかなっていうのが凄く悩んでまして、
その中でたまたま紹介していただいて「中小企業家同友会」っていう
中小企業の経営者達の勉強会に参加するっていう機会をもらって、
そしてそこでいろんな先輩達がそういう時は、こうやった方がいいんじゃないかとかね、
いろんな経営者目線のその悩み相談からいろんな話ができる場が
そこでやっぱり凄く経営って何だろうっていうのを学ばせてもらって、
その中でも「経営指針作成部会」という経営理念とか目的とか方針とかそういうのを
作成する部会にも参加させてもらって、
また私は、たまたま後継者だったからっていうのが上手いこといって、
その後継者だと社長の話をよく聞かなきゃいけない。
自分がまだ社長になってないからこそ。
なので、そこで凄く社長とコミュニケーションを取ってうちの父親と手紙とかも毎週のように貰ったりとか、
それもそこで出される課題なのでね。手紙を貰って来てくださいと。
で、手紙で改めて貰うと「あ、うちの親父こんなこと考えてたんだな」みたいな、
今まで近くにいていろんな話してるんだと思ってたんだけども、知らなかったことがいっぱいありましてね、
だから凄くいい機会もらえて、それでうちの理念目的っていうのを作り上げて一応うちの背骨がビシッと通った。

水戸:では、元々はやはり相談できるその方を作るというところで
そういう経営者さんの集まりに顔出されたんでしょうけれども、
本当に何ですかね、経営理念、経営指針作られて後はそうですね、
そのお父様、先代のお父様、当時は社長さんですね。

青地:はい。

水戸:だからその後継者としてその何ていうか、社長の思いを受け取ったりだとか、
あるいは青地さんご自身がこういう会社にして行きたいんだっていう話をしたりとかするのは、
やはり貴重な場だったんですね。

青地:そうですね。
そういう話をする場を貰えたっていうのはありがたかったですね。

水戸:いや、そうですよね。
恐らく1つ屋根の下にいてもなかなかね、
やっぱり話せてると思ってて話せてないというのはやっぱりあるんだなと思いましたね。

青地:そうですね。
そこにスポットライトを当ててきちんとそれに対して向き合って話す。
または、その自分の作った物に対して「親父どう思う?」っていう感想をもらう。
そういうのって普段やらないですからね。

水戸:そうですね。
本当にご自身に向き合うって時間もそうですし、先代社長さんですとか
その事業というところに向き合う時間なかなかやはり取れないからこそ貴重ですね。
はい。

青地:そうですね。

水戸:そこであの経営理念、経営指針を作られて、
で何ですかね、どういう形で事業を伸ばしていくのか、
また改めて事業をやるのかというところを考えていかれたということですかね?

青地:はい。

水戸:かしこまりました。
その経営理念、経営指針を作られる中で現在のですね、
新川崎雲山堂さんが注力されている事業サービスはどのようなものになりますでしょうか?

青地:それも事業をやりながらお客様からこんなことできない?
っていうような相談があって、そこをやってみたら凄く喜んでいただいて、みたいなところから
今うちはセミオーダーっていうジャンルと後はリメイク、この2つ、
後はもちろん修理っていうのも出来るんですけどね。
やっぱこの辺りが凄くやっぱり、普通のその辺にある仏壇屋さん行って
ポンって買ってくるのでは叶わないことが叶うことができる、それを叶えてあげられる。
なのでそれがやっぱり凄く喜んでいただけるのでやっぱりセミオーダーをしてあげたり、
リメイクしてあげたり、要はお客様の仕様にカスタマイズしてあげるっていうのが、凄く喜んでいただいているんで、
そこを今すごく注力していますね。

水戸:あー、そこはやはり大手の仏壇屋さんとかだとなかなかやらないような?

青地:そうですね。
なかなかそういうのはしてないところが多いんじゃないかと思いますね。
特にやったことがないと、なかなかやらないですよね。
だから元々修理はやってたので、その素地があった上でそれに更にこういう改良、
こういうカスタマイズというところでリメイク、でリメイクやってたから
その発想で行けば新しい仏壇を同じように改造してあげることもできるんじゃないかということで
職人とここまでは出来る、ここはちょっと難しいっていう限度はあるんですけども、
出来る中でそれを叶えてあげていくっていう。
ただ、うちの特徴としては、仏壇を製造する工程の中でちょっとお邪魔させていただいて
1本だけ特別仕様を作ってくださいみたいなやり方をしたりすることが多いので
ちょっと期間だけはたっぷり必要なんですけど、
次の工程が3ヶ月先ですっていうことは3ヶ月待たなきゃいけない。
ただ、その代わりそういう風にちょっとお邪魔させてもらうことによって
費用面を抑えることが出来るんですよ。だからお見せするカタログに載ってるその価格って
普通はその商品の普通の価格なんですけど、それに上乗せすることなく
追加費用がかからないっていうのが、まあその、膨大な量のいろんなことをやればここまでやると
確かに追加費用かかっちゃいますっていうのがあるんですけど、
大概の場合は追加費用をかけずに出来るんですよ。
だからそれこそ新しい既製品を買うのと大体同じぐらいの金額で。

水戸:その辺りが何ですかね、サービスの設計というか、工夫の部分なんですかね?

青地:そうですね。
もう大体セミオーダーとかリメイクのニーズのお客さんっていうのはそんなに急いでないことが多いんですよね。
すぐに欲しいとか新しい仏壇購入する方の場合は49日までに揃えたいとかっていうタイム的なものが、
ここまででっていうタイムリミットがあるんですけど、
セミオーダー、リメイク、修理の方は別にこの日までにとかっていうのはそれほど無いもんですから、
だからそういう面でもお互いにマッチしてるというか、時間はあるよっていう方から時間を貰ってるので。

水戸:あー、そうですね。
これも何ですかね、
時間の余裕というか比較的かけられるのはやはりお客様が
仏壇の必要性というところとかをかなり理解されている方が多いということですかね?

青地:そうですね。
元々お仏壇を持ってる方がほとんどです。

水戸:あー、なるほど。

青地:で、それを例えば引越しとか例えばリフォームするとか、
そういう時に今ある仏壇をこのままじゃやっぱり、ほとけ様の仏像様のお家も
自分達のお家がキレイになると同時にキレイにしてあげたいというところで
それで修理する方もいれば、リメイクする方もいれば、
セミオーダーで仏壇を作る方もいるっていうような感じなので、
元々仏壇を持っている方から依頼されることがほとんどですね。

水戸:あ、そういうことですね。
ちょっとそもそもになってしまいますけど、セミオーダーというのはどういう仕組みなんですか?

青地:セミオーダーは先ほど言った通り持ってる仏壇の中に飾ってある、
そのままお祀りしている仏像の大きさ、お位牌の大きさが結構昔からお仏壇を持ってる方って
お仏壇自体が大きいので、なので中でお祀りされているそういった物も大きかったりするで、
それを今度はもうちょっとコンパクトな仏壇にしたいって言った時に
既製品のコンパクトな仏壇の中にこんな大きいの入らないよってケースが結構あるんですよ。
で、その時にその仏壇を改造して入るようにして、棚の高さを変えたりですとか、
そういう風に、後は扉も、扉が付いた場所に入れたいから
仏壇自体に扉いらないんだけど、っていう方もいるんですよ。
そういう場合は、じゃあ特別に扉ないような作りにしようとか、
そういう形でセミオーダーは、そういう風になってますね。

水戸:分かりました。
そうですね、やはりそうですね。
ほとけ様がいる場所ですので、やはりそういう何ですかね、
家が引っ越したらやはり当然その居心地とかやはり変わってきて
仏壇も何とかねそこに合わせた物をリメイクしたり、あるいはセミオーダーしたりする。

青地:昔ながらのお家だとお位牌も結構たくさんあったりするんですよね。
そうすると段が3段じゃ足りなくてもう1段欲しいってなると
段を増やす為にはもちろん高さも必要ですけど、奥行きも増やさないといけなかったりとかするのでね。
じゃあ、奥行きも増やしましょうっていう、そうやってカスタマイズしていくっていう。
ただ元々既製品を元として使わせてもらうっていうベースはそこからやってますので、
それ以外に元々フルオーダーメイドもやってるんですけども、
これはやっぱり皆さんハードルが高くて、1から全部フルオーダーメイドでっていうのは、
なのでセミオーダーがやっぱり多いですね。

水戸:あー、やはりお客様の、特に仏壇にこだわる方のニーズが大きいところがセミオーダーで、
そこに今注力して取り組んでいらっしゃる。

青地:そうですね。

水戸:ありがとうございます。
青地さんが、新川崎雲山堂さんが考える仏壇選びやあるいは仏壇業者さんの選定のポイント、
選ぶポイントというのはどういうところにあると思われますか?

青地:仏壇屋さんにまず行く前にチェックするポイントと行った後にチェックするポイントというのがあって、
行く前っていうのはホームページとかそういうのを見ていただくといいんですけど、
納入事例とか後はお客様のその声、実際に直筆で書いたアンケートとか
あとお客様自身が一緒に写ってたりとか、そういうのがたくさん見れるホームページだと
「あっ、ちゃんとお客様と密にコミュニケーション取ってるんだな」
だからこそ、そこにそういうアンケートがあったり顔写真まで出させてもらえるってことは
信頼関係があるということ。それが1つ目のポイントで、
もう1つあるのが修理とかそういうことをちゃんとやってるかどうか、
アフターサービスに繋がるんですけども、売って終わりみたいな業者じゃなくて
ちゃんと修理もたくさん受けてる事例が載ってれば
「あっ、ここは売りっぱなしじゃなくて、ちゃんと後々面倒を見てくれるところなんだな」って言うのが
これも行く前にチェックできるポイントですね。

水戸:あー、その2点ですかね。
導入する時に実際に付き添って入れてらっしゃるか、後その入れられた後にもアフターサービスというか、
されてるかどうかというところが仏壇選び、業者さんの選ぶポイントになってくると。

青地:後はご来店した後に気を付けるところっていうのは、
業者自身も、私も業者だから確かにそうしたいけどっていうのがあって、
例えば仏壇を選んだら仏具全部セットでお付けしますみたいな。
これ楽なんですよね、売る側からすると、もうそこに力を使わなくて済むので、もうこのセットでってことでポンと。
でも、それはこっちが楽なだけで実際それじゃあ1個、1個選んだらどんぐらいかかるかっていうと
30分〜1時間ぐらいで全部選び終えるんですよ。
1個、1個選んだとしても。
で、やっぱりその先ずっとその仏壇に手を合わせていく中で
例えば仏像の顔とかも自分の好きな顔かどうか、
手を合わせたくなるような厳かな顔かどうかってやっぱり好みの顔があると思いますし、
あと「おりん」なんかも、その音色って本当に好きな音色ですか?って、
やっぱり何か、ただただ叩き比べるだけでもこの中だとこの音色が1番しっくりくるわねとか、
やっぱりそのお客様にとってしっくりくる物を選ぶ作業を、そこを手を抜かずにきちんとやってくれるかどうかですね。
「はい、これでセットです」っていうのは、
ちょっとそこの仕事の部分を楽しようとしてるんじゃないかな、っていうそのところが透けて見える感じがしますね。
で、後もう1個同じ業者目線で言うと、なかなかカタログを出してくれない業者、
来店した時に、これもう明らかにここに並んでいるのが売りたいんですよね。
それで商品を回転させたいんですよ。
でも、それは業者の方のあくまで気持ちはそうかもしれないですけども、
お客様はそこに並んでなくてもいいわけですよ。
うちのお家に1番いい物が欲しいんです。
そうすると、うちみたいな小さな店舗でも2、30個、大きい店舗だと200とか300とか並んでるかもしれない。
いっぱい並んでいるように見えてカタログ開くとその中には1万点以上の商品がありますので、
やっぱ選択肢が多ければ多いほど、自分にとって1番しっくりくる物に出会える可能性が高いので、
そこでカタログをなかなか出してこないなぁこのお店はっていうと、
ちょっとそれはお客様側に立って無いんじゃないかな、というのが透けて見えるかなと思いますので、
この辺りちょっと気を付けて来店した時にはね、見ていただくといいんじゃないかなと思います。

水戸:ありがとうございます。
やはり仏壇選びですね、最初から慣れている方っていらっしゃらないと思うので、
おっしゃっていただいたような観点とかですね、関心が重要になってくるかなと思いますね。
逆に何ですかね、その中で新川崎雲山堂さんが青地さんが心がけていらっしゃる部分が
雲山堂さんの価値であり、サービスポイントなのかなと思いましたね。
やはり何ですかね、本当に事業者さんのお客様の為に選択肢を幅を広くしたりですとか、
あるいはその納入時に直接付き合う、で何て言うんですかね、
仏壇のリメイクだったりとか必要になった時もきちんと修理とかもやっていくというところで
その辺り1つ1つの取り組みが。

青地:そうですね。
リメイクなんかも本当にお客様が、この昔の自分の父母が使ってた仏壇の思いを
どうにか引き継げないか、でもこのままだと家のリビングに全然マッチしないんだっていう
そういうので話してじゃあどうしましょうかねって事で話してた中で、
じゃあここを取り出してここの部分をここに組み入れてみましょうかっていうので仏壇、
新しい仏壇の中に古い仏壇の障子のところの彫りだとか欄間のところに家紋の部分をちょこっと入れたりとか、
そういう形で古い仏壇の思いを引き継いでもらうことでお客様にとってもね、
あ、これで一応まったくゼロになっちゃうんじゃなくてその思いをちゃんと引き継げているなっていう
気持ちをね大切にしてあげられるなと思って。

水戸:いやあ、大切ですよね。
やはりその世代を引き継がれていく、特に仏壇っていうものにですかね。
ありがとうございます。
結構いい話を聞けてですね、時間が差し迫ってしまったんですけれども、
最後にですね青地さんの経営者さんとしての夢や目標ですかね、何か教えていただけますでしょうか?

青地:そうですね。
やっぱりうちはずっと家族経営でやってきたんですけども、
この春から他人の方というか他の方も雇い始めて少しずつ経営者として
会社として家族経営からちゃんとした会社にステップアップして行きたいなという気持ちはありまして、
そういうのもやっぱり、さっき言った経営者の勉強会でみなさんの姿を見て、というところが強いんですけれども、
その中でやっぱりまだまだ私も自分自身が動いているような、
まあ野球で言うところのプレーイングマネージャー、
監督やりながらキャッチャーやってるみたいな、自分もプレイヤーっていう状況なので
全くプレイしないのは難しいですけれども、
少しずつ監督業、その経営者としての仕事に専念していけるように
人をもう少し増やしていって、もっともっと経営者らしい経営者になっていきたいなと思っています。

水戸:ありがとうございます。
はい。
今日いかがでしたか?
ラジオに出られて。

青地:いやぁ、楽しかったですねぇ。

水戸:楽しかった!
あっ、そう言っていただけて嬉しいですね。
私自身も青地さんの思いですとか、いろいろな話を伺えて非常に楽しかったです。
今日出ていただいて本当にありがとうございます。

青地:こちらこそどうもありがとうございます。

水戸:はい、本日のゲストは青地直樹さんでした。
青地さんありがとうございました。

青地:どうもありがとうございます。

水戸:では、次回の経営者ストーリーズでお会いしましょう。

 

視聴はこちらから↓

良い仏壇店の選び方とは? ~お客様の願いを叶えるセミオーダー・リメイク仏壇~

神奈川県横浜市のパブリックアート補修工事(本金箔押し及びクリア塗装)

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神奈川県横浜市の
みなとみらい線 馬車道駅 地下1Fコンコース
に設置されているパブリックアート
「金波、銀波 ~Gold and Silver Waves~」
サイズ:高さ 70cm × 幅 14m
の補修工事がおこなわれ、当店では、
本金箔押し及び金箔面の仕上げクリア塗装を
おこないました。

 

縁あって、このような多くの方々の目にとまる作品の

補修工事に携わらせていただき、

とても嬉しく思います。

 

みなとみらい線 馬車道駅にお立ち寄りの際は、

是非足を止めてご覧になってみてください。

 

ビジックスワールド2017の展示会場でプレゼンを行いました。

みなさんこんにちは。新川崎雲山堂の青地直樹です。

 

本日は仏壇選びの10個のコツをお話するんですが、

ただ選ぶというよりもそのお部屋とかその生活とか、

そういうインテリアとか含めたそういうものに

違和感なくしっくりと馴染む仏壇に出会う為にどんなコツがあるか

というお話をしていきます。

 

さっそく一つ目ですね。

一つ目はこれ実は一番大切なことだなとも思うんですけども、

仏壇というのは買ってからが始まりなんですね、

買ったところがスタートでその先10年20年30年長い方では50年くらい

ずっとその仏壇と一緒に生活をしていきます。

なので、その後様々な対応をどれだけ親身になってしてくれるのか、

そういうお店屋さんなのかなというのをよくよく考えて、

そのお店屋さんは点検とかお掃除とか修理とかにちゃんと

積極的に取り組んでいるとこなのか、

それとも、売ることだけは一生懸命だけどその先のことはあんまり考えてないのか、

その辺をよく見極めて頂いて、アフターフォロー・アフターサービスを

しっかりやっている、そういうお店屋さんを見極めて行くといいと思います。

 

二つ目ですね。

これもお店屋さん選びの話なんですけども、

さっき言ったように納品してからなんですが、

納品ものは、どんな仏壇をどういうところに納めているか、

またお客さまはそれに対してどんな感想を持っているのか。

それっていうのはお客さまのこういった写真ですとか

お客さまの声とかをきちんとオープンにしている、

そういうお店屋さんを選ぶと安心して

「ああ、こういうところにこういう風な仏壇を納めるような、

そういう感性の提案をしてくれるんだな」とか。

あとはこの喜んでるなっていう写真を見ると、

ちゃんとその後も付き合いがあるんだな、と一番の話に戻りますけど、

ちゃんとその後の付き合いがあるからこそ、こうやってね写真があったりします。

写真とやっぱりお声っていうのはちゃんと見せてもらうことが大切だと思います。

 

そして三つ目ですね。

三つ目は価格なんですけども、よく仏壇のチラシなんかだと何割引きだとか、

あとワゴンセールとかすごく格安なものとか色々あるんですけども、

みなさんも商売されてて分かると思うんですけど、

安いには安い理由があるんですね。高いには高い理由があるんです。

なのでその値段の安さとかに騙されないようにするっていうのを、

心掛けてもらえればと思います。

例えばここに出てる仏壇二種類ぱっと見、

ほとんど同じ仏壇に見えると思うんですね。

なんですが、この仏壇の、向かって向こう側の仏壇とこっち側の仏壇、

こっちの方(向かって左側)がずっと安いです。

こっちの方(向かって右側)が高いですね。

これってやっぱり見た目じゃ分からなくて、

実は作ってるところは向こう(左側)は海外です。

こっち(右側)は国産品です。というところが一番の違い。

もう一つ、材質が違います。

こっち(左側)は塗装してあるだけのもの。

こっち(右側)は黒檀を使ってあるもの。

みたいな材質の違いがあります。

だからどこで作ってきてどういう材質を使っているか、

そういうところがやっぱり見た目だけじゃわからないので、

実はそこに値段の理由がちゃんとありますよということ。

またさっき言ったアフターフォローとかで修理とかしていくっていうことになると、

やっぱり海外製品は修理できないものがまだまだあるんです。

最近できるだけ仏壇業界でも修理に対応していくように作ってはいますけども、

やっぱり国産品だとその辺はきちんと修理ができるようには作ってあります。

接着剤とかね、ベターっとくっつけちゃってると修理しにくくなっちゃいますので。

(海外製は)そういうことが多いです。

だからこの値段にもちゃんと理由がある。

安いっていうことはなんか安い理由があるんだろうなということを

思っておくといいと思います。

 

そして四つ目が仏壇の生活です。

さっき言ったずっとその仏壇と一緒に生活していくので

その仏壇がそこにあるとどんな生活になるのかなっていうのは、

今までなかった方がほとんどですね、買い替え以外は、

そうするとそこに仏壇があると生活がどんなふうになっていくのか。

例えば、ご家族がそこに集まるようになっただとか、

お盆とかの時は親戚の方とかが集まるかもしれない。

また、お客さんも来て「ちょっとお線香をあげさせてください」

みたいなことを言うかもしれない。

そんな仏壇があることによって生じる話もありますし、

もともと普段の生活の中でね、

お線香をあげたりお茶あげたり、

もらったもの例えばお菓子もらったら、お菓子もらいましたよってことで、

お仏壇にあげたりすると思います。

なのでそういうことが生活の中に入って来ることで、

その生活がより自分が今までよりもより良くなるイメージが湧きそうだなと

思う仏壇なのかどうかっていうのを、

仏壇を見たときに、ほんとの直観かもしれないですけどね、

この仏壇とだったらいい暮らしになりそうだなって思えるかどうかです。

そういうもののイメージをすごく大切にしてください。

 

そして(五つ目は)仏壇がその生活の中に入るんですけども、

その生活スタイルと仏壇が合うかどうか。

生活スタイル大きく分けて二つあります。

一つは動きのほうですね。

みなさんが動く中でお仏壇というのはお茶とかご飯を供えます。

またお花のお水、夏なんかは毎日のように取り替えなければいけない。

そうすると水回り、いわゆるキッチン・台所と、

近いことがすごく使いやすいことに繋がるんですね。

だから遠くの方の奥まった部屋とかに置いちゃうと、

ちょっとそれは使いずらかったりします。

だから置く場所も含めてキッチンとの間取り、

自分のお家の間取りをイメージして、

人が動くそこで動く時にこのお仏壇があって邪魔にならないか、

また水を運ぶときにうまく運べるのか、

入ってる状態だったら大変ですけどね。それが(生活の)動きの方です。生活の動きの話。

 

そして二つ目は目線ですね。

仏壇というのは仏様が入ってます。

なので若干見上げるくらいがいい場所なんですね。

なので例えば座布団に座って生活しているようなそういう

リビングだったらその座布団の目線というのになります。

ソファに座っているのが普段の生活ならそのソファの目線。

また普通の椅子、ダイニングキッチンなどの普通の椅子に座っていれば

その目線になりますし、また立って拝もうと思ってるなら立ってる目線になります。

それくらい目線の違いってあるので、

自分の生活がどのような目線なのか。

その目線に合ったような仏壇を選ぶ。

床から拝むなら床から置いた時の目線が合うこと、

座って目線が合うか、立って拝むなら立って目線が合う。

それがその拝む時だけじゃなくて、やっぱり普段の生活の中で、

普段は見下げてて拝む時だけ見上げる、とかじゃなくて、

できれば普段の生活の目線と合わせていくとしっくりくると思います。

 

そして(六つ目は)今度は生活から今度は部屋、

部屋とかインテリアっていうのの部分ですね。

部屋って言いましてもその部屋だけで完結するんじゃなくて、

お家っていうのはまず外観があって、そして玄関から部屋まで歩いていく。

そして部屋に着く。これを総合してどんな雰囲気なのか、

というものを大切にして頂きたいと思います。

大体家って壁紙とかって統一されていると思います。

なので白い壁紙で統一されているようなお家ならその白い壁紙と合うかどうか。

またこういうウォールナット調でちょっと濃い目の壁紙で

揃っているのであればそういう壁紙のお家とお部屋と合うかどうか。

そういうのを見て行って欲しいと思います。

それと合わないとやっぱり置いた時に違和感が出てきてしまうんです。

 

そして、壁紙だけじゃなくってインテリアですね。

インテリアは、こういうようにピアノが置いてあったり、

タンスが置いてあったり、何かの物の上に置くような台とか、あると思います。

それらと並んだ時に仏壇がしっくり納まるかどうか。

この写真は特に私のお気に入りの写真なんですけど、

納めさせて頂いた実際の様子です。

この辺の具合がぴったり合ってます。

また隣のピアノと高さがぴったり合ってます。

ピタッとピアノの方に寄せてるんですけども、

ピタッと寄せることをイメージして扉がちゃんと干渉しあわないように考えています。

なのでこれだけしっくり納まっています。

だからこうインテリアとの相性も大事なんです。

あとは色目はね、インテリアと合わせることで、

すごく雰囲気が馴染みますので、

インテリアとの相性をよく考えてみてください。

材質・大きさ・デザインですね。

 

そして(七つ目は)お部屋の明るさもあると思います。

この部屋はとても明るいお部屋ですね。

その明るいお部屋に置くとどういう感じになるのか。

例えば暗いちょっと北向きのお部屋で

あんまり照明も強くないお部屋なんかだと、

そこに例えば黒檀というちょっと黒目の木調なんですけどね、

そういうのを置いちゃうとちょっと重たいんですね。

暗いお部屋に暗い色だとちょっと重たいんです。

なのでその部屋の色、その明るさですね、

どういう明るさのお部屋に置くのかってことで。

ちょっと暗いお部屋には少し明るめの仏壇を置くのが、

お部屋の雰囲気がよくなりますのでね。

それと、例えば昼間とか朝だけじゃなくて夜とかも

窓から入ってくる光がなくなりますので、

その時をイメージして頂いて、窓からの光がなく

照明だけの時にはどうなるのかっていうところまで

よくイメージをして頂いた方がいいんじゃないかなと思っています。

 

(八つ目は)そういうのを総合して選ぶ上で

選択肢が多いこととはすごく大切なんです。

こういうのを満たすのっていうのを選ぶ上では

2~3個の中から選んでもなかなかいいものと巡り合えません。

できるだけ多くの選択肢をまず用意して、その中から選ぶ。

ということを考えると、私がお勧めしているのはこのカタログなんですね。

店頭展示などで、よくある仏壇選びって、

お店屋さんに伺ってどれにしようかなっていう人が多いと思うんですけど、

お店屋さんてうちみたいな小さなお店だと大体30個くらい展示してあります。

本当に大きな仏壇屋さんに行って、それでも200くらいですね。

なのでその中から選ぶっていうと非常に選択肢が少ない。

200って多いようにみえますけど、

200の中の自分のサイズ・自分の色目っていうのはやっぱり少ないんです。

私がお勧めするカタログっていうのはこれは桁が二つくらい増します。

1万から3万ぐらいあります。

そうすると膨大な選択肢の中から自分のところに合うものを探すので、

かなりの確率で自分のところにしっくりくるものに出会えます。

実際にうちが納めさせて頂いたお客さまからのお言葉なんだけども、

既製品を選んだんです。普通にカタログで選んでそこに納めたのに、

「この場所の為にわざわざ作ってもらったようなそんな風に感じる」

っていう風に言って頂いて。やっぱりそういうものに巡り会えるんですね。

選択肢が多ければ多いほどそういうものに巡り会えますので、

沢山の選択肢を用意する為にもカタログを見ながら

お部屋の中でカタログを見ながら、このお部屋にどれがいいかなっていう形で

選んでもらうのが一番そのお部屋に合った仏壇というものに

出会えることが出来ます。

 

(九つ目は)今まで話してきたものを総合して

これらを全部考慮しようと自分で考えるのって非常に大変なので、

これを全て考慮してくれるようなお店っていうのを探す

っていうのが一番近道だと思います。

それにはまずお店のホームページあればそのホームページを見て頂く。

また納品事例があれば納品事例を見させて頂く。

ホームページに納品事例が公開されていればそれを見る。

それを見ることによってそのお店が今言ったようなことに

それぞれちゃんと考慮してくれているようなお店屋さんなのかな

っていうのが分かってくると思います。

ホームページがなければ直接そのお店屋さんに行って話をしながら

そういうことに気を使ってくれるかどうかっていうのは、

自ずとよく話していれば分かると思います。

それが分かった上で「ああ、ここだったら今の話をちゃんと考慮して、

後々までアフターサービスもちゃんとしてくれそうだな」

っていうお店屋さんならそのお店屋さんと相談して頂いて、

お部屋に合うものを一緒に探していくといいと思います。

 

そして最後、10個目。10個のコツと言いましたけども、

10個目は実はコツではないんですけども、

今言ってた違和感なく溶け込むっていうものの究極の形、

究極の生活に違和感なく溶け込む仏壇というのは、

それはオーダーメイドで作るお仏壇だと思います。

溶け込むようにゼロからきちんと設計していきます。

そして実際の材料・使う材料、例えばケヤキを使って作りましょう

って言ったらそのケヤキのその材料を実際に、

この家に合わせて色を塗装して持ってきてもらう。

黒檀でも紫檀でもそうです。

実際に使うその材料の色目っていうのを見ながら打ち合わせも

一回じゃなくて何度も何度も繰り返します。

この前やったような木目は横向きがいいと、

縦向きがいいと、45度がいいと、そういう細かい話も含めて

打ち合わせなんですけども、

そうやって打ち合わせてゼロから設計していった、

オーダーメイド仏壇っていうのは、

本当にその家族の生活に違和感なく溶け込む仏壇なんです。

実際、話しだけだとちょっと分かりずらいと思うので、

オーダーメイド仏壇の実際の納品事例を少しだけ見て頂こうかと思います。

 

一つ目。オーダーメイド仏壇の一つ目は、

こちらは新築なんですけどもそこの家具の一部、

この場所だけ、この場所だけがうちで作らせてもらったオーダーメイド仏壇なんです。

なんですが、他との色目が全く同じで、

この納品具合、もともと一式作ったんじゃないかというくらい

溶け込んでいると思います。

扉も両脇に出っ張るとちょっと使いずらいねっていう話で、

閉めると向こう側(写真の左)なんですけど、

開けたときにここにスライドして扉が収納出来るように作りました。

そしてこれ見た目じゃ、写真じゃ分からないんですけど、

実は中の上に換気扇が付いています。

なのでその換気扇の方に煙が抜けるように天井に仕掛けを、

その為に設計して作りました。

普通の天井っていうのは、仏壇の天井は上に空気抜けません。

なので抜くように設計しました。

またその換気扇のスイッチも仏壇の手元のここにあるスイッチで

換気扇のスイッチまで回せるように、

それもここに合わせて作ったならではのところですね。

そうやって作ると、こうやってきちんと馴染みます。

 

二つ目は、こちらも洋間のところなんですけども、

こういう作り付けのオーダーメイドで作った家具がありまして、

その家具の一部を仏壇にしたいということで、

さっき言った木目の向きとかっていうのはここの話なんですけど、

この木目横向きなんですね。ここは縦向きです。

最初は縦で揃えようかなって、45度に傾いているのが好きなんだよね、

とか色んな話が出た中で、ここを敢えて木目の向きは横向きにすることで

ちょっと特別感を出しましょうと。

ただ色目は一緒だから閉めたときはもうしっくりと来る。

ここが仏壇だと言わなければ分からないようなくらい馴染んでいます。

(その扉も)板にしてあるので閉めた時には他と同じです。

実際にこの中にあった棚を預かって、

色見本として預かって全く同じように作りました。

先ほどのとこと同じなんですけども、

扉は特にここは壁際なんで扉が開くと壁にぶつかってしまうので、

開いてすぐに押し込むような形に作ってありますので、

扉も邪魔になりません。

それからこういう風に生活に溶け込むことが出来ます。

 

そして三つ目。三つ目のオーダーメイド仏壇はこれは農家のお家なんですけど、

これを作る時にこのお家が実は建っていませんでした。

設計の図面だけでした。なので設計士さんと話ながら

この場所がいいというのを図面で見たところでまずは設計図を描いて、

色目をどうしようかって話で、色目は二転三転した上でこの色になりました。

最初はマホガニー色っていうんですかね。

紫檀のマホガニー色のものにしようかって話をしました。

その後は今度は周りのこの辺の色と同じ色で

統一してみようかって話になりました。

それで話を繰り返していくうちに、

段々こういう場所が建て上がっていくんです。そこの柱が実際に建っているのを見る。

それでお客さまと設計士さんと話していて、

やっぱりちょっと濃すぎるね、これが柱だけだからいいけど

全面この色目ではちょっとこの家の雰囲気が暗くなっちゃうよね

っていうことで、ケヤキの色にしましょうと。

けやきの色も4パターンくらい作った中でこの色になりました。

同じ色目でも、木目に実はこれ墨が入っています。

なのでケヤキの木目がちょっと強調されているような感じがすると思います。

この場所の枠にすっぽり入ったところで、

おばあちゃんの大きさから見ると

相当大きい仏壇だということが分かるかと思います。

正面から見るとこんな感じですね。

こちらは幅がすごく広い場所なのでスライドで押し込むんじゃなくて、

6枚扉にして真ん中4枚を開けて使って頂くような形に致しました。

 

こんなような感じにオーダーメイドで作ることで

その場所に一番しっくりくるものに出会うことが出来ます。

ただ、必ずしもオーダーメイドじゃなくてもですね、

先ほど言ったように既製品の中で探しても

これに匹敵するぐらいのしっくりくるものに、

本当に出会うことが出来ますので、

その場所に合うものを是非探してもらえればと思います。

もし、時間とお金が掛かるんですねオーダーメイドって。

四十九日までに間に合わせて欲しいっていうのは、

ちょっと時間的に無理なので、

時間に余裕があって、懐にも余裕があるのであれば

オーダーメイドで作ることをお勧めします。

 

ということで、本当に仏壇を選ぶ上で大切なのは

仏壇屋さん選びということを伝えたかったのです。

なので今言ったことを色々考えてくれるような仏壇屋さん、

お近くの仏壇屋さんでもそういうのを考慮してくれる

仏壇屋さんはあると思うので、

なので、ホームページとか実際にお伺いをして話を聞いて

「ああ、ここだったらちゃんと今の話を考慮してくれる仏壇屋さんだな」

っていうことを感じれれば、それはとてもいい出会いだと思いますので、

そしたらその仏壇屋さんを信用して頼んで頂ければと思います。

みなさんが仏壇を選ぶってなった時に、

またちょっと(今日の話しを)思い出してもらえれば幸いです。

また何かありましたら私に連絡頂ければ何でもご相談に乗りますので、

聞いた内容をちょっと忘れちゃったって言って頂ければ、

「こういうところを注意してくださいね」なんて話を致しますので、

相談して頂ければと思います。

 

本日はお集まり頂きましてありがとうございました。

川崎の仏壇店 ラジオに出演しました。

SibuyaCross-FM【生きかたカタログ】 2017.06.07放送

男性→青地直樹(以下:青地)
右側の女性→MC土肥幸乃(以下:土肥)
左側の女性→アシスタント勝又楓(以下:勝又)

土肥:生き方カタログへようこそ。この時間は就職や転職これからの自分の人生の生き方を考えるような節目を迎えている、この放送を聞いている皆さんに対して、最高のスパイスをお届けするべく、さまざまな方のお話を伺っていくコーナーです。今日はようこそお越しいただきました。

勝又:よろしくお願い致します。

土肥:楓ちゃんの方から、プロフィールのご紹介お願い致します。

勝又:今回のゲストの方をご紹介いたします。仏壇専門店 新川崎雲山堂 仏師三代目の青地直樹さん。仏壇の修理、リフォーム、供養処分はもちろん世界に一つだけのオーダーメイド仏壇、そしてワンランク上のプレミアム仏壇のお取り扱いをされているそうです。
「お仏壇を納品してからが、本当のお付き合いの始まり」とのお考えをお持ちの青地さん。その一環として、アフターサービスで、なんと無料で仏壇のお掃除と点検をされていて、お客様からは大変喜ばれているそうです。ということで詳しく伺いたいと思います。

土肥:そこからが、「お付き合いの始まり」。

青地:仏壇は買う方にとってみると買った時がスタートであり、仏壇のある生活の出発なのです。その先ずっと毎日毎日仏壇と接するので、そこでどのような感じで日常生活が、送られていくかということをご想像しながら選んでいただいて、お客様の好みを聞きながら、このお部屋ならこんなのがいいですねとコーディネートのお手伝いをしていくように選んでいますね。

土肥:正直いうとあまり仏壇と触れ合う時間とかが正直なくて。

勝又:そうですね。

土肥:離れてしまって距離があるわけです。田舎に行ったりするとあるんですけれども。

青地:実家にいくとあるという方が多いですね。

土肥:多いですね。

勝又:やっぱり実家でお線香たてるという……。

青地:自宅には無い、ということが多いのかなと。
ご購入いただく方というのは初めての方が多くて、何も分からないという……。

土肥:連絡がきてほとんどの方が「何も分からないから、教えてください」みたいな感じなのですか。

青地:そうですね。初めてなので部屋に今までなかったものを買う。実家では見たことあるけども、実際自分でお給仕していなので、初めてで何をどうしたらいいのかまで分からない。

土肥:分からないですね。

青地:「必ずご飯炊かなきゃいけないのかな」とか。「いいんですよ」って。例えば「朝パンとコーヒーの朝食だったら、仏様にもパンとコーヒーあげてくださいね」「あっ、それでいいんですか」などと言われる。

土肥:それを聞いただけで、すごく楽になる感じがします。

青地:自分と同じものをあげればそれが供養なので。特別にそれだけにご飯を炊くと思っている方がたまにいるので、そうじゃなくていい、ほんとに普段のものをあげるといいんです。

勝又:一緒に生活をしているという。

青地:そう、一緒に生活するという。

土肥:そんな青地さんですけれども、お仕事に就くきっかけって何だったのですか。

青地:さっきの紹介でもあった通り三代目なので、もともと小さい頃から、祖父、祖母が営んでいた仏壇屋さんをうちの父がやっていて、お店の中をちょろちょろ走り回ったりとか、お寺さんに一緒について行ったりとかして、結構身近だったんですね。ゆくゆくどうなるのかな、というのを考えるより以前に、うちの祖母が「うちでこうやって並んでいるものっていうのは、皆さんが手を合わせるものなんだよ」と言われて「そっか、これに対してみんな手を合わせているんだ」。ちょっと「じーん」ときて見る目が変わりました。そうこうしているうちに、だんだん体が成長して、中学ぐらいで今ぐらいの背になっていたので、お届けに行くときに物(仏壇)を持つのを手伝ったり、お寺さんにいろんな納品する仕事を「ちょっと手伝ってくれるか」と。
お寺の中の内装仕事の時は、「ちょっと、金槌(かなづち)取って」とか職人の小間使いですね。

勝又:そういうことも、やられているんですね。

青地:あれ取って、これ取ってという時にちょろちょろしているのが、1人いると大変助かるんですね。

土肥:ちょろちょろ(笑)

勝又:若い力がね。

青地:あれ取って、これ取って。そんなのを手伝っているなかで、「あっ楽しいな」作って納めてお客さまに喜んでもらって。うちの父なんかいつも、できたもの検品する時に品物を見ながら「お、この出来だったら喜んでもらえるな」とか、そんなこと言いながら検品しているんですね。その基準感っていうんですかね。「これなら喜んでもらえる」という基準、そして持っていって、実際に喜んでもらっている姿というのを、中学生ながらに見ていて「この仕事って楽しいな」というのをすごく感じました。

土肥:それは中学生の時でお父様のお姿を間近で見ながら、という感じだったと思うんですけれども、今はお父さまがその時に納めたものをケアとかなさっているということですね。

青地:そうですね。もう30年くらいたった仏壇だと、そろそろ修理が必要になってくるので、それで修理を受けたりとかします。

土肥:そういう時というのは、感慨深いものがあるのではないですか。

青地:そうですね。もっと感慨深いのは、うちのじいちゃんが納めたものを修理するときがすごく。以前、うちの祖父が納めたものがお寺にあってその修理、というと感慨深かったりしますね。

土肥:いいですね。代々つながっていく感じがいいですね。

青地:うちの父だと、ちょっと近すぎるのでね。

土肥:近すぎて(笑)。

青地:こんな昔のものが、「あ、爺ちゃんのなんだな」とかっていうのがね。すごく……。

土肥:そのように感じ取ったりするのもすごく大事だと思うけれど、他にも大事にしている思いとかあるんですか。

青地:もう一つ、私自身が小さい頃から大工さんになりたいなというのがあって、それとの兼ね合いで建築を学んだんですね。大学時代に学んだその建築の中で、ここも建築物ですけど、建築というのは人が中にいる。特に、そのなかでも特別な所よりも日常、家や学生さんだったら学校とか。

勝又:学校ね、そうですね。

青地:本当の日常の生活とそこにある建物との兼ね合いで、日常生活に影響を与えていくというのを、すごく面白い学問だと思いながら4年間学びました。その後、家を継いでお客さまの所へ行くと、「お客さまはここへ玄関から入ってきてこのように移動するんだろうな」とか「子どもさんはここを通って二階の部屋に行くんだろうな」などと、人の生活の動きをイメージします。そこから、今までなかったその生活の中に仏壇が仲間入りするので、仲間入りしたことによって、よりお客さまの生活が豊かになったら、すてきだなという思いで、仏壇の提案をしていっています。色目も白かったら、そこに黒が入ったら浮いてしまうので、できるだけ溶け込むように。なんにも違和感なく「前からあったのかも知れないな」と思うぐらい溶け込んでくれたら一番いいなと思っているんですけれども。

勝又:実際に行ってみないと分からないですね。

青地:分からないですね。お店に来てもらっても(色々話したあと)「じゃあ、伺いましょうか?」というと「あ、来てくれるの!」。

勝又:それはすごく嬉しいです。私の母方の祖母がお仏壇作るときに、カタログを見てすごく悩んでいたのが、印象的だったんです。だから、実際にプロの方がおうちで見定めてくれた方が安心できますよね。祖母に教えてあげたかったな。

青地:よく体験していると思うのは家電製品で。冷蔵庫だったり、テレビだったり、家電屋さんで見て選んで自宅に届いてみたら、イメージより大きいなとか、「意外と真っ黒いのを撰んでしまったけれど、そういえばうちってみんな明るい色だったな」とか(笑)。

勝又:ありますね。(笑)

土肥:欲しいという気持ちと売場に行ってみた時にこれを手にしたいみたいな気持ちと、実際に家に入れたときとは違いますもんね。

青地:そうなんですよね。届いたときに「あ、なんか違う」ってなるのは、できるだけ避けたい。「違う」という思いをずっと心のどこかにありながら生活してしまうよりも、しっくりしていて、すごく気持ちがいいなと思いながら生活してほしいし、仏壇も同じでその場所にあったものをということになると、その場所を見ないと、その場所に合うのが分からないので最低限写真ぐらいは撮ってきてもらいたい。

土肥:さっきの話の導線とかまで全部考えてお仏壇のことをね。この位置でこのサイズでと。見て下さる仏壇屋さんって他にあるのかなと聞いていて思いました。建築のことをお勉強されたその知識とか感覚、感性みたいものがあるからですね。

青地:それは、大きいと思いますよ。僕がほんとにそれを自然に意識してしまうというのは、4年間ずっと、そんなこと(建築と人の動き)を考えながら過ごし、そのテーマで卒業制作を作って、その、人の動きや生活を考えていたというのが土台にあります。だから始めは無意識にやっていて、納めたものが本当に既製品で、ここに写真とか持ってきていますけど、納めたときにお客さまから「これ、うちのためにわざわざ作ったみたいに、ぴったりだわ!」なんてことを言ってもらえると「やったぁ!」って思うんですよね。

土肥:ガッツポーズが出ますよね。

勝又:確かにいいですね。

青地:(ガッツポーズは)心の中で、ですけど。

土肥:続きの話もいっぱい聞いていくんですけども、ぜひここで聞いてくださっている皆さんに向けて、スパイスとなる一言を言っていただきたいんですけれどもいいですか。

青地:はい。 「動けば変わる」

<曲がはいる。>

土肥:それでは、スパイス「動けば変わる」なんですけれども、これについてぜひ詳しくお聞かせいただけますか。

青地:はい。経営者の勉強会に参加しているんですけれど、その時に出会った私がすごく尊敬している世話になった経営者の方がいて、その方が、わざわざこの言葉を言ったというよりも、会話の中で「ぽろっ」と言った言葉が心に残っています。

勝又:すごい。

青地:迷ったときとかにそれが、ふっと、よみがえってきて「あ、これ自分にとって大切な言葉なんだな」ということを感じたので、今ここに、この手帳にも書いたりして。

勝又:へえー!

土肥:おお、はっきりカメラに!

青地:僕が自分で書いているので、字が汚いんですけれども……。

土肥:今皆さん見ましたか。

勝又:すごい。

土肥:あとで、例の会で取り上げられますよ。(笑)

青地:たまに思い出して(見ています)。いろんな解釈があると思うんですけれども。僕自身がこの言葉についてすごく思っているのは、世の中がすごく動いている。自分がもしこのままでいいと思ったら、このままでいいと思うのは動かないことになってしまう。そうすると、世の中が動いていて自分が動いていないということで、置いてけぼりになってしまう現状維持すらできない。このままでいいってことすらままならない。だからこそ、動くということはせめてもの現状維持で(そして出来れば進歩したい)。その動きが大きな動きじゃなくてもほんのちょっとした動きでも、物事がすごく変わってくると思うんですね。
自分が変わったりとか、話している相手が変わったりとか、環境が変わったりとか、今思い返してみても「あそこでああいう動きをしたから今のここに、つながっているんだな」とか。今ここで私が喋っているのもよくよく考えてみれば、あの時あそこで動いたことが、これにつながっているなというのがいっぱいあるので、動くとその先に何か変わったことが起こるんだなというのをすごく感じています。

土肥:ここで出会ってなかったかも知れないですね。

青地:そうなんですよ。

土肥:ラジオにも出ていなかったかも知れない。

青地:そうなんです、はい。

土肥:ちょっとこれ! ずっと気になっていたんですけれども……ぜひ、見せていただけますか。

青地:こちら見えますか。この写真はお客さまのところに、普通の既製品のお仏壇をお届けしているんですね。

勝又:真ん中の棚の上に乗っているのですね。

青地:さっき言った通り、お部屋に合うものをお客さまと一緒に探した結果、本当にこの場所のためにあるのではないかと思えるぐらい、隣のピアノとの高さとか。

勝又:あ、そうですね。

土肥:ほんとだ。

勝又:あ、隣の棚の高さもぴったりです。

青地:棚との色合い。

土肥:ぴったり。

青地:奥行き感も。あと実はこれ扉を開いても横に扉が出っ張らないデザインです。

勝又:大事!そうですね。

青地:ピアノにぴたっと寄せることができるのでフィット感がでています。本当にオーダーメイドで作らなくても出会えるという。

青地:そして、本当の生活に溶け込む究極というのがオーダーメイドで、これが最近納めたオーダーメイドです。

勝又:すごい。

土肥:綺麗。

青地:この場所を見せていただいて、それに対して設計図を書いて、色見本を見て設計図広げて最初は木目が縦だったのを斜めにしたり、いろいろ話していて今度横にしたり、木目のちょっとした向きにまで含めて細かいところまで打ち合わせて、この場所にぴったり作るというようなお仏壇。これが洋室ですね。周りの家具の色と全く一緒に造っています。

土肥:最初からそうだったみたい。

勝又:くっついているみたい。

青地:そして、もう一つ、これは和室なんですけれども。

勝又:りっぱ!

青地:すごく大きなお仏壇で。これは建物を建てる段階から設計図を見ながら設計士さんと打ち合わせしながら造りました。設計図ということは、周りの色目も何も見えないので、それも設計士さんからこの柱はこういう色で作る予定で、この色が合うかなどと。最初は同じ色を色見本で作っていったら、同じ色も合うけども、暗くなりすぎるのではないかとか、いろんなことを、お客さまの希望と設計士さんの意見を聞きながら完成したのがこのお仏壇です。

土肥:やはり自分だけで決めようと思うと、正直難しいですよね。

勝又:決断しにくいですよね。

土肥:たとえカタログがあったとしても、選んでちょっと微妙に色が違ったとかいうのが、でてきそうだし……。

青地:写真って色目がそのまんま再現できない場合が多いんです。

勝又:変わってしまいますよね。

青地:各メーカーの展示会とかも全部行っているので、仏壇屋さんは「本物の色」をみんな見ているんですね。だからこの色ってどんな色かな、この机の色と合うかなと言われれば、「これだったら、こっちのメーカーのこの色の方がいいですよ」とか「ちょっと写真が違うけど本当はこんな色なんですよ」みたいなことが言えるんです。

土肥:それがプロのお仕事だと思うし、あとプロで仕事という枠だけではなくて、みんなが幸せになっていく、お仏壇に家族が居るわけじゃないですか。だからそういうところに人間関係をつないでいくような、そのようなすごく印象みたいなのを受けました。

青地:ほんとに大切な方が入っておられて、連れ合いやお子さまだったり、お爺ちゃんやお婆ちゃん、だから一緒に暮らしていくという気持ちでね。暮らしていっていただいて。その暮らしに仏さまがあることによって、気持ちと心が豊かになっていくと、本当にいいなと思います。

土肥:そうですね、すてきです。このお仕事を例えば青地さんと同じように、おうちを継いでいくという感じで、継承されていく方もいると思うし、逆に全然関係ない仕事だったけれども、やってみたいって言う人もいるかも知れないじゃないですか。そういう人たちに向けて何か伝えたいことありますか。

青地:仏壇というのはリピート商品じゃないので、売る側としては売って終わりみたいなイメージが出てきがちなのですけれども、1度お客さまのところに立ってみる、そうすると、お客さまから見てみれば、買って家に届いた時がスタートなんですね。今まで仏壇のない生活だったのが、仏壇のある生活がそこからスタートして、ずっとその後仏壇と一緒に暮らしていくので、その仏壇のある暮らしをイメージして、その先でいい暮らしをしてもらえるかな。その仏壇がなかったより、あった方がよりいい暮らしになったと言ってもらえるかな。喜んでもらえるかな。という。仏壇屋さんになる方は、未来の方に目を向けて仏壇を提案していくようにしてほしいですね。皆さんがそういう仏壇を提案していくと、世の中ハッピーになるんじゃないですか。

土肥:みんなにハッピーになってもらいたい思いが、すごく強かったりするんですか。

青地:せっかく購入していただく以上は、それがあることで心豊かになってほしいですよね。

土肥:仏壇が目立ちすぎるような家とか、違和感……ではなくて「しっかり心地よくなじむっていうのがいいんだな」って、ずっと今聞いていて思いました。

青地:そうですね。僕はよく「溶け込む」っていう表現を使うんですけれどね。

土肥:冒頭でも話したように普段自宅にないし、まだお仏壇を買う予定とかがないじゃないですか(笑)。もしその時がきたときを考えると、どうしようって思ってしまうんですけれども。そのような話を聞いていたら、家族がそれこそ溶け込む感覚でプロの方にご相談して仏壇選びをすればいいんだなって、自然に思えるようになったから、お話聞けてすごくよかったです。

青地:それで仏壇を買うときは、買ったあとも付き合ってもらえそうな仏壇屋さんを選んだ方がいいです。

勝又:そこから、お付き合いが始まるんですものね。

青地:さっき言ってもらったように、アフターケアで一年後とか伺って「どうですか」と言ってお掃除もするし、ちょっと点検もして。私が直せる程度のことであれば修理したりします。

土肥:なるほど、修理も。

青地:修理って程じゃない。本当の修理は職人じゃないとできないんですけれども。ただ、私が簡単にできる修理やちょっとした不具合があった場合は直させていただきます。あと「年末に掃除したら並べ方がわかんなくなっちゃって」……。

土肥:ありがちです。

青地:「おりん」の台がずっとさかさに使っていた人がいて「逆さなんですよ」とか。

土肥:へぇ~。

青地:「知らなかった。分からなかった」なんて。

勝又:そういのもお付き合いがあるからこそ、分かるものですものね。

青地:そうですね。あと、香炉の正面の向きがどこだか分からない。

土肥:なるほどね。 それでは、何処に行ったら青地さんのお話聞けるのか、ご紹介をお願いします。

勝又:はい。改めましてなんですけれども。アクセスの方法は、新川崎雲山堂で検索をしていただければ、新川崎雲山堂さんのホームページをご覧いただけます。お問い合わせ先、お電話番号は 044-5555-2244。なんかいいですね。

青地:(笑)

土肥:(笑)覚えやすい。

勝又:もう一度 044-5555-2244。うん。

土肥:うん。って(笑)

勝又:営業時間の方が、朝9時半から夕方6時半まで。定休日が水曜日ということです。検索が早いでしょうか。

土肥:すぐ出てくるんですか。

青地:新川崎雲山堂と入れてもらえれば、でてきますので。

勝又:私も検索させてもらったら一番に青地さんの顔が。「にこり」とされています。

土肥:こうしてお話ししていると、人柄って言うのが伝わってくるものだから。何処にしようかなって思ったときに、やっぱり相談したくなる感じがあるので。

勝又:安心感がありますものね。

土肥:動画とか後で見る人たちもそれが伝わると思うから。

青地:動画コーナーもあるので。

勝又:そうですね。YouTubeの……。

青地:ホームページから動画コーナーというところを、押してもらえるとYouTubeチャンネルに飛びますから。

勝又:はい。拝見しました。

土肥:その動画コーナーには、今のところどういったものがアップされているんですか。

青地:動画コーナーは、うちが実際に納めたもの、これが(持ってきた写真を差して)動画で出ています。こういうものを納めましたよっていうのを動画に撮っています。

勝又:写真でなくて観られるという。

青地:写真じゃなくて。あとは納める前のこれから点検しますとか、梱包しましたとか、いろんな私の日々の姿とか。

勝又:見たい見たい。

土肥:日々の姿、きっと真面目にお仕事されているのでしょうね。

青地:そうですね。(笑)

土肥:それで、お掃除とかもされると思うんですけれども、どれくらいのペースで行かれるものなんですか。

青地:お掃除は有料で頼まれる方もいらっしゃるので、そういう方は例えば年1回とか頼まれていますけれども。基本的にはサービスでやっているものなので、1年後に1回お伺いさせていただいて、そのあとどういうペースかというのは、まだはっきり決めていないですけれど、まず必ず1年後に1回は伺わないと、ほったらかしだとお客さまが困っているかも知れないので。ついこの間行ったときも、自分のご主人さまが寝た切りになってしまって、その介護が忙しくて「ホコリがかぶっていて、ずっと気になってたのよ、来てくれるのありがとう!」と言ってくださる場合もあるので、まず1年後に必ずお伺いさせてもらうようにしていますね。

土肥:例えばなんですけれども。お仏壇自体を青地さんのところに依頼していないお客さまが、お掃除とか、何かがなくなったとか壊れたとかで、ご相談やお電話しても大丈夫なんですか。

青地:もちろん大丈夫です。

土肥:じゃあ、気になることや困っていることがあったら、ぜひお気軽に問い合わせしていただきたいですね。

青地:取りあえず聞いてもらえれば、できることとできないことがありますけれど。できるだけのことはやりますので。

土肥:わかりました。何か最後に言いたいことってありますか(笑)。
言い残したこととか、大丈夫ですか。

青地:言い残したこと……なんだろ……全部言いましたね。

土肥:全部言えた。

勝又:よかった。

土肥:じゃあ、満足ですね。今日はお越しいただいてありがとうございました。

青地:はい。こちらこそありがとうございました。

勝又:ありがとうございました。

土肥:ぜひ、またお会いしましょう。

青地:はい。

幸区北加瀬の落合様のお宅に上置き志輪型仏壇をお届けいたしました。川崎の仏壇店

こんにちは

創業 昭和24年 仏師三代の
新川崎雲山堂
青地直樹です。

本日お届けしたお仏壇は2尺3寸という大きさで、
高さ71cm程度です。
志輪型の形で、欅(ケヤキ)の仲間の楡(ニレ)という材木で
造った仏壇で、色は明色、ナチュラル色に近い明るめの色で、
下に置いてある家具や周りの雰囲気にも
ちょうどこの色がピッタリ合っております。

扉の内側の障子は省略してある形で、
伝統型の中ではシンプルデザインです。

中の仏具や仏像は、仏像が中央にありまして、
両脇のお掛軸「脇掛」といいますが、
お寺様のご指示により脇掛も祀ることになりました。
中央は阿弥陀如来様の仏像で、桧材です。

一段下がって右側にお位牌があります。
勝美型の会津製呂色塗りのお位牌です。
その隣、高月・仏器膳・そして輪台
こちらが木製の仏具で金虫喰い塗りです。

それ以外の手前に並んでいる仏具と
仏器膳の上に並んでいる仏具は、金物仏具で、
これは杵型というでざいんです。

おリンは、色の付いているもので、
黎明というおリンを選んで頂きました。

花立には、片側に蓮華の3本立て
極彩色仕上げの常花を入れて、
もう片方は生花を入れるようにして、
普段お使いになることになりました。

ありがとうございます。

是非動画をご覧ください。

お仏壇の、ご用命は新川崎雲山堂まで、
お気軽にご相談ください。

仏壇専門店 新川崎雲山堂
電話番号 044-555-2244 
営業時間 9:30~18:30
定休日 水曜日
ホームページ https://s-unzando.com/