【2025年版】仏壇処分の方法7選|費用相場と流れを完全ガイド
「実家の片付けで、大きな仏壇の処分に困っている…」
「終活の一環で身辺整理をしたいけれど、仏壇はどうすればいいの?」
「マンションに引っ越すので、今の仏壇をきちんと供養して手放したい」
ご実家の整理やライフスタイルの変化に伴い、長年手を合わせてきたお仏壇の処分を考えたとき、多くの方が途方に暮れてしまいます。処分の方法が分からないだけでなく、「ご先祖様に失礼ではないか」「罰が当たるのではないか」といった、目に見えない不安や罪悪感を抱えてしまうのは、決してあなただけではありません。
しかし、ご安心ください。仏壇処分は「捨てる」ことではなく、感謝を込めて「お役目を終えていただく」ための大切な儀式です。正しい知識と手順を踏めば、ご先祖様への敬意を払いながら、心の負担なくお仏壇を整理することができます。
この記事では、仏壇供養処分の専門家であり、長年川崎の地で仏壇・仏具を扱ってきた「新川崎雲山堂」が、2025年の最新情報に基づき、仏壇処分の7つの具体的な方法、費用相場、供養から処分までの全ステップを、どこよりも分かりやすく徹底解説します。
この記事を最後まで読めば、以下のことが明確になります。
- あなたにとって最適な仏壇処分の方法が7つの選択肢から見つかる
- 処分にかかる費用の内訳と、不当な追加料金を防ぐポイントが分かる
- 問い合わせから供養完了までの具体的な流れがイメージできる
- ご先祖様に失礼のない、正しい供養の方法が理解できる
- 安心して任せられる、信頼できるお店や業者の選び方が分かる
長年のお悩みを解消し、新たな一歩を踏み出すために。まずは、どのような選択肢があるのか、全体像から見ていきましょう。
仏壇処分の7つの方法 メリット・デメリット比較一覧表
仏壇を処分するには、主に7つの方法が考えられます。それぞれにメリット・デメリット、費用相場が異なるため、ご自身の状況や考え方に最も合う方法を選ぶことが大切です。まずは一覧表で全体像を把握しましょう。
処分方法 | メリット | デメリット | 費用相場(供養料含む) | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|---|
1. 菩提寺に相談する | 最も丁寧で安心感が高い。先祖代々の供養を任せられる。 | お布施の金額が不明瞭な場合がある。檀家でないと断られることも。 | 30,000円~150,000円+α | 先祖代々お付き合いのある菩提寺がある方。 |
2. 仏壇・仏具店に依頼する | 仏壇の専門知識が豊富で、供養から処分まで一貫して任せられる。実店舗があり安心。 | 買い替えを伴わない処分のみの場合、割高になる店舗もある。 | 25,000円~120,000円 | 価格だけでなく内容を重視し、専門家に丁寧な供養を任せたい方。 |
3. 仏壇供養処分の専門業者に依頼する | 料金が安価な場合がある。WEBで手軽に依頼できる。 | 業者の質に差が激しい。供養がオプション料金になっていることも。実店舗がなく実態が不明瞭な場合も。 | 15,000円~70,000円 | とにかく費用を最優先し、供養の質より価格で選びたい方。 |
4. 自治体の粗頭ゴミとして処分する | 費用を最も安く抑えられる。 | 供養は自分で行う必要がある。多くの自治体で受け入れ不可。精神的な抵抗感が大きい。 | 500円~3,000円(処分費用のみ) | 供養を別途済ませ、単なる「箱」として割り切れる方。 |
5. 遺品整理業者に依頼する | 仏壇以外の家財もまとめて整理・処分できる。 | 仏壇供養の専門性が低い場合がある。供養がオプション料金になっていることも。 | 30,000円~100,000円(他の遺品整理費用に加算) | 実家じまいなどで、家全体の片付けを考えている方。 |
6. リサイクル業者に売却する | 価値のある仏壇の場合、買い取ってもらえる可能性がある。 | 買い手が見つかりにくい。供養は自分で行う必要がある。古い仏壇はほぼ値段がつかない。 | 0円(+売却益の可能性) | 製造から年数が浅く、状態の良い高級仏壇をお持ちの方。 |
7. 自分で解体して処分する | 費用を抑えられる可能性がある。 | 多大な手間と時間がかかる。専門的な工具が必要。精神的な負担が大きい。 | 0円~(道具代、ゴミ処理代) | DIYが得意で、供養を済ませた仏壇を自分で最後まで整理したい方。 |
ご覧の通り、選択肢は多岐にわたります。この中で、専門知識・丁寧さ・料金の明瞭さといった安心感、そして手間の少なさのバランスが最も取れているのが「2. 仏壇・仏具店に依頼する」方法です。
次章からは、それぞれの方法について、より詳しく解説していきます。
【方法別】仏壇処分の手順と注意点を詳しく解説
7つの方法それぞれについて、具体的な手順、費用、そして注意すべき点を掘り下げていきましょう。
1. 菩提寺(ぼだいじ)に相談する
菩提寺とは、先祖代々のお墓があり、法要を営んでもらっているお寺のことです。
- 手順:
- まず、菩提寺のご住職に電話などで連絡を取り、仏壇を処分したい旨を相談します。
- ご住職の指示に従い、ご自宅またはお寺で閉眼供養(へいがんくよう、魂抜きの儀式)を行ってもらいます。
- 供養後、お寺でお焚き上げまでしてくれる場合と、供養後の仏壇は自分で処分する必要がある場合があります。事前に確認が必要です。
- メリット:
- 先祖代々お世話になっているご住職に供養してもらえるため、精神的な安心感が最も高い方法です。
- 宗派の作法に則った、最も丁寧な供養が期待できます。
- デメリット・注意点:
- 檀家であることが前提です。檀家でない場合は、断られることがほとんどです。
- お布施の金額が「お気持ちで」と言われることが多く、相場が分かりにくい場合があります。
- お寺によっては、供養は行っても処分のための引き取り(お焚き上げ)は行っていないケースもあります。
2. 仏壇・仏具店に依頼する
長年、仏壇や仏具を専門に扱ってきたプロフェッショナルに、供養から処分まで一貫して任せる、最も安心で確実な方法です。 私たち「新川崎雲山堂」も、この仏壇・仏具店に該当します。
- 手順:
- 仏壇・仏具店に電話やホームページから問い合わせ、仏壇のサイズや種類を伝えて見積もりを依頼します。
- 提示された料金やサービス内容に納得すれば、引き取りの日時を決定します。
- 指定日時にスタッフが訪問し、仏壇を丁寧に梱包して搬出します。実店舗があれば直接持ち込むことも可能です。
- お店が提携する寺院などで合同供養または個別供養が行われ、その後、適切に処分されます。
- 後日、供養が完了したことを証明する「供養証明書」などが送付されます。
- メリット:
- 仏壇に関する専門知識が圧倒的に豊富です。宗派による違いや仏具の扱いにも精通しており、あらゆる疑問に的確に答えてくれます。
- 料金体系が明確で、見積もりには供養から処分までの全ての費用が含まれていることがほとんどです。
- 仏壇を単なる「モノ」ではなく「礼拝物」として丁重に扱ってくれるため、精神的な安心感が非常に高いです。
- 実店舗を構えていることが多く、顔が見える安心感があります。
- デメリット・注意点:
- 新しい仏壇への買い替えを伴わない処分のみの場合、店舗によっては割高な料金設定になっていることもあります。事前に料金体系を確認することが大切です。
専門家(仏壇店)からのメッセージ
私たち新川崎雲山堂は、川崎の地で長年仏壇・仏具を扱ってきた専門店です。お客様が長年手を合わせてこられたお仏壇を、単なる「家具」や「廃棄物(ゴミ)」として捉えることは決してありません。それは、私たちが日々向き合っている大切な「礼拝物」だからです。
そのため、引き取りの際は単なる目隠しではなく、毎回清潔な新しい資材で丁寧に梱包し、神仏を敬う気持ちを持って大切に取り扱います。 もちろん、料金にはお預かりした全てのお品物へのご供養が含まれており、「供養しない」という選択肢はございません。こうした「供養へのこだわり」と「専門知識」こそが、仏壇店にご依頼いただく最大のメリットです。
3. 仏壇供養処分の専門業者に依頼する
近年、インターネットを中心に増えているのが、仏壇処分を専門に謳う業者です。WEBサイトで手軽に申し込めるのが特徴です。
- 手順:
- インターネットで業者を探し、WEBフォームや電話で見積もりを依頼します。
- 料金に納得すれば、引き取りを申し込みます。
- 指定日時にスタッフが訪問し、仏壇を搬出します。
- メリット:
- 業者によっては、仏壇店よりも安価な料金を提示している場合があります。
- WEBサイトで24時間申し込みができるなど、手軽さが魅力です。
- デメリット・注意点:
- 最も注意すべきは業者の質のバラつきです。 実店舗を持たないWEB専門の業者も多く、どのような会社が運営しているのか実態が掴みにくい場合があります。
- 「格安」を謳っていても、「ご供養料」が別途オプション料金になっていたり、当日になってから「階段料金」などの追加費用を請求されたりするトラブルも報告されています。
- 「供養を行う」と説明していても、実際にどのように供養されているか不透明なケースも少なくありません。安さの裏にあるリスクを慎重に見極める必要があります。
4. 自治体の粗大ゴミとして処分する
費用を最も抑える方法ですが、多くのハードルがあることも事実です。
- 手順:
- お住まいの自治体のホームページや窓口で、仏壇が粗大ゴミとして収集可能かを確認します。(自治体により断られるケースもあります)
- 事前に菩提寺や仏壇店などに依頼し、必ず「閉眼供養(魂抜き)」を済ませておきます。
- 収集が可能な場合、自治体のルールに従って手数料を支払い、指定された日時に指定場所へ運び出します。
- メリット:
- 数百円から数千円程度と、処分費用を格段に安く抑えられます。
- デメリット・注意点:
- 「閉眼供養」は別途手配が必須です。供養をせずにゴミとして出すことは、精神的な観点からも避けるべきです。
- 自治体によっては宗教的な品物として収集を断られる場合があります。
- ご近所の目もあり、「仏壇をゴミとして出した」という事実に精神的な抵抗を感じる方が多いです。
5. 遺品整理業者に依頼する
実家じまいなどで、家財一式を処分する必要がある場合に便利な選択肢です。
- 手順:
- 遺品整理業者に見積もりを依頼する際、仏壇の処分も希望する旨を伝えます。
- 供養の方法(自社で提携寺院に依頼するのか、供養は別途手配が必要か)を確認します。
- 整理作業当日に、他の家財と一緒に仏壇を搬出してもらいます。
- メリット:
- 遺品整理から特殊清掃、不動産売却の相談まで、ワンストップで対応してくれる業者もあり、手間が省けます。
- デメリット・注意点:
- 仏壇供養が専門ではないため、供養のプロセスが不透明な場合があります。
- 「供養費用」がオプションとして高額に設定されているケースもあるため、見積もり内容の確認が不可欠です。
6. リサイクル業者に売却する
「処分」ではなく「売却」という選択肢です。ただし、対象となる仏壇は非常に限られます。
- 手順:
- 売却の前に、必ず「閉眼供養」を済ませておくのがマナーです。
- 骨董品や古美術品に強いリサイクル業者に査定を依頼します。
- 値段がつけば、売買契約を結び、引き取ってもらいます。
- メリット:
- 処分費用がかからないどころか、収入になる可能性があります。
- デメリット・注意点:
- 高級木材を使用している、著名な職人によって作られたなど、美術的・骨董的価値のある仏壇でない限り、値段がつくことはほとんどありません。
- 一般的な家庭にある仏壇は、買い取りを断られるケースが大半です。
7. 自分で解体して処分する
最終手段とも言える方法ですが、多大な労力がかかります。
- 手順:
- 必ず「閉眼供養」を済ませ、仏壇を単なる「木の箱」の状態にします。
- ノコギリやバールなどの工具を使い、仏壇をパーツごとに解体します。
- 解体した木材や金具を、自治体のゴミ分別のルールに従って処分します。
- メリット:
- 業者に支払う費用は発生しません。
- デメリット・注意点:
- 非常に手間と時間がかかります。仏壇は頑丈に作られているため、解体は想像以上に重労働です。
- ご本尊や位牌を傷つけないよう、細心の注意が必要です。
- 長年手を合わせてきた対象を自らの手で壊すことに、大きな精神的苦痛を伴う可能性があります。
川崎市・横浜市近辺で、どの方法が良いか迷われている方、あるいは信頼できる仏壇店をお探しの方は、一度「新川崎雲山堂」にご相談ください。仏壇のプロとして、お客様のお気持ちに寄り添い、最適なご供養の形をご提案いたします。川崎市に実店舗も構えておりますので、直接お持ち込みいただくことも可能です。
仏壇処分の費用相場と料金の内訳を大公開!
「いったい、いくらかかるの?」というのが、皆様が最も気になる点でしょう。仏壇処分の費用は、依頼する方法と仏壇のサイズによって大きく変動します。
Q. 仏壇処分の費用相場はいくらですか?
A. 信頼できる仏壇・仏具店に依頼した場合、供養料や運搬費を含めた総額で25,000円~120,000円が一般的な相場です。
ただし、これはあくまで目安です。料金の内訳を理解することで、見積もりが適正かどうかを判断できるようになります。
仏壇処分の料金を構成する4つの要素
仏壇店などに依頼した場合の料金は、主に以下の4つの要素で構成されています。
- 基本処分料(仏壇本体のサイズで変動)
- 仏壇の高さや幅、奥行きによって決まる基本的な料金です。小さいもので20,000円程度から、大きいものでは50,000円以上になることもあります。
- ご供養料(魂抜き・お焚き上げ料)
- 仏壇や仏具に宿る魂を抜き、感謝を込めて浄火供養(お焚き上げ)するための費用です。
- 重要: 信頼できる仏壇店は、この「ご供養料」が基本料金に必ず含まれています。 一部の専門業者では、別途高額なオプション料金として請求することがあるため注意が必要です。
- 出張・運搬費
- スタッフがご自宅まで引き取りに伺うための費用です。
- お店からの距離や、階段の有無、マンションの階数、出張人数などによって変動することがあります。
- その他の料金(仏具・関連品の処分料)
- 位牌、ご本尊(仏像・掛軸)、過去帳、遺影、経机、座布団、盆提灯、神棚など、仏壇以外の品物を一緒に処分する場合に追加される料金です。
納得の料金で依頼するための3つのポイント
見積もりを取る際や、少しでも費用を抑えたい場合に、後悔しないために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 見積もりは金額だけでなく「内容」を吟味する
安易に複数の業者から相見積もりを取り、一番安いところに決めることはおすすめしません。 なぜなら、極端に安い料金には、本来行われるべき丁寧な供養が省略されていたり、大切な仏壇が雑に扱われたりするリスクが伴うからです。大切なのは、提示された金額に「どのようなサービスが含まれているのか」をしっかり確認すること。供養の方法、梱包の丁寧さ、スタッフの専門知識など、金額に見合った、あるいはそれ以上の価値ある内容であるかを吟味しましょう。 - 処分したいものを事前にリストアップしておく
仏壇以外に、位牌や仏具、神棚など、処分したいものを全てリストアップし、見積もり時に正確に伝えることで、当日の追加料金トラブルを防げます。「これもお願いできますか?」と当日に追加すると、想定外の料金が発生することがありますので、事前に相談しておくことがスムーズです。 - 自分でできることで出張費・人件費を賢く抑える
信頼できるお店に依頼すると決めた上で、費用を少しでも抑えたい場合は、以下の方法があります。- 店舗へ直接持ち込む: もしご自身で運べるお車がある場合、お店に直接仏壇を持ち込むことで、スタッフの出張費を節約できます。私たち新川崎雲山堂のように実店舗を構える仏壇店ならではの方法です。(※持ち込みを希望される際は、安全のためにも事前に店舗へご連絡ください。)
- 搬出作業を手伝う: 一人では運べないサイズの仏壇でも、お客様に少し搬出をお手伝いいただくことで、スタッフの人数を減らせる場合があります。これにより人件費を抑えられる可能性がありますので、ご希望の場合は見積もり時にご相談ください。(※安全には十分配慮いたしますが、無理のない範囲でのご協力をお願いしております。)
問い合わせから供養完了まで|仏壇処分の基本的な流れ(5ステップ)
仏壇店などに依頼する場合、どのような流れで進むのかを具体的に見ていきましょう。事前に流れを把握しておけば、安心して当日を迎えられます。
ステップ1:事前準備(家族会議と仏壇の整理)
- 家族・親族との話し合い: 仏壇はご家族やご親族にとっても大切なものです。なぜ処分が必要なのかを丁寧に説明し、全員の同意を得ておきましょう。後のトラブルを避けるために最も重要なプロセスです。
- 仏壇の中身の確認: 仏壇の引き出しや戸棚の中に、現金、預金通帳、貴金属、権利書などの貴重品が残されていないか、必ず確認してください。
- 残すものと処分するものの仕分け: ご本尊や位牌、過去帳などをどうするか決めます。菩提寺に預ける「お預け位牌」や、よりコンパクトな仏壇に祀り直すという選択肢もあります。
ステップ2:依頼先の選定と比較検討
- お店探し: インターネットで「仏壇 処分 川崎市」など、「地域名+仏壇 処分」で検索し、候補となる仏壇店や業者をいくつか探します。
- 問い合わせ・見積もり: 候補のお店に電話やメールで連絡し、仏壇のサイズ(高さ・幅・奥行き)、設置場所(階数、エレベーターの有無)、処分したい仏具などを伝え、仮の見積もりをもらいます。
ステップ3:閉眼供養(魂抜き)の手配
Q. 閉眼供養(へいがんくよう)とは何ですか?
A. 閉眼供養とは、仏壇や位牌に宿っているとされるご先祖様の魂を抜き、単なる「物」に戻すための儀式のことです。 一般的に「魂抜き」「お性根抜き(おしょうねぬき)」とも呼ばれます。 新しく仏壇を購入した際に魂を入れる「開眼供養(かいげんくよう)」と対になる大切な儀式です。
信頼できる仏壇店に依頼する場合、この閉眼供養も引き取り後の供養法要に含まれていることがほとんどです。 手を合わせていた礼拝の対象には「想い」が籠っていますので、たとえ購入時に開眼供養をしていなかったとしても、感謝を込めて供養を行うことが望ましいとされています。
ステップ4:仏壇の搬出・引き取り
- 当日の最終確認: 予約した日時にスタッフが訪問します。実際に仏壇の状態を確認し、最終的な確定料金が提示されます。
- 支払い: 金額に納得したら、代金を支払います。領収書を必ず受け取りましょう。
- 梱包・搬出: スタッフが仏壇や仏具を丁寧に梱包し、家の中から運び出します。優良な仏壇店は、家屋を傷つけないよう、また故人への敬意を払い、静かに作業を進めてくれます。
ステップ5:供養・処分と完了報告
- 合同供養・お焚き上げ: 引き取られた仏壇は、お店が提携する寺院などに運ばれ、他の仏壇と一緒に丁重に供養された後、専門の施設で焼却(お焚き上げ)されます。
- 供養完了報告: 供養が無事に完了した後、希望者にはお寺の印が押された「ご供養完了報告証」などが郵送されます。 これにより、最後まで責任を持って供養されたことを確認でき、安心することができます。
仏壇処分は罰当たり?宗派による考え方の違いと心の持ち方
多くの方が抱える「罰当たりなのでは?」という罪悪感。しかし、結論から言えば、感謝を込めて丁寧に供養すれば、仏壇を処分することは決して罰当たりなことではありません。
大切なのは、「捨てる」と考えるのではなく、「時代や生活の変化に合わせて、ご先祖様の居場所を整えさせていただく」と考えることです。
Q. 浄土真宗では「魂抜き」は不要と聞きましたが本当ですか?
A. はい、本当です。浄土真宗では、他の宗派で行う「魂抜き(閉眼供養)」は行いません。代わりに「遷仏法要(せんぶつほうよう)」という儀式を行います。
これは、浄土真宗の教えでは「魂」という概念がなく、ご本尊(阿弥陀如来)は常に私たちを見守ってくださっていると考えるためです。 遷仏法要は、ご本尊に一時的にお移りいただくための儀式であり、「魂を抜く」のとは意味合いが異なります。
宗派 | 仏壇処分時の儀式 | 考え方 |
---|---|---|
浄土真宗 | 遷仏法要(せんぶつほうよう) | ご本尊に一時的にお移りいただく儀式。 |
その他の多くの宗派 (天台宗、真言宗、浄土宗、日蓮宗、曹洞宗、臨済宗など) |
閉眼供養(へいがんくよう) | 仏壇やご本尊に宿った魂を抜く儀式。 |
このように宗派によって考え方や作法は異なりますが、ご本尊やご先祖様への感謝の気持ちを表すという本質は同じです。宗派が分からない場合でも、専門の仏壇店であれば、どの宗派の仏壇であっても適切に供養してくれますのでご安心ください。
罪悪感を和らげ、心を整理するための3つのステップ
- 感謝を伝える時間を作る: 処分する前に、家族みんなで仏壇に手を合わせ、これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。「長年、家族を見守ってくださり、ありがとうございました」と心の中で伝えるだけでも、気持ちが大きく変わります。
- なぜ処分が必要か再確認する: 「子供に負担をかけたくないから」「新しい住まいで、新しい祈りの形を作りたいから」など、処分が前向きな決断であることを再確認しましょう。
- 信頼できる専門家に託す: あとは、心を込めて供養してくれる専門家に託すだけです。自分たちの代わりに、最後まで丁重に扱ってくれる専門家がいると思えれば、心の負担は大きく軽減されます。
失敗しない!信頼できる仏壇店・専門業者の選び方 5つのチェックリスト
数あるお店や業者の中から、本当に信頼できるパートナーを見つけるために、以下の5つの点を必ずチェックしてください。
- □ 会社の所在地が明確で、実店舗はあるか?
- 最も重要なポイントです。 ウェブサイトだけで実態が不明瞭な業者ではなく、会社の住所がきちんと記載され、長年その地で営業している実店舗を構えているお店の方が圧倒的に安心です。 持ち込みに対応しているかも確認しましょう。
- □ 供養への考え方や姿勢が明確か?
- ホームページなどで、単なる「処分」ではなく、故人やご先祖様への敬意を払う「供養」を大切にしているかが分かりますか? 「礼拝物」として丁寧に扱う姿勢が示されていますか?
- □ 料金体系が明瞭で、供養料が含まれているか?
- 見積もりに「供養料」「運搬費」などが全て含まれてますか?また、追加料金の可能性についての明瞭な説明があるましたか? 「供養はオプション」といった業者には絶対に注意が必要です。
- □ 豊富な実績や「お客様の声」が掲載されているか?
- 実際の供養の様子や、作業風景の写真が掲載されていますか? 利用者からの直筆のアンケートや感謝の声は、信頼性を測る重要な指標です。
- □ 問い合わせ時の電話対応が親切で専門知識があるか?
- こちらの不安な気持ちに寄り添い、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれますか? 仏壇に関する専門的な質問にも的確に答えられますか? スタッフの対応は、その会社の姿勢を映す鏡です。
これらのチェックリストをクリアする、特に「実店舗の有無」という点で安心できる仏壇店を選べば、あなたの大切なお仏壇を安心して任せることができるでしょう。
仏壇処分に関するよくある質問(Q&A)
最後に、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 仏壇の中の仏具(りん、香炉など)や遺影も一緒に処分できますか?
A. はい、可能です。 仏壇にまつわる品物(位牌、仏像、掛軸、経机、座布団、りん、香炉、花立など)や、神棚、遺影、人形など、多くの仏壇店や専門業者がまとめて供養処分を引き受けています。 品目によって料金が異なりますので、見積もり時にご相談ください。
Q. 供養に立ち会うことはできますか?
A. 恐れ入りますが、お客様の立ち会いはお断りしております。私たちのような仏壇店では、お預かりした複数のお仏壇を一定期間保管し、提携寺院様にて合同で丁重に供養法要を執り行うのが一般的です。そのため、個別での立ち会いは難しいのが実情です。その代わり、後述する「ご供養完了報告証」の発行をもって、責任をもって供養がなされたことのご報告とさせていただいております。
Q. 引き取りの際に、自宅で読経はしてもらえますか?
A. 僧侶の資格を持たない私たちが読経を行うことは、かえってご先祖様に対して失礼にあたると考えております。そのため、引き取り時にスタッフが読経することはありません。私たちはあくまで「礼拝物の専門家」として、お仏壇を敬意をもって丁寧にお運びし、その後の正式な供養法要を責任をもって寺院様へお繋ぎする役割を担っております。
Q. 作業時間はどのくらいかかりますか?
A. 一般的なサイズの仏壇であれば、ご自宅での梱包・搬出作業は30分~1時間程度で完了します。スタッフが迅速かつ丁寧に行いますので、お客様に長時間お付き合いいただくことはありません。
Q. 供養が終わったか不安です。証明書はもらえますか?
A. はい、ご希望のお客様には「ご供養完了報告証」を発行しております。 これは、単なる私たちの会社印が押されたものではありません。実際に供養法要を執り行っていただいた寺院様の承認印が押された、正式な証明書です。これにより、お客様の大切なお仏壇が、僧侶様の手によって確かにご供養されたことをご確認いただけますので、どうぞご安心ください。この「寺院の印」があるかどうかも、信頼できる業者を見極める上で非常に大切なポイントです。
まとめ:感謝を込めて、新たな一歩を
この記事では、仏壇処分の7つの方法から費用相場、具体的な流れ、そして心の持ち方まで、網羅的に解説してきました。
【この記事の重要ポイント】
- 仏壇処分の方法は7種類あり、専門知識・安心感・費用のバランスが良いのは「仏壇・仏具店への依頼」。
- 費用相場は25,000円~120,000円が目安。料金は安さで選ばず、「内容」を吟味することが重要。
- 処分前には必ず「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが基本。(浄土真宗は「遷仏法要」)
- 処分は「捨てる」のではなく、「感謝を込めてお役目を終えていただく」儀式と考える。
- お店選びは「実店舗の有無」を最重要視し、料金の明確さや供養への姿勢を確認する。
お仏壇の処分は、決して簡単な決断ではありません。しかし、それはご先祖様をないがしろにすることではなく、変化する時代の中で、私たちがご先祖様との関係を考え、感謝を新たにするための大切な節目です。
この記事が、あなたの長年の悩みや不安を解消し、心の整理をつけて、新たな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
川崎市・横浜市および周辺地域で仏壇の供養処分をご検討なら、私たち仏壇・仏具店の「新川崎雲山堂」にお任せください。
私たちは、川崎の地で長年仏壇店を営んできた「礼拝物の専門家」です。 お客様が大切に手を合わせてこられたお仏壇を、素性の知れない業者のようにゴミとしてではなく、敬意を払うべき「礼拝物」として、最後まで責任を持ってご供養いたします。
- ご供養込みの安心・明確な料金体系
- 仏壇のプロによる、毎回清潔な資材での丁寧な梱包
- 宗派を問わず、全てのお仏壇に対応
- 川崎市の実店舗でのお持ち込みや、搬出のお手伝いによる費用のご相談も大歓迎
まずはお電話での無料相談・お見積もりから。あなたのお気持ちに、誠心誠意お応えします。
この記事の監修者
株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹
役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:
- 二級建築士
- 仏事コーディネーター
お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。