実家の仏壇、修理費用はいくら?金仏壇・唐木仏壇の修復料金相場と見積もりの見方

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実家の仏壇、修理費用はいくら?金仏壇・唐木仏壇の修復料金相場と見積もりの見方

「実家にあるお仏壇が古くなってきたけれど、修理にはいくらかかるのだろう?」
「金箔が剥がれてきたけど、このままにしておいていいのかな?」
「修理の見積もりを取ったけど、内容が妥当なのか分からない…」

ご実家やご自宅で、大切に受け継がれてきたお仏壇。ご先祖様への感謝を伝える大切な場所だからこそ、傷みや汚れが気になり始めると、多くの方がこのような疑問や不安を抱かれます。

お仏壇の修理は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、費用相場や修理内容を正しく理解し、信頼できる専門業者に依頼することが何よりも重要です。

この記事では、お仏壇の修理を検討されているあなたが、後悔しない選択をするために必要な情報を網羅的に解説します。創業70年、仏師三代にわたり伝統技術を受け継ぐ「新川崎雲山堂」が、プロの視点から、費用相場、見積もりのチェックポイント、そして信頼できる業者の選び方まで、余すところなくお伝えします。

この記事を読めば、あなたのお仏壇の状態に合った最適な修理方法と、その適正価格が分かり、安心して大切な一歩を踏み出せるはずです。

【この記事のポイント】

  • 金仏壇・唐木仏壇の修理費用の目安が、サイズ別に一目でわかります。
  • 修理の種類(クリーニング、部分修理、完全修復)ごとの料金と内容の違いが理解できます。
  • 見積書で必ずチェックすべき5つのポイントがわかります。
  • 信頼できる専門家の見分け方と、依頼してはいけない業者の特徴がわかります。
  • 修理か買い替えかで迷ったときの判断基準が明確になります。

Q1. そもそも、お仏壇の修理って何をするの?

A. お仏壇の修理とは、単に汚れを落としたり壊れた箇所を直したりするだけではありません。これから先、50年、100年と安心してお参りできるよう、お仏壇を一度分解し、目に見えない部分の傷みまで修復・再生させる専門的な技術です。

多くの方が「仏壇修理」と聞くと、表面のクリーニングや簡単な補修をイメージされるかもしれません。しかし、本格的な修理は、それらとは一線を画します。

仏壇専門店では、この本格的な修理を「お洗濯」と呼んでいます。それは、単なる修繕ではなく、お仏壇を一度生まれたての姿に戻し、新たな命を吹き込む作業だからです。

「お洗濯(完全修復)」と「クリーニング・部分修理」の決定的な違い

お仏壇の修理には、大きく分けて3つのレベルがあります。それぞれの内容と目的を理解し、ご自宅のお仏壇の状態に合ったものを選ぶことが重要です。

修理の種類 内容 こんな方におすすめ
お洗濯(完全修復) お仏壇を完全に分解し、木地の補修、漆の塗り直し、金箔の押し直し、金具の修復など、新品同様の状態に蘇らせる最高レベルの修復。 ・先祖代々受け継いできた大切なお仏壇を、次世代にも最高の状態で残したい・全体的に傷みが激しく、新品同様の輝きを取り戻したい・家の新築やリフォームを機に、お仏壇も綺麗にしたい
部分修理・修復 金箔の剥がれ、漆の塗り直し、壊れた部品の交換など、気になる箇所を限定して修復。 ・全体的には綺麗だが、一部分だけ目立つ傷や剥がれがある・予算を抑えつつ、特に気になる箇所を綺麗にしたい
クリーニング 専用の薬品や道具を使って、長年蓄積した煤や埃、油煙などの汚れを落とす。 ・目立つ傷はないが、全体的にくすんで見える・まずは一度、専門家に汚れを綺麗にしてもらいたい

新川崎雲山堂のこだわり:
私たちは、お客様からお預かりしたお仏壇を、職人の元で丁寧に解体して修繕する「お洗濯」を基本としています。なぜなら、目に見える不具合があるということは、その奥にある目に見えない部分(木地や接合部)にも同等以上の傷みが生じていることがほとんどだからです。

相田みつをさんの言葉に「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなぁ」というものがあります。お仏壇も同じです。見える部分だけを綺麗にしても、それを支える「根」の部分が傷んでいては、本当の意味での修理にはなりません。私たちは、この「根」の部分を徹底的にケアすることで、これから先50年、100年と安心してお参りできるお仏壇へと蘇らせることをお約束します。

Q2. 修理費用の相場は?金仏壇と唐木仏壇の料金目安

A. 修理費用は、お仏壇の種類(金仏壇か唐木仏壇か)、サイズ、そして傷みの状態で大きく変動します。金仏壇は、漆や金箔といった高価な材料と専門技術を要するため、唐木仏壇に比べて高額になる傾向があります。

ここでは、最も一般的な修理方法である「アク洗い~お洗濯(完全修復)」を行った場合の費用相場を、お仏壇の種類とサイズ別にご紹介します。これはあくまで目安であり、お仏壇の構造や傷みの状態によって金額は前後します。

【種類・サイズ別】仏壇解体修理(アク洗い~お洗濯)の費用相場

サイズの目安(高さ) 唐木仏壇 金仏壇
高さ60cmまで 20万円~40万円 50万円~130万円
高さ80cmまで 30万円~60万円 70万円~160万円
高さ130cmまで 40万円~100万円 90万円~180万円
高さ150cmまで 50万円~130万円 100万円~220万円
高さ170cmまで 70万円~170万円 130万円~300万円

※上記は一般的な幅・奥行を想定した目安です。お仏壇の実際の寸法や形状、装飾の複雑さによって金額は変動します。

なぜ金仏壇の修理は高額になるのか?

金仏壇の修理費用が高くなる理由は、主に以下の3つです。

  1. 材料費: 純度の高い金箔や、国産の良質な漆など、高価な天然素材をふんだんに使用します。
  2. 専門技術: 漆を塗り重ねる「塗り」、金箔を寸分の狂いなく貼る「箔押し」、緻密な模様を描く「蒔絵」など、各工程に専門の職人が携わり、その技術料が必要となります。
  3. 工程の多さ: 唐木仏壇に比べ、分解・組立、洗浄、下地作り、塗り、箔押し、金具修復など、工程数が格段に多く、時間と手間がかかります。

唐木仏壇は、黒檀や紫檀といった銘木の木目を生かしたお仏壇です。修理では、木地の傷を補修し、木目を美しく見せるための「拭き漆」という技法などで仕上げます。金仏壇ほどの複雑な工程はありませんが、木材に関する深い知識と、その価値を最大限に引き出す職人の腕が求められます。

Q3. 見積もりを取る前に知っておきたい!費用を左右する5つの要素

A. お仏壇の修理費用は、画一的な料金表だけで決まるものではありません。一台一台の状態が異なるため、以下の5つの要素が複雑に絡み合い、最終的な金額が算出されます。

正確な見積もりを依頼するためにも、どのような点が費用に影響するのかを事前に把握しておきましょう。

  1. お仏壇の種類(金仏壇 or 唐木仏壇)
    • 前述の通り、金箔や漆を多用する金仏壇は、材料費と技術料から唐木仏壇よりも高額になります。
  2. お仏壇のサイズと構造
    • 当然ながら、サイズが大きくなればなるほど、使用する材料の量や作業面積が増えるため、費用は上がります。
    • また、宮殿(くうでん)の造りが複雑であったり、彫刻が多かったりするなど、構造が凝っているお仏壇は、分解・組立・修復の手間が増えるため、費用が高くなります。
  3. 傷みの状態と範囲
    • 木地の状態: 湿気による木の腐食や反り、虫食いなどがある場合、部材の交換や大規模な補修が必要となり、費用が加算されます。
    • 漆や金箔の劣化: 表面の剥がれだけでなく、下地から浮いてしまっている場合は、下地から作り直す必要があるため、高額になります。
    • 金具の状態: 錆や変形が激しい場合、修復や再メッキ、あるいは作り直しが必要になります。
  4. 修理のレベル(どこまで綺麗にするか)
    • 「お洗濯(完全修復)」で新品同様を目指すのか、「部分修理」で気になる箇所だけを直すのかによって、費用は大きく変わります。
    • 例えば金仏壇の場合、「内部の金箔は全て押し直すのか、外側の漆は磨くだけに留めるのか」といったように、ご予算に応じて修理内容を調整することも可能です。
  5. 依頼する業者
    • 歴史と実績: お仏壇のように何世代にもわたって受け継がれるものを扱う業界では、歴史の長さが信頼の証となります。また、お寺の本堂にあるような荘厳な仏具の修繕実績があるかどうかも、非常に重要な判断基準です。
    • 技術レベル: 伝統的な工法にこだわるか、近代的な工法を取り入れるかなど、職人の技術レベルやこだわりによっても価格は変動します。安さだけを追求すると、本来の価値を損なう修理をされる可能性もあるため、注意が必要です。

【実践編】後悔しないための「見積もり」徹底解剖!本当の専門家を見抜く5つの視点

専門業者から見積書を取る際、単に金額の安さだけで判断してしまうのは、後悔への第一歩です。大切なお仏壇の未来を託すのですから、その見積もりが本当に信頼できるものなのか、プロの視点で見極める必要があります。

「新川崎雲山堂」が考える、本当に信頼できる見積もりと、それを提供する専門家を見抜くための5つの重要な視点をご紹介します。

視点1:見積もりに来るのは「営業マン」か、それとも「専門家」か?

Q. 見積もりに来る担当者は、誰ですか?

この質問は、業者選びの核心を突く最も重要な問いです。なぜなら、お仏壇の状態を正確に診断できるのは、構造や修復工程を熟知した専門家だけだからです。

  • 一般的な業者の場合: スーツを着た若い営業担当者が訪問し、サイズを測り、マニュアル通りの料金表を元に見積もりを作成することがあります。しかし、彼らは表面的な傷みしか見ることができず、お仏壇の「根っこ」の部分、つまり木地の腐食や構造の歪みといった本質的な問題を見抜くことはできません。
  • 新川崎雲山堂の場合: 私たちは、必ず経験豊富な専門家がお客様のご自宅へお伺いします。それは、お見積もりを単なる価格計算ではなく、お仏壇の「健康診断」だと考えているからです。専門家の目で隅々まで拝見し、目に見える問題だけでなく、その奥に潜む「目に見えない不具合」まで診断して初めて、本当に必要な修理内容と、そのための正確な費用をご提示できるのです。

チェックポイント: 訪問した担当者に、具体的な修復工程や木地の状態について専門的な質問を投げかけてみましょう。その場で的確に答えられるかどうかが、信頼性の一つの指標となります。

視点2:見積もりは「有料」か「無料」か?その理由を説明できるか?

意外に思われるかもしれませんが、「完全無料」の見積もりには注意が必要な場合があります。

Q. なぜ、見積もりに費用がかかるのですか?

新川崎雲山堂では、経験豊富な専門家が直接お伺いして正確な診断を行うため、ご自宅までの距離に応じた正規の見積り費用を頂戴しております。これには明確な理由があります。

  • 「診断」という専門技術への対価: 専門家が時間をかけて行うお仏壇の診断は、医師が患者を診察するのと同じ、専門的な技術です。この診断の質を担保するために、私たちは安易な無料見積もりは行いません。
  • 不要な営業コストの上乗せを防ぐ: 「無料」をうたう業者の場合、その出張コストは、最終的に契約したお客様の修理費用に上乗せされている可能性があります。私たちは、ご成約いただいたお客様に適正な価格で最高のサービスを提供するため、診断と契約を明確に分けて考えています。

もちろん、お見積もり後に修理をご成約いただいた場合、頂戴した見積り費用は修理代金から全額お値引きいたします。つまり、最終的に修理をお任せいただけるお客様には、実質無料で専門家の診断を受けていただける仕組みですす。

チェックポイント: なぜ見積もりが無料(または有料)なのか、その理由を業者が明確に説明できるかを確認しましょう。その答えに、お客様とお仏壇に対する誠実な姿勢が現れます。

視点3:見積書は「診断書」。修理の必要性が具体的に書かれているか?

「仏壇修理 一式 〇〇円」。このような見積書は論外です。信頼できる業者が提出する見積書は、お仏壇の「診断書」であり「治療計画書」です。

  • どこを(部位): 例えば、「木地」「塗り」「蒔絵」「金具」「障子」「家紋」など、具体的ことが明記されているか。
  • どのような修理をする(治療法): 「新調」「補修」「総塗替え」「一部塗替え」「本金箔仕上」「金具メッキ」など、部位ごとの具体的な工程が記載されているか。

相田みつをさんの言葉を借りるなら、「根」の部分にどのような問題があり、それをどうケアするのか。その因果関係を素人にも理解できるよう丁寧に説明してくれるのが、本物のプロフェッショナルです。

チェックポイント: 見積書の内容について質問した際、写真や事例を見せながら、なぜその工程と費用が必要なのかを論理的に説明できるかを確認しましょう。

視点4:材料(漆、金箔など)の品質が明記されているか?

特に金仏壇の場合、使用される金箔部分の品質によって、輝き、耐久性、そして価格が大きく変わります。

  • 「金箔部の修理」ではなく、「本金箔仕上」「金箔金粉調仕上」のように、内容を具体的に記載されているか。
  • 塗装についても、「漆」「高級ウレタン」「カシュー」など、使用する塗料の種類が明記されているか。

どのような材料を使い、どこにこだわるのか。その記載は、職人のプライドと仕事の品質を保証するものでもあります。

チェックポイント: 「金箔を使ってほしい」「予算を抑えたいので、この部分には別の材料を使えないか」といった相談に、それぞれのメリット・デメリットを説明しながら柔軟に対応してくれるかを見ましょう。

視点5:修理後の「アフターフォロー」は明確か?

丁寧な仕事をする業者は、その仕上がりに責任を持ちます。

  • 修理後に万が一不具合が生じた場合に誠実に対応してくれる業者か。
  • 納品後のメンテナンスや、日頃のお手入れに関する相談など、長期的なアフターフォロー体制が整っているか。

お仏壇との付き合いは、修理が終われば終了ではありません。これから先何十年もお参りしていく中で、困った時にいつでも頼れるパートナーとなり得る業者かどうかを見極めることが大切です。

チェックポイント: アフターフォローについて具体的に質問し、明確な回答が得られるか。また、過去の顧客との長期的な関係性を示すエピソードなどがあれば、より信頼性が高いと言えるでしょう。


「うちのお仏壇は、いくらくらいで綺麗になるんだろう?」
その疑問に最も的確にお答えできるのは、やはりお仏壇を直接拝見する専門家です。

新川崎雲山堂では、経験豊富な専門家が直接ご自宅までお伺いし、お仏壇の状態を隅々まで診断させていただきます。それは、単なる価格計算ではなく、ご先祖様から受け継いだ大切なお仏壇の**「健康診断」**です。

診断結果を元に、なぜ修理が必要なのか、どのような選択肢があるのかを丁寧にご説明し、ご納得いただける最適なプランをご提案します。無理に契約を勧めることは一切ございませんので、どうぞご安心ください。

[専門家による出張診断・お見積もりのご相談はこちら]

※お見積もり後に修理をご成約いただいた場合、出張診断にかかった費用は修理代金から全額お値引きいたします。


【業者選びで失敗しない】信頼できる仏壇修理専門家を見極める5つのチェックポイント

お仏壇の修理は、高額な費用がかかるだけでなく、ご先祖様から受け継いだ大切な想いを託す、非常に重要な依頼です。しかし、残念ながら業者の中には、知識や技術が不十分なまま修理を請け負うケースも存在します。

ここでは、あなたが後悔しない業者選びをするために、必ず確認していただきたい「5つのチェックポイント」を、プロの視点から具体的に解説します。

チェックポイント1:創業年数と地域での豊富な実績があるか

まず確認したいのが、その業者の歴史と実績です。特に、お仏壇のように何世代にもわたって受け継がれるものを扱う業界では、歴史の長さが信頼の証となります。

  • 長年の実績は信頼の証: 長い間、地域に根ざして事業を続けているということは、それだけ多くの顧客から支持され、愛されてきた証拠です。一過性の安さやサービスだけでは、何十年も事業を継続することはできません。
  • 豊富な実績が技術を磨く: 修理の実績が豊富であるほど、多種多様な様式のお仏壇や、あらゆる傷みのケースに対応してきた経験が蓄積されています。その経験こそが、あなたのお仏壇が抱える問題を的確に解決へと導く力になります。

チェックポイント2:寺院の仏具などの修繕実績があるか

家庭用のお仏壇だけでなく、お寺の本堂にあるような荘厳な仏具の修繕実績があるかどうかも、非常に重要な判断基準です。

  • 寺院からの依頼は最高の信頼の証: 寺院は、いわば仏事の専門家です。その寺院が、大切な仏具の修繕を特定の業者に依頼するということは、その業者の技術力と専門知識が非常に高いレベルにあることを示しています。複数の寺院から継続的に依頼を受けている業者であれば、その信頼性は揺るぎないものと言えるでしょう。

チェックポイント3:見積書に「解体」と明記され、「追加費用」の記載がないか

見積書の内容は、その業者の技術力と誠実さを見極めるための試金石です。特に、以下の2点に注目してください。

  1. 「解体」の項目があるか: 本格的なお仏壇の修理(お洗濯)は、必ず全ての部品を分解する「解体」から始まります。目に見えない部分の歪みや腐食を修理し、完璧な状態に組み直すためです。もし見積書に「解体」の項目がなければ、それは表面的なクリーニングや補修しか行わない簡易的な修理である可能性が高く、根本的な解決にはなりません。
  2. 「追加費用が発生する場合がある」という一文がないか:知識の豊富な専門家なら、ちゃんと見積ることができるので追加費用は発生しない」ものです。見積書に「追加費用」に関する断り書きがある場合、それは担当者の知識が不足しており、後から発生する問題を予測できていない証拠かもしれません。あるいは、最初の見積もり金額を意図的に安く見せようとする悪質なケースも考えられます。プロフェッショナルな業者ほど、正確な診断に基づいた、追加料金のない明確な見積もりを提示します。

チェックポイント4:写真付きの具体的な修復事例を公開しているか

その業者が過去にどのような仕事をしてきたのかを、あなた自身の目で確認することも大切です。

  • 事例は仕事への自信の表れ: 公式サイトなどで、写真付きの納入事例を数多く公開しているかを確認しましょう。お客様の許可を得て事例を公開しているということは、その仕上がりにご満足いただけたことの何よりの証拠です。
  • あなたのお仏壇と近い事例を探す: 似たような種類やサイズ、傷みの状態の修復事例があれば、修理後のイメージが具体的に湧き、より安心して依頼することができます。

チェックポイント5:地域(川崎市・横浜市など)での評判は良いか

インターネット上の情報だけでなく、実際にその業者を利用した人の「生の声」も参考にしましょう。

  • 直筆のアンケートを公開しているか: 業者によっては、お客様からいただいた直筆のアンケートを公開している場合があります。手書きの文字からは、お客様の満足度や感謝の気持ちがよりリアルに伝わってきます。
  • Googleマップのクチコミを確認: Googleマップに寄せられるクチコミは、比較的信頼性の高いユーザーの声です 。高評価だけでなく、低評価のコメントに業者がどのように返信しているかも、その会社の姿勢を知る上で参考になります。

これらの5つのポイントを総合的にチェックすることで、技術力が高く、誠実で、心から信頼できるパートナーを見つけ出すことができるはずです。

Q4. 修理か、買い替えか… 迷ったときの判断基準は?

A. 「傷みが激しいから買い替えるしかない」と諦める前に、一度修理の専門家にご相談ください。代々受け継がれてきたお仏壇には、お金には代えられない価値があります。基本的には「修理」をおすすめしますが、ライフスタイルの変化によっては「買い替え」や「リメイク」が適している場合もあります。

長年お参りしてきたお仏壇には、ご家族の想いや歴史が深く刻まれています。新品を購入することは簡単ですが、その想いまで引き継ぐことはできません。

修理をおすすめするケース

  • 先祖代々受け継いできたお仏壇である: ご先祖様が見守ってこられた歴史そのものであり、可能な限り修理して受け継いでいくことに大きな意味があります。
  • 現在の住まいにサイズが合っている: 大きさやデザインに不満がないのであれば、わざわざ買い替える必要はありません。
  • 希少な銘木や、優れた彫刻が施されている: 今では手に入らないような貴重な材料や、名工による細工が施されたお仏壇は、文化的な価値も高く、修理して残すべきです。

買い替えを検討するケース

  • 引越しやリフォームで、設置場所のサイズや部屋の雰囲気に合わなくなった: 現代の住宅に合わせた、コンパクトなモダン仏壇への買い替えも一つの選択肢です。
  • 継承者がおらず、将来的に管理が難しい: より管理しやすい小さなお仏壇に買い替える、あるいは「仏壇じまい」を検討する必要があるかもしれません。

第3の選択肢「リメイク」

「ご先祖様から受け継いだお仏壇の一部でも残したいけれど、今の住まいには大きすぎる…」そんな方には、リメイクという方法があります。

お仏壇の彫刻が扉や、内部の彫刻など、象徴的な部分を活かして、新しいお仏壇にその部材を組み入れて作ることができます。これにより、ご家族の想いを引き継ぎながら、現代のライフスタイルに合わせたお祀りの形が実現できます。

まずは専門家にご相談を
新川崎雲山堂では、お客様のお話をじっくりとお伺いし、お仏壇の状態とご家族の状況を総合的に判断した上で、修理、買い替え、リメイクの中から最適な選択肢をご提案します。
「買い替えを勧められているけれど、本当にそうなのか?」と疑問に思われたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。

Q5. 仏壇修理に関するよくある質問

最後に、お客様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q. 仏壇の修理を考えるべきタイミングはいつですか?
A. 基本的には、汚れや傷みが「気になったとき」が最適なタイミングです。また、法事やお盆、お彼岸などの仏事、あるいはご自宅の新築やリフォームといった節目に合わせてご依頼される方も多くいらっしゃいます。

Q. 修理にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. お仏壇の状態や修理内容によって大きく異なりますが、「お洗濯(完全修復)」の場合、少なくとも1ヶ月以上、多くの場合は3〜5ヶ月ほどお預かりするケースが一般的です 。全ての工程を職人が手作業で丁寧に行うため、それだけの時間が必要となります。

Q. 修理でお仏壇を預けている間、ご本尊様やご位牌はどうすれば良いですか?
A. お仏壇があった場所に小さな机を置き、仮のお祀り場所(仮祀り)を設けてお参りされる方が多いです。また、仮祀りのスペースがない場合もご安心ください。お仏壇をお預かりする際、専門スタッフがご自宅でご本尊様やご位牌を丁寧に梱包し、箱にお詰めいたします。修理期間中は、お客様のお手元でそのまま大切に保管していただけますので、離れ離れになる心配はございません。

Q. 修理が終わった後、家のリフォームが終わるまで預かってもらえますか?
A. はい、喜んで承ります。お住まいの完成に合わせて納品日を調整いたしますので、ご安心ください 。修理が完了したお仏壇は、専用の保管庫で大切にお預かりいたします。

Q. 見積もりをお願いしたら、必ず契約しないといけませんか?
A. もちろん、そんなことはございません。お見積もりの内容をじっくりとご検討いただき、ご納得いただけた場合にのみ、ご契約いただければ結構です。私たちは、お客様が心から満足できる選択をされることが第一だと考えております。


まとめ:大切なのは、ご先祖様への想いを未来へつなぐこと

お仏壇の修理は、単にモノを直す作業ではありません。それは、ご家族が代々受け継いできた「感謝の心」というバトンを、次の世代へと受け渡すための、尊い儀式です。

費用や期間ももちろん重要ですが、最も大切なのは、「この人たちになら、我が家のお仏壇を安心して任せられる」と心から思える専門家と出会うことです。

この記事が、あなたのその第一歩を、確かなものにするための一助となれば幸いです。

ご実家のお仏壇、そしてご家族の想いを、最高の形で未来へつなぐために。まずは、専門家にご自宅まで来てもらい、お仏壇を直接見てもらうことから始めてみませんか。

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この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

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