三代目のブログ

川崎 オリジナル仏壇店【新川崎雲山堂】TOP > 三代目のブログ

三代目のブログ

日常の業務で生まれた「ちょっとした発見や話題」を綴ります。
新川崎雲山堂 三代目当主 青地直樹のブログです。

ラジオFMカオンに出演して仏壇のことや経営のことをお話ししました。

仏壇にお線香をあげ、手を合わせる。毎日の大切な時間。

今回の「かながわPOWER☆社長とランチタイム♬.*゚」は、仏壇のお話です。

創業は1949年。株式会社新川崎雲山堂 代表取締役 青地 直樹氏をお迎えします。

高品質で安心の国産仏壇を取り揃え、国産セミオーダー仏壇や、国産リメイク仏壇も手がけています。凄いのは、2級建築士の資格を持っている、青地社長の知識、技術、センス、仕事へのこだわり!

お客様に合わせた特別仕様の仏壇を提案してくれます。

13年前、倒産の危機にさらされ、「万策尽きた」と転職まで考えたという、青地社長。

その時ある経営者に相談。煮詰まっていたはずが、「これはやった?これは?これは?」

やってない。。。ここからの挑戦!そのお話は番組で!

神奈川県央地域コミュニティFM局 FMカオンにて、2026年3月5日㈪12時に放送されました。
音声で聞くアーカイブは現在準備中です。アップされましたらこちらでお知らせいたします。

1.プロローグ

堤:かながわPOWER! 社長とランチタイム♪ この番組は神奈川県中小企業家同友会、「想いを受け止め、想いを創る」栄港建設の提供でお送りします。12時を過ぎましたが、ラジオをお聞きのあなたの今日のランチは何ですか? 美味しいご飯と社長のトークでランチタイムを楽しんでくださいね。かながわPOWER! 社長とランチタイム♪は神奈川県中小企業家同友会会員の社長に仕事のこと、プライベートのことを本音で語ってもらう番組です。ナビゲーターは私、堤由里恵です。最後までお付き合いください。早速、ゲストの方をご紹介しましょう。株式会社 新川崎雲山堂、代表取締役 青地直樹さんです。ようこそいらっしゃいました。

青地:よろしくお願いいたします。

堤:よろしくお願いいたします。新川崎って付いてるから川崎でいいんですよね?

青地:川崎ですね。新川崎駅が最寄りなので、新川崎。

堤:そうなんですか。じゃあ駅が違ってたら違う名前が付いてる、もしかして。

青地:いや、どうでしょうね。

2.青地さんの会社は何屋さん

堤:そんなことはないですかね。雲山堂と名前が付いてますけれども、聞いてるあなた、青地さんの会社は何屋さんだと思いますでしょうか? ということでね。ちょっといろいろされてるんですけれども、教えていただいていいですか?

青地:うちは一般の方にお仏壇とかお位牌を販売、また修理を受けています。また近所の方はお線香とかろうそくとか小物も買いに来たりもしてますし。神棚とかそっちの小物も売ってます。それ以外だとお寺の品物ですね。お寺に入ってる、上からぶら下がってる仏具とか欄間彫とか、下に置いてある仏具類もそうですし。手を合わせる対象になってる仏像自体も納めてるし。あとは壁紙、金箔の壁紙だったりするお寺さんがあるので、ああいうのも受けたりとか。だから大体目に入ってくるものはほとんど受けれるっていう。

堤:そうなんですね。そんなに幅広かったんですね。

青地:そうですね。

3.お客様に向けての「うちならではの」というと。

堤:いろいろと、今のお話を聞いただけでもどこから聞こうかなとちょっと思ったんですけど。まずはじゃあ一般のお客様に向けての「うちならではの」というと。でも仏壇ってまず買うきっかけがどういうときになるんですかね?

青地:昔うちが多かったのは、お寺さんからの紹介が多かった時期は、亡くなったときの四十九日までにお位牌を揃えると。そのお位牌をただ揃えただけだと机の上に置いておくわけにもいかないので、お位牌を祀る場所としての仏壇として四十九日までに全部揃えたいという、この需要が多かったんですね。今はウェブ集客から来るお客様だとちょっとそういう方よりも、家をいじるとき。

堤:家を?

青地:引っ越すとかリフォームするとか、あとは新築、建て替えるとか。そういうようなお客様の方が増えてきてますね。別に誰かが亡くなったとかじゃなくて。そういう家をいじるタイミングで仏壇を綺麗にしたい、仏様のおうちも綺麗にしたいという。その綺麗にするが修理なのかセミオーダーなのかリメイクなのか、まったく新しい新調したものを届けるのか。場合によってはフルオーダーメイドで作る場合もありますし。

堤:そうなんですか。じゃあ青地さんの会社はできてるものを売る、ではなくてということですね。

青地:そうですね。もちろんできてるものも売ってるんですけど、そこにプラスαうち独自として。フルオーダーメイドを最初はやり始めてたところに「そこまで予算が出ないぞ」という方も多かったので、じゃあ既製品を少しお客様仕様にカスタマイズしてあげるというやり方ならそれほど金額が跳ね上がらなくて手が届く金額で、でもオリジナルになって、祀りたい仏様がきちんと祀れるとか。あとお位牌がたくさんあるおうちとかの場合は、ひな壇の数が足りないんですよ、普通の既製品だと。

堤:あ、そうですよね。

青地:じゃあ奥行きを増やしてひな壇をもう一段作ってあげることで、祀りたいものを全部祀れるというオリジナルの仏壇を作ってあげる。でも既製品を元に作ってるので、オリジナルで全部作るよりは手が届くんですよね。

堤:なるほど。あるものに足したりすることができるということですか?

青地:足したり引いたり。「扉はいらない」「じゃあ扉はなしで作りましょう」とか。まあできるところ、できないところはあるんですけど、できる範囲で好みのものに寄せていくという感じですね。

堤:いや、私はもう売られている仏壇を「どれにしようかな」って買うだけかと思ってましたけど。いろんなことができるんですね。

青地:そうですね。あとは「昔から使ってた、自分の両親たちが手を合わせた仏壇があるんだけれども、大き過ぎちゃうしデザインも自分のとこのリビングに合わないから。でもこれ全部なくしちゃうのは忍びないな」っていう人から言われて始めたのがリメイクというやり方で。これも全部作り直すのはやっぱり大変なので、先ほど言ったセミオーダーの発想で、このパーツ、例えば家紋とか、例えばここの彫りの部分だったらとか、そういうのをパーツで取り出して。「ここ綺麗な板があるからこの板を使いましょう」とか。そのパーツだけを取り出して、それを新しい仏壇の中に組み入れて。プラスさっき言ったセミオーダーで棚の高さとかも全部調節してあげて、その仏様専用のもので、しかも昔の思い出も残ってるというリメイク。これも結局、お客様の「そういうのができないかな」というところから始まったサービスなんですけど。

堤:そうだったんですか。でもそういうのは嬉しいですね。代々受け継いでる感じがしますね。

青地:そうですね。すごく喜んでくれて、嬉しいですね、こちらも。

4.仏壇らしくない仏壇を置きたいとか

堤:今だって大きな仏壇、なかなか買えないというか、買っても置く場所がないっていう。そういうのって多くないですか?

青地:そうですね。特にこの地域、東京・神奈川は特にマンションの方とかはそういうことが多いですね。置けない、スペースがそこまでない。戸建て住宅で大きなものをそのまま置く方もいらっしゃるんですけどね。

堤:最近、仏壇らしくない仏壇を置きたいとか。そういうニーズって結構あるんじゃないですか?

青地:そうですね。モダンな仏壇は結構今は主流ですね、この地域は。そもそも和室のないマンションも多いじゃないですか。

堤:たしかに。

青地:和室がないのに和風の仏壇ってどこの部屋に合うのっていう話になっちゃうので。なのでフローリングの洋室に置く仏壇となるとモダンな感じのものになってきて。かといって家具よりももうちょっと厳かな雰囲気が欲しいというところで、やっぱり家具屋さんじゃなくて仏壇屋さんだとその辺はわきまえていてきちんと仏壇っぽさがあるので、モダンの中にも。

堤:それは大事かも。

青地:ただ段があるだけじゃないんですよね。

堤:本当ですね。箱があって、みたいな。

青地:昔からある、建具屋さんが作った造り付けの仏壇なんてのがあるんですけど。結局、建具屋さんって家具屋さんと一緒で段は作れるんですけど、「ここに仏様があって」とか「ここにお位牌がいて」とか、中に祀るものを想像できないのでただ段があるだけなんですよね。「ここ奥行き、こんな必要ないじゃん」とか。あと仏壇だとよくあるのが、真ん中だけちょっと奥行きがある。これは仏像が乗ることを想定してたりとか。乗るものを想定した奥行きできちんと高さの感じも含めて。位牌の下に供物台があるから、その供物台に林檎を乗っけたときにどう見えるかとかね。並べるものを想像して仏壇屋はつくるので。ものを並べたときに全然違うんです。

5.宗派によっても違ってきますか?

堤:違うんですね。それ、宗派によっても違ってきますか?

青地:宗派によっては、浄土真宗だけちょっといろいろこだわりの強い宗派なので。西はこうで、東はこうで、というのがあって。でもそれも並べるもので「らしさ」を出すくらいで、それほどこだわらないという人もなかにはいらっしゃいます。こだわりたければ柱の色1つから違うので。黒と金とか。ここはこうじゃないといけない、というのがきちんと正式ということだとあるんですけど。そういう昔ながらのじゃなくて、さっき言ったモダンな方でいく場合はそこは一旦省いていって。その中に飾る仏具類もよりモダンな中に合う形で。でもやっぱり例えば亀の上に鶴が乗ってる形というのが正式だとすれば、それをもうちょっとデフォルメしてつるんとした感じでちょっとモダンな雰囲気になってるものにするとか。本当に羽まで彫ってあるきちんとした鶴さんとかだとやりすぎなので、モダンな中に。だからつるんとした感じで作っているとデザインとして格好良かったりするんですよ。

6.お客様に対して例えばどういう風にアドバイスされていくんですか

堤:なかなかそこまでの知識がないと思うので、お客様に対して例えばどういう風にアドバイスされていくんですか。実際にお宅に行ったりすることもあるんですか?

青地:そっちがうちは得意ですね。もともと私は建築を出てるので、家を見ながら家に合わせて、部屋に合わせて、あとは家具も含めて。あと家に行くと、最初に僕が1番見るのがアイレベルなんです。この部屋のアイレベルはどこかな。椅子に座ってる目線なのかソファに座る目線なのか、座布団に座る目線なのか。この部屋のアイレベルがここだとすれば、それよりもちょっと見上げる位置に仏様が来てほしいから、こういう高さでやるといいですよ、という話をしてあげる。これも現場に行かないと分からないので。

堤:分からないですよね。本当ですね。

青地:あとは家具がいろいろあるじゃないですか。その家具の上に置く仏壇なので。家具の色を現場に行くと見れるので。写真だと色写りが違ってたりするので。本物を見ないとその色って分かりづらいんですよね。それはカタログでの仏壇もそうで。お客様が自分の知ってるこの色と、カタログに載ってるこの色で合うと思って買ったら「あれ、ちょっと違うな」とかあるじゃないですか。でも一応私は現物を全部見てるので、各展示会も含めて、工場に行ったりも含めて。このメーカーのナチュラル色はこんな色。例えば北海道の職人はこんな色だし、静岡の職人はこんな色。同じナチュラル色といっても違う色で作ってくるので。それの現物を見ていると、「このチェストの上だったらこれは北海道のナチュラル色が1番ピッタリいくな」とか。

堤:そうなんですね。

青地:それもやっぱり現場行かないと分からない。

堤:そうですよね。いや、めちゃめちゃ青地さん、楽しそうよ(笑)。いろいろ浮かんでくるんでしょうね、きっと。

青地:そうですね。

堤:そうですよね。「こうした方がいいよ。この方がいいと思いますよ」って。

青地:だから1番嬉しいのが、納めたときに「この場所のためにあるような仏壇だな」みたいなことを言われると「そうでしょう」って、やったーって思う。

堤:そりゃ思いますよね。でもそれだけこだわって選んで選んでの仏壇だと、ずっと大切にできそう。

青地:そうですね。国産メインでやってるので、修理ができるんですよね。作ってる方がいるので。もちろん何十年後か、その職人はもしかしたら亡くなってるかもしれないんですけど、でも国産の別の職人もいるので必ず修理はできるので。外国産と違うのは、やっぱり修理の対応ができるという。昔の仏壇は特にそうだったんですけどね。修理を念頭に置いて作ってあると。

7.修理ってどこを修理するんですか?

堤:そうなんですか。修理ってどこを修理するんですか?

青地:もう全体的に塗り替える。

堤:塗り替える。

青地:あとは木地も結構おかしくなってたりするので、本当にダメな部分とか、水が染みちゃってブヨブヨになっちゃったりとか、木だと木製品なので。そしたらその部分は木地を取り替えるんですけど。そのときにやっぱり修理ができるかどうか。

堤:それは大きいですね。買ったはいいけど、買って終わっちゃったみたいな。

青地:そういうのが海外製は多いですね。修理じゃなくて、もう新しいのって。車とかでも何でも大体外国製ってそういうの多いじゃないですか。修理じゃなくて新しいのを買うっていうね。

8.お位牌も漆塗り

堤:仏壇はそのままずっと受け継ぎたいですよね。そうなんだ。あとお位牌も漆塗り。

青地:そうですね。漆塗り。みんな漆塗りだと思うと、そうでもなくて。よくカタログとか見てもらうと、黒塗りって書いてあったりするんですよね。それは黒が塗ってあるんであって、漆が塗ってあるとは書いてないんですよ。

堤:たしかに。

青地:そうするとカシューだったりウレタンだったりとか、あとはセルロースラッカーだったりとか、違うものが塗ってあっても黒くなってれば一応間違いじゃないじゃないですか。

堤:たしかにね。でも全然違うんでしょう?

青地:違いますね、やっぱりね。塗料の中で1番歴史が深いのが漆なんですよね。これほど歴史の長い塗料はないので。あとは漆の特徴としては、途中から良さが出てくるという。だんだん落ちていくんですよ、ほとんどの塗料が。白化していったり。これが漆は、数年経つとより良くなるんですよ。ぐーっと一時良くなって、それからピークを迎えてそこからこう落ちていくんですけど。その色の変化だと上がったり下がったりがあるというのもまた漆の面白いところで。

堤:思ったこともない。

青地:お位牌ではないんですけど、お寺仏具とかで朱色の仏具を納めると覿面で。納めたときは若干くすんでるのが、数年経つと赤々として。

堤:綺麗ですね。

青地:すごく綺麗な赤になるんですよね。そういうのが漆ならではで。他の塗料はそういう変化がないので、逆に色が曇ってきたりとかするんですけど。

9.仏壇を処分するときって困りますよね

堤:そうやって買うときもあれば、今度は処分したいってときもあるじゃないですか。仏壇を処分するときって困りますよね。

青地:そうですね。だからうちはもともと仏壇の買い替えのときに古い仏壇を処分で引き取るというのはやってたんですけど、これだけを事業としてはやってなかったんですね。でも近所の方も含めて「ちょっと買い替えないんだけど処分だけ」という話もあったので、そういうのも1つのビジネスにしてもいいのかもしれないと。そういうことをしたいという人がいるのであれば。やり始めたら、やっぱり丁寧に扱うのをすごく喜んでくれて。ただの処分屋さんとか産廃業者とかに頼むと、そのままむき出しでトラックに積んだりとか。あとお位牌とか仏像とかもそのまま段ボール箱にボンボンボンと入れたりとか、やっぱりそういうのが多いんです。でもうちは仏壇は仏壇だと思って扱うのできちんと包むし、お位牌も1個1個白い紙に、薄葉紙という柔らかい白い紙があるんですけど、それで1個1個丁寧に包んでるので。投げ入れるんじゃなくて、そっと置いて箱に入れてあげて。その立ち振る舞いが、もともと仏壇を扱う商売だから仏様を扱う立ち振る舞いをできるというのが、僕にとっては当たり前の僕らのやってることがお客様にとってはそれがすごくありがたいと。

堤:そうですよね。仏壇はやっぱりちょっと特別ですよね。

青地:そうですよね。やっぱり手を合わせたものなのでね。

堤:そうそう、そうそう。もちろん処分するときは魂を抜く。

青地:はい、魂を抜きます。

堤:なんだけど、それでもね。

青地:それもちゃんとお寺の判子が押してある、供養しましたよというお葉書が届くようにうちはしてるんですけど。きちんとお寺の判子が押されているというのが、他社では意外とそうでもなかったりするので。やっぱりお客様としては会社の判子じゃなくて、お寺の判子を押してあった方が嬉しいんですよ。

堤:そりゃそうですよね。ちょっとね、そうですね。嬉しいなと思いますね。そういう本当にきめ細やかな対応をされてるんですね。

青地:そうですね。

10.会社が危機のときもあったと聞きましたけど

堤:でもそれでも危機のときもあったと聞きましたけど、会社が。

青地:そうですね。それはまだうちがウェブ集客も全然手をつける前の、まだ同友会に入って何年目くらいだったかな、3、4年目くらいのころにものすごく売り上げが。ウェブ集客もできてないのに、お寺からの紹介も来なくて、本当に仏壇が全然売れなくて。やめちゃおうかなって。

堤:そうなんですか。ホームページは作ったけど。

青地:まだホームページもつくる前なんです。

堤:前ですか。

青地:で、経営指針をつくってたので、そのときの世話になったOBの方の中で川崎支部の重鎮の木村さんという方がいて。その方のところに相談したら「ちょっと来い」と言ってくれて「電話じゃなくて直接会って話そう」と言ってくれて。自分としては万策尽きたよとか思ってたんですけど、木村さんがいろいろ木村さんなりの。それをそのまま採用するという話ではなくて、でも「あんなことやったり、こんなことやったり、俺だったらするけどな」ってたくさん話してくれて。1つもやってないなと思って。

堤:やってなかったんですか。

青地:そう。勝手に万策尽きた気になってるだけで、やってないな俺、と思って。あとは潰れかけてるというのはお金がないからなので、お金をちゃんとまずは借りなさいと。ついては「例えば制度融資とかあるの知ってる? こういうときに適用できる、有利に借りられる制度とかもあるんだよ」とか。金融機関とかの、僕は普通にかわしんさんとは付き合ってましたけど、日本政策金融公庫とか存在すら知らなかったんですけど。だからまずは産業振興財団に行って制度を使えるという認定をもらって、それを持って日本政策金融公庫に行きなさいって、全部。

堤:教えてもらったんですか。

青地:それでお金を借りて、ちょっと一息ついて。冷静にいろいろ、木村さんから言われたいろいろなものを含めて、いろんなことをやってみようと。

11.まずは何をされたんですか?

堤:まずは何をされたんですか?

青地:最初は同友会の会員でいらっしゃる方も含めて、あとは他の会のつながりも含めて葬儀屋さんに営業に行ったりとか。あとは建築屋さんのところに営業に行って、家を新築するときに仏様を綺麗にしたいというニーズがあると思うんだけれども、そういうときに紹介してもらえないかという営業をしたりとか。でもこれは全然、結局は何の成果も出なかったんですけども。そんなこともした中の1つで、ウェブ集客をしっかりやりたいなと。

堤:今、かなりYouTubeとかにも動画がアップされてますよね。

青地:そうですね。あれは途中から始めたんですけど。最初はただホームページをつくって集客しようと思ってたので、そういうのを立ち上げたんですけど2年くらいは鳴かず飛ばずで。で、広告を出す方向性で、でも地域ビジネスに特化した形のことが得意な人がいるという話を聞いたので、ちょっとそれぜひ紹介してよと言って、連絡先を聞いて電話して。その人がやってる勉強会に参加して、その人にうちの広告集客をやってみたいんだと言ってやり始めたんですけど。これは親父が「広告代を出さない」と言って。

堤:ダメって?

青地:それは「え、出してよ。もうこれで勝負しようよ」って言ってたんですけど出してくれなくて。

堤:どうして、どうして。

青地:だから結局、親父としては分からない世界。広告というとチラシ広告のイメージがあって、過去に何度もやったけど大したことなかった。だから広告なんか大したことないと思ってる親父にとっては出したくないって。当時はまだ僕は代表じゃなかったので親父がうんと言わないと会社の経費が使えないので、しょうがないから僕が自分で立て替えてウェブ集客を始めてみたら、アクセスはあるのに電話が鳴らない。ってことは、うちはもう全然相手に刺さらない内容のページなんじゃん、というところで。2つ参加しているそれぞれのウェブ関係の勉強会できちんとやらなきゃということで中身をどんどん、どんどん変えて。早く反応があるようにしないと僕が自己破産しちゃうので。

堤:本当ですよね。

青地:どんどん自分の貯金が目減りしていくだけなので。

堤:そうね、毎月毎月かかっていくから。

青地:だから早く成果を出さなきゃ、というのも自分に火がついた1つ。

堤:そうなんですか。どこで爆発じゃないけど、お客様から一気に来るようになったんですかね?

青地:一気には。だんだん、だんだんですよ。徐々に、徐々に。ランディングページっていうんですけど、その内容の検索に特化したページというのを1つずつ1つずつ増やしていって。仏壇を探してる人はこのページに来るように、供養処分したい人はこのページに来るようにとか。お位牌はここ、修理はここって、ニーズに合わせた専用ページをどんどん作っていくことで。最近は浄土真宗の方専用のページとか、そういう宗派別のページも今後は増やしていこうかなと思ってるんですけど。そういう風にニーズをものすごくニッチにしていって、その検索だったらうちがポンと出るという。

堤:じゃあ絶好調、今。

青地:いやいやいや、まだまだ。そんなことないです。

堤:でも、そういうことだったんですね。たたまなくて良かったですね。

青地:そうなんですよね。それはもう同友会に救われた感じですね。もうメンターの方々に感謝しかないですね。今、話に出た方以外にもいろいろ相談にのってもらっているので、その後も含めて。

12.同業者の方に

堤:今、同業者の方にノウハウみたいなものも伝えていらっしゃるんですか?

青地:それはまだ始めたばかりではあるんですけど、去年12月にその事業も立ち上げて。まだ数か月しか経ってないので、モニターも1社くらいですけどね。うちの地域と被らない仏壇店であれば、うちの集客ノウハウを入れるという形で。要はウェブ上のフランチャイズ店を出しませんかという感じなんです、簡単にイメージすると。フランチャイズ店って店舗の基本的な動線から何から仕組みは全部一緒じゃないですか。地域さえ被らなければお客の取り合いにはならないので。

堤:考えましたね。でもそうやって同業の方が元気になっていくと、それはそれで業界全体としてはいいですよね。

青地:そうですね。うちの業界は本当に今、しょぼんとしてる方が多いので。そこでもしちょっとでも、そういう人が増えてくれると。

13.最後、やっぱり趣味くらい聞いとこうか(笑)

堤:本当そうですよね。青地さん、仏壇の話になると止まらないんだけども。最後、やっぱり趣味くらい聞いとこうか(笑)。趣味、何ですかね?

青地:趣味はもうスノーボードが大好きです。

堤:スノーボードですか。

青地:はい。

堤:そうですか。もう長いの? 始めて。

青地:そうですね、大学時代からなので。

堤:毎年行かれるんですか?

青地:毎年、何度も行ってますね。

堤:今年も?

青地:今年ももう1月2回、2月にもう1回行くかな。1回に大体1泊か2泊するので。

堤:3月も行くんですか?

青地:3月も行きますね。

堤:これも同友会の人と?

青地:同友会の人たちの集まりがあって。3月のちょうど10日後ですね。

堤:もうすぐですね。

青地:すぐですね、はい。

堤:1番上手いんですかね、そうすると。

青地:いや、全然そうでもなかったのがびっくりしちゃうんですよね。

堤:そうなんですか。上には上がいたんですか?

青地:皆さん、やっぱり腕に覚えがあるから。今この年になっても続けてるのは、やっぱり自分の腕に自信があるから。皆さん上手くて。自分より年上なのに自分よりガンガン飛んだり跳ねたり、回ったりとかされると、適わないなと。

堤:そうなんですか。でも最初は俺が1番だろうと思ったんじゃないですか?

青地:そう思って参加したんですけど。参加したときは俺が1番だろうと思って行きました。全然そんなことは。

堤:なかったんですね。じゃあ10日後、楽しみでもありますけど。

青地:そうですね。またそういう場で夜、飲みながらとか部屋でとか、結局皆さん経営者だから経営談議になって。そこで言ってくれたことがヒントになるので、飲みながらちょっと携帯電話にメモしたりして。今言ったのちょっとメモっとこう、と。

堤:そうなのね。ちゃんと仕事もするんですか(笑)。でもそういう時間が1番楽しいし、嬉しいし。

青地:そうですね。

堤:学びの時間でもある。

青地:最初のころは本当に学びの方が多かった時間。最近ちょっと飲みがメインになりつつあるんですけど。

堤:まあね、好きだからね、みんな飲みがね。

青地:そうですね。

堤:ちょっと飲みの話はまた今度ということで。じゃあ10日後、楽しんでいらしてください。

青地:はい。

堤:ということで本日のゲストは、株式会社 新川崎雲山堂、代表取締役 青地直樹さんでした。ありがとうございました。

青地:どうもありがとうございました。

堤:再放送があります。3月9日、月曜日の12時からです。この番組は神奈川県中小企業家同友会、「想いを受け止め、想いを創る」栄港建設の提供でお送りしました。午後も頑張っていきましょう。お相手は堤由里恵でした。

 

仏壇の「洗い」にかかる期間は?お盆・法要に間に合わせるためのスケジュール

お盆や秋のお彼岸、あるいは大切なご家族の法要を前にして、「お仏壇の汚れや傷みが気になってきた」とお悩みではありませんか?長年ご家族を見守ってきたお仏壇は、毎日のようにお線香の煙を浴び、年月とともにどうしても煤(すす)や汚れが蓄積し、金箔の剥がれや木地の傷みが生じてしまいます。

大切な行事をきれいなお仏壇で迎えたいと考えたとき、多くの方が検討されるのが仏壇の「洗い(修繕)」です。しかし、いざ依頼しようとすると、「どのくらいの期間がかかるのか」「法要の日に間に合うのか」といった不安や疑問がつきまといます。

この記事の要約(重要なポイント)

  • 定義: 仏壇の「洗い」とは、単なる表面の掃除ではなく、お仏壇を完全に分解し、長年の汚れを洗浄・修復して新品同様に蘇らせる伝統的な技法です。
  • 期間: 一般的に、仏壇の「洗い」には3ヶ月〜4ヶ月の期間がかかります。お盆や法要に合わせる場合は、半年前からの準備が必要です。
  • 費用: 唐木仏壇、金仏壇など、種類とサイズによって費用は異なりますが、事前の正確な傷み具合の診断が不可欠です。
  • 保管: お家の建て替えやリフォームに伴う長期保管や、期間中のご本尊・ご位牌の「仮祀り」にも対応可能です。

本記事では、仏壇修理事業における豊富な経験と専門知識を持つ新川崎雲山堂代表の青地が、仏壇の「洗い」にかかる期間の目安、お盆や法要に間に合わせるための逆算スケジュール、そして絶対に後悔しないための業者の選び方まで、余すところなく徹底解説いたします。お仏壇の修繕をご検討中の方は、ぜひ最後までお読みいただき、ご先祖様が喜ぶ「よいお仏壇」を取り戻すための参考にしてください。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


仏壇の「洗い(修繕)」とは?基礎知識と定義

仏壇の「洗い」について、言葉は聞いたことがあっても、具体的な内容や本来の目的を正確に把握している方は多くありません。ここでは、修繕を検討する前に知っておくべき基礎知識と、「クリーニング」との決定的な違いについて解説します。

仏壇の「洗い」の簡潔な定義と本来の目的

Q. 仏壇の「洗い」とは何ですか?

A. 仏壇の「洗い」とは、お仏壇を一つひとつの部品にまで完全に分解し、特殊な洗浄液で長年の煤や汚れを落とした後、塗装や金箔押しなどを施して新品同様の状態に修復する伝統的な技法のことです。

お仏壇は、ご先祖様を祀る大切な「家」であり、日本の伝統工芸技術の結晶でもあります。しかし、日々の礼拝によるお線香やろうそくの煙、湿気や乾燥、経年劣化によって、少しずつその輝きは失われていきます。「洗い」の本来の目的は、単に見た目をきれいにするだけではありません。木地の状態を確認し、緩んだ接合部を締め直し、欠損した部品を補うことで、お仏壇の寿命をさらに50年、100年と延ばし、次の世代へ健全な状態で継承することにあります。この根本的な修復作業こそが、「洗い」の最大の価値なのです。

「洗い」と「クリーニング」の決定的な違い

仏壇をきれいにするサービスとして、「クリーニング」という言葉を見かけることもありますが、「洗い(修繕)」とは内容が全く異なります。この違いを理解せずに依頼してしまうと、「思っていた仕上がりにならなかった」と後悔することになりかねません。

【洗い(修繕)とクリーニングの違い】

  • 作業の深さ: クリーニングがご自宅に置いたまま表面の汚れを拭き取る「お掃除」であるのに対し、洗いは工房に持ち帰り、お仏壇を完全に分解して行う「根本的な修復」です。
  • 修復の範囲: クリーニングでは金箔の剥がれや木地の割れは直せませんが、洗いでは金箔の押し直し、漆の塗り直し、木地の補修まですべて行います。
  • 耐久性の向上: クリーニングは一時的な美観の回復ですが、洗いは見えない部分の不具合まで解消するため、お仏壇自体の耐久性が劇的に向上します。

大切なお仏壇をこれからも長く受け継いでいくためには、表面的なクリーニングではなく、完全分解を伴う本格的な「洗い」を選ぶことが不可欠です。

洗いや修繕を検討すべき最適なタイミング

「お仏壇はいつきれいにすればいいのだろう?」とタイミングに悩む方は非常に多いです。結論から申し上げますと、「お仏壇の汚れや傷みが気になったとき」が、まさに修繕の最適なタイミングです。

ご家族が毎日手を合わせる中で、「全体的に暗くなってきた」「扉の建付けが悪くなった」「金箔が剥がれて下地が見えている」といった変化に気づいた時が、お仏壇からのサインです。また、以下のようなライフイベントの節目に合わせてご依頼いただくケースも非常に多く見られます。

  • 法事やお盆、お彼岸などの行事に合わせて
  • ご自宅のリフォームや建て替えのタイミングで
  • 親から子へ、お仏壇を引き継ぐ(代替わり)のタイミングで

「自分たちの家が新しくきれいになるのだから、ほとけ様の家(仏壇)もきれいにしてあげたい」というお気持ちは、ご先祖様への何よりの供養となります。気になった時こそが、ご先祖様と向き合う絶好の機会と言えるでしょう。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


仏壇の「洗い」にかかる期間の目安と全工程

お盆や法要に間に合わせるためには、修繕にどれくらいの期間がかかるのかを正確に把握しておく必要があります。ここでは、標準的な期間の目安と、なぜそれだけの時間がかかるのか、その理由を工程とともに詳しく解説します。

修繕にかかる標準的な期間(3〜4ヶ月)とその理由

Q. 仏壇の「洗い」にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. お仏壇の傷み具合や修繕の手法によって変動しますが、少なくとも1ヶ月以上、本格的な修繕を行う場合は通常「3ヶ月〜4ヶ月」の期間をお預かりすることになります。

「そんなに長くかかるの?」と驚かれる方もいらっしゃいますが、この期間には明確な理由があります。当店のお仏壇修繕は、お客様のご自宅に伺ってその場で行う簡易的な修繕や、解体しないままでの修繕は一切承っておりません。なぜなら、大切なご先祖様がこれからも50年、100年とご家族と一緒の場所で過ごしていただけるよう、見えない部分の不具合まで徹底的に解消する「根本的な修繕」を提供したいと考えているからです。一つひとつの部品を手作業で丁寧に修復していくため、どうしても数ヶ月の期間が必要となるのです。

お仏壇をお預かりしてから完成までの具体的な修復工程

3ヶ月〜4ヶ月という期間の中で、職人はどのような作業を行っているのでしょうか。お仏壇が新品同様に蘇るまでの具体的な工程をリスト形式で解説します。

  1. 分解・状態確認: お預かりしたお仏壇を職人の工房へ運び、外扉・内障子・彫刻などを外します。飾り金具もすべて取り外し、完全なバラバラの状態に分解します。
  2. 洗浄(洗い): 特殊な洗浄液を使用し、長年こびりついた煤や汚れ、古い塗膜などを、木地を傷めないよう丁寧に洗い落とします。
  3. 木地の補修: 汚れを落とした後、割れや欠け、虫食いなどの傷み具合を正確に診断します。必要に応じて新しい木材を継ぎ足すだけでなく、場合によっては木地交換をし、元の美しい形に復元します。
  4. 下地塗り・研ぎ: 漆やカシュー塗料を美しく仕上げるため、下地となる塗料を塗り、乾燥させては研ぐという作業を何度も繰り返します。
  5. 上塗り: 熟練の職人が、チリやホコリのない環境で、漆やカシュー塗料を用いて美しく均一に上塗りを行います。この工程で、お仏壇特有の深みのある艶と鏡のような輝きが生まれます。
  6. 金箔押し: 上塗りが十分に乾燥した後、専用の接着剤を極めて薄く均一に引き、その上から最高級の金箔を一枚一枚、職人の手仕事で丁寧に押して(貼って)いきます。
  7. 組み立て・金具打ち: 修復を終えたすべての部品を、元の姿に狂いなく組み立てます。最後に、洗浄やメッキ直しを行った飾り金具を一つずつ丁寧に打ち直して、ようやく完成となります。

期間中のご本尊・ご位牌の「仮祀り」と取り扱いについて

お仏壇を数ヶ月間お預かりするにあたり、お客様が最も心配されるのが「その間、ご本尊様やご位牌はどうすればいいのか?」という点です。

Q. 修理中、ご本尊やご位牌はどう保管すればよいですか?

A. お仏壇をお預かりしている期間は、「仮祀り」をしていただきます。仮祀りの設えをお手伝いする、または、お手元に大切に保管していただくために専門スタッフが丁寧に梱包いたしますのでご安心ください。

お仏壇があった場所に小さな机を置いたり、タンスの上などにきれいな布を敷いたりして、「ほとけ様の場所」を設えることを仮祀りと言います。当社では、ご本尊やご位牌をお客様と離れ離れにすることはございません。修繕期間中はお客様のお手元でそのまま大切にお祀りいただけるようサポートいたしますし、もし仮祀りのスペースが無い場合には、お仏壇の搬出時に、お客様のご自宅でご本尊やご位牌を丁寧に梱包箱詰めをいたしますので、安心してお任せください。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


お盆や法要に間に合わせるための逆算スケジュール

「秋のお彼岸に間に合わせたい」「一周忌の法要をきれいな仏壇で迎えたい」という明確な目標がある場合、スケジュール管理が非常に重要になります。ここでは、希望の期日に間に合わせるための具体的な段取りを解説します。

秋のお彼岸やお盆に向けた具体的な準備スケジュール

お盆(8月)や秋のお彼岸(9月)に修繕を完了させたい場合、前述の通り「3ヶ月〜4ヶ月」の施工期間を考慮し、逆算して行動する必要があります。余裕を持った理想的なスケジュールは以下の通りです。

  • 半年前(2月〜3月):情報収集とご相談
    まずは専門業者に連絡し、修繕の相談を始めます。この時期に自宅にお招きし、お仏壇の傷み具合を正確に診断してもらい、見積もりを取得します。
  • 4〜5ヶ月前(3月〜4月):ご契約とお仏壇のお預かり
    見積もり内容に納得できたら契約を結び、お仏壇を職人の工房へと搬出します。この日に合わせて、ご本尊・ご位牌の仮祀りの設えを行います。
  • 1ヶ月前(7月〜8月):修繕完了・お届け
    熟練の職য়নের手によって新品同様に蘇ったお仏壇をご自宅へお届けし、所定の場所に設置します。ご本尊やご位牌を元に戻し、準備完了です。

ギリギリの依頼になると、職人のスケジュールが埋まっており間に合わないケースもあります。法要の予定がある場合は、最低でも半年前には動き出すことを強くお勧めいたします。

家の建て替えやリフォーム時の長期保管サービスの活用

お仏壇の修繕を検討されるタイミングとして非常に多いのが、ご自宅の建て替えやリフォームです。この場合、修繕にかかる期間(3〜4ヶ月)よりも、建物の工事期間の方が長くなることがほとんどです。

「家が完成するまで、きれいになった仏壇を置いておく場所がない」とお困りになる方もいらっしゃいますが、ご安心ください。当店では、修繕が完了したお仏壇の長期保管サービスを承っております。

お仏壇を工房でお預かりし、丁寧に「洗い」の作業を完了させた後、ご自宅のリフォームや新築工事が無事に終わるまで、当店の専用スペースにて大切に保管いたします。そして、お客様から「建物が出来上がりました」「引越しの片付けが落ち着きました」というご連絡をいただいてから、真新しいお部屋へご希望の日時にお届けにあがります。この保管サービスを活用することで、住宅工事のスケジュールに左右されることなく、安心して修繕をご依頼いただけます。

買い替えか修理か迷った際の判断基準と専門家の活用

「仏壇の傷みが激しいので、いっそ買い替えたほうが良いのではないか」と悩まれる方も少なくありません。一部の業者からは、利益を優先して安易に買い替えを勧められるケースもあるようです。

しかし、長年ご家族の祈りを受け止めてきたお仏壇には、お金では買えない「歴史」と「想い」が詰まっています。買い替えか修理かの判断において最も重要なのは、「お仏壇の傷み具合を正確に診断すること」です。

当店では、買い替えを前提とするのではなく、まずは代表である青地が直接ご自宅に伺い、お仏壇を拝見させていただきます。十分なヒアリングを行った上で、木地の状態や漆の劣化具合などを正確に診断します。実際には、買い替える必要が全くなく、職人の手による「洗い」で新品のような美しさと堅牢さを取り戻せるケースが非常に多いのです。迷った時は自己判断せず、まずは修繕の専門家に客観的な診断を依頼することが、後悔しないための第一歩です。

【専門家によるお仏壇の正確な状態診断をご希望の方へ】

お仏壇の傷み具合が気になる、あるいは買い替えか修繕かで迷われている方は、まずは私たちにご相談ください。

当社代表の青地が直接ご自宅にお伺いし、お仏壇の傷み具合を正確に診断いたします。無理な営業は一切行いませんので、ご先祖様の大切なお仏壇について、安心してお悩みをお聞かせください。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


仏壇修繕(洗い)にかかる費用の目安と内訳

仏壇の修繕において、期間と同じくらい気になるのが「費用」です。お仏壇はサイズや仕様が一つひとつ異なるため、定価を一概に示すことは難しいですが、目安を知っておくことで予算の計画が立てやすくなります。

唐木仏壇と金仏壇のサイズ別費用相場

お仏壇は大きく分けて、黒檀や紫檀などの美しい木目を活かした「唐木仏壇」と、漆塗りに金箔を施した豪華な「金仏壇」の2種類があります。修繕費用は、この種類と「サイズ(高さ)」によって大きく変動します。以下は、一般的な幅・奥行きを想定した修繕金額の目安です。

【仏壇修繕金額の目安(サイズ別)】

サイズ(高さ) 唐木仏壇 金仏壇
60cmまで(上置き型など) 20万円〜40万円 50万円〜130万円
80cmまで 30万円〜60万円 70万円〜160万円
130cmまで 40万円〜100万円 90万円〜180万円
150cmまで 50万円〜130万円 100万円〜220万円
170cmまで(大型の台付きなど) 70万円〜170万円 130万円〜300万円

※上記はあくまで目安であり、実際の幅や奥行き、彫刻の細かさ、装飾の複雑さなどによって金額は変わります。金仏壇は金箔の押し直しや漆塗りの工程が多いため、唐木仏壇に比べて費用が高くなる傾向があります。

見積もり費用と正確な傷み具合の診断の重要性

インターネット上で概算費用を知ることは可能ですが、最終的な修繕費用を確定させるためには、現地での正確な見積もりが絶対に欠かせません。

Q. 見積もりをお願いしたいのですが、費用はかかりますか?

A. はい、当店では代表の青地が直接お伺いし、お仏壇の傷み具合を正確に診断するため、ご自宅までの距離に応じた見積り費用を頂戴しております。

「見積もり有料」と聞くと驚かれるかもしれませんが、これには理由があります。写真や電話だけで安易な見積もりを出し、後から「見えない部分が傷んでいたから」と高額な追加費用を請求するトラブルを避けるためです。お仏壇の表面だけでなく、全体の歪みや部品の欠損など、傷み具合を正確に診断するには、相応の時間と専門的な視点が必要です。

なお、お見積もり後にいずれかの修理プランをご成約いただいた場合は、頂戴した見積り費用は修理代金から全額お値引きいたしますので、最終的にお客様の金銭的なご負担が増えることはございません。

既存の仏具を活かしたリメイク・セミオーダー仏壇の選択肢

家の建て替えやマンションへの引越しなど、生活環境の変化に伴ってお仏壇の修繕を検討されるお客様から、近年非常に多く寄せられるご相談があります。それが「セミオーダー仏壇(リメイク)」という選択肢です。

セミオーダーの相談で多いのは、「お客様の家の建て替えやリフォームにより仏壇を安置する環境が変わるので、ほとけ様のお家も綺麗にして、新しい部屋(洋室やリビングなど)に合うものにしたい」というご要望です。

その際に最も重要視されるのが、「仏像、掛軸、位牌といったものは、そのまま祀り続けたい」という想いです。外側の枠組みや扉は現代の生活空間に調和するモダンなデザインに変更しつつも、ご先祖様の魂が宿るお位牌やご本尊やは、これまで通り大切にお祀りできるように内部の寸法や造りを調整します。これにより、伝統と現代のライフスタイルが融合した、ご家族にとって最適な祈りの空間を実現することができます。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


【顧客事例ストーリー】お盆・法要に間に合わせた仏壇修繕

※プラバシー保護のため、内容は一部変更しています。

ここでは、実際に当店で仏壇の「洗い」をご依頼いただき、お盆の法要に間に合わせることができたお客様の事例をご紹介します。お仏壇がどのように蘇り、ご家族にどのような変化をもたらしたのか、リアルなストーリーをご覧ください。

法要を目前に控えたお客様の焦りとご相談

東京都にお住まいの40代後半の男性、Nさんからのご相談でした。Nさんのご実家には、お爺様の代から受け継いできた立派な金仏壇がありました。しかし、長年の月日を経てお線香の煤で全体が黒ずみ、細かい彫刻の隙間にはホコリがたまり、扉の金箔は一部が剥がれ落ちて下地が見えてしまっている状態でした。

「今年の夏は父の七回忌があり、親戚が多数集まる予定です。さすがにこの傷んだ仏壇のままでは父に申し訳ないし、親戚の目も気になります。お盆の法要までに、なんとかきれいにできないでしょうか?」

ご相談をいただいたのは、法要が予定されている8月の約4ヶ月前、4月上旬のことでした。Nさんはインターネットで複数の業者を調べ、「クリーニングなら数日で終わる」という広告も見て迷われていましたが、ご先祖様を大切に思うからこそ、「表面だけきれいにするのではなく、根っこからしっかり直したい」と、完全分解による「洗い」を行う当店にご連絡をくださったのです。

すぐにご自宅へお伺いし、お仏壇の傷み具合を正確に診断させていただきました。木地の枠組みはしっかりしていたものの、漆の劣化と金箔の傷みが激しく、5通りの見積りの中から完全修復を選んでいただきました。4ヶ月という期間は決して余裕があるわけではありませんでしたが、職人とスケジュールを綿密に調整し、「お盆の法要に確実に間に合わせます」とお約束してお仏壇をお預かりしました。搬出の際、ご本尊とご位牌はNさんのお手元で「仮祀り」をしていただきました。

見違えるように蘇ったお仏壇とご家族の「心のやすらぎ」

お預かりしたお仏壇は、職人の工房で一つひとつの部品に分解され、長年の汚れを丁寧に洗い落とされました。傷んだ下地を直し、塗装下地からやり直し、ピアノなどに使用される高級ウレタンで仕上げ、新しい金箔を一枚一枚押していく作業が続きました。

そして7月下旬、約束通りお盆の法要の約2週間前に、修繕が完了したお仏壇をNさんのご自宅へお届けしました。梱包を解き、所定の場所に設置されたお仏壇を見た瞬間、Nさんとご家族からは「うわっ!」という感嘆の声が漏れました。

黒ずんでいた扉は鏡のように黒光りし、剥がれかけていた内部は眩いばかりの黄金色に輝いていました。細部まで精巧に彫られた彫刻も、立体感を取り戻していました。

「まるで、お爺ちゃんが買った当時の新品に戻ったみたいです。これなら、父も間違いなく喜んでくれます。親戚にも胸を張ってお披露目できますよ」と、Nさんは何度も感謝の言葉を口にされました。

お仏壇を直すということは、単に物を修理することではありません。手を合わせるご家族の心を癒やし、ご先祖様との絆を深めるための、とても大切なプロセスなのです。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


新川崎雲山堂が仏壇の「洗い」で選ばれる5つの理由

大切なお仏壇の修繕を任せる業者は、慎重に選ばなければなりません。ここでは、数ある仏壇店の中で、新川崎雲山堂が多くのお客様から信頼され、選ばれ続けている理由を詳しく解説します。

目に見えない「根っこ」まで直す根本的な修繕へのこだわり

お仏壇の修理をご依頼いただくきっかけは、キズや割れ、汚れなど「目に見える部分」の不具合がほとんどです。しかし、目に見える部分に不具合があるということは、当然、目に見えない内部や接合部分にも同等の劣化が潜んでいます。

相田みつをさんの言葉に、「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなぁ」というものがあります。お仏壇の修繕も全く同じです。

安価に早く済ませるために、目に見える表面だけを取り繕う業者も存在します。しかし当店は、花や枝の手入れだけでなく、「根っこの部分のケア」をしっかりと行うことが、これから先何十年間も使い続けるために最も大切だと確信しています。だからこそ、現場での簡易修理は行わず、工房に持ち帰っての根本的な修復にこだわり続けているのです。

代表が直接ご自宅に伺う正確な診断と幅広い対応エリア

お仏壇の修繕において、最初の「診断」がすべての仕上がりを左右します。当店では、営業担当者や下請けの職人を向かせまるようなことはいたしません。

必ず、仏壇に関する深い知識と経験を持つ代表の青地が、直接お客様のご自宅にお伺いします。そして、お客様の想いやご要望をじっくりとヒアリングした上で、お仏壇の傷み具合を隅々まで正確に診断し、最適な修繕プランをご提案いたします。

また、対応エリアにつきましても、川崎・横浜・東京といった近隣エリアはもちろんのこと、少し離れたエリアであっても直接ご自宅にお伺いして対応しております。「遠方だから断られるかもしれない」とご心配なさらず、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

【リストで解説】選ばれる5つの理由

当店の強みとこだわりを、改めて5つのポイントにまとめてご紹介します。

  1. 見えない「根っこ」まで直す根本修繕
    表面の汚れを落とすだけでなく、目に見えない木地の歪みや接合部の緩みまで徹底的に補修し、お仏壇の寿命を数十年単位で延ばします。
  2. 完全分解による丁寧な手作業
    ご自宅での簡易修理や解体しない修繕はおすすめしておりません。すべての部品をバラバラに分解し、職人が一つひとつ手作業で洗浄・修復を行います。
  3. 代表・青地による直接訪問と正確な診断
    経験豊富な代表自身が直接ご自宅に伺い、傷み具合を正確に診断します。不要な買い替えを勧めず、適正な価格で最良の提案をいたします。
  4. ご本尊・ご位牌への配慮と仮祀りサポート
    修繕期間中、ご本尊やお位牌は倉庫などに押し込めるのではなく、お客様のお手元で大切に保管していただけるよう、仮祀りのお手伝いや丁寧な梱包をいたします。
  5. 想いを継ぐリメイク・セミオーダー提案
    建て替えなどで環境が変わる際、古いお仏壇を現代の部屋に合うデザインに作り替えつつ、大切な仏像・掛軸・位牌はそのまま祀れるセミオーダーにも対応します。

仏壇の「洗い」に関するよくあるご質問(Q&A)

仏壇の修繕に関して、お客様から寄せられる代表的なご質問とその回答をまとめました。

Q1. 仏壇はどんなタイミングできれいにすればいいですか?

A. 基本的には、汚れや傷みが「気になったとき」が最良のタイミングです。また、法事やお彼岸、お盆といった仏事の行事に合わせる方や、お家のリフォーム・建て替えのタイミングで「ほとけ様の家もきれいにしたい」とご依頼される方が非常に多いです。

Q2. 仏壇の傷みが進んでおり、他店で買い替えをすすめられているのですが…

A. 慌てて買い替える前に、まずは一度当店にお仏壇を見せていただき、傷み具合を正確に診断させてください。実際には買い替える必要がなく、「洗い」を施すことで新品同様の美しさを取り戻せるケースがほとんどです。大切な想い出を残す選択肢を一緒に探りましょう。

Q3. 修理が出来上がったあとの長期間の保管も承っていただけますか?

A. はい、承っております。お住まいの新築やリフォームの場合、建物の完成まで数ヶ月かかることがあります。その間、修繕が完了したお仏壇は当店の専用スペースにて大切に保管し、お部屋の準備が整ったというご連絡をいただいてから安全にお届けにあがります。

Q4. 見積もりをお願いしたいのですが、費用はかかりますか?

A. はい。代表の青地が直接お伺いし、お仏壇の傷み具合を正確に診断するため、ご自宅までの距離に応じた見積り費用を頂戴しております。ただし、お見積もり後にいずれかの修理プランをご成約いただいた場合は、頂戴した費用は修理代金から全額お値引きいたします。

Q5. 対応エリアはどこまでですか?うちの地域にも来てくれますか?

A. 川崎・横浜・東京の近隣エリアを中心に対応しておりますが、もちろん少し離れたエリアであっても、代表が直接ご自宅にお伺いして対応させていただきます。「遠いかもしれない」とご遠慮なさらず、まずは一度お電話やメールでお気軽にお問い合わせください。

まとめ:法要に向けて、まずは専門家の「正確な診断」から始めましょう

いかがでしたでしょうか。仏壇の「洗い(修繕)」にかかる期間や工程、お盆や法要に間に合わせるためのスケジュールについて詳しく解説いたしました。

お仏壇は、単なる木の箱ではありません。毎日の暮らしの中で手を合わせ、ご先祖様に感謝を伝え、ご家族の心のやすらぎを得るための、かけがえのない場所です。だからこそ、表面だけを取り繕うクリーニングではなく、見えない「根っこ」からしっかりと直し、次の世代へ健全な形で受け継いでいくための本格的な「洗い」が必要なのです。

法要などの期限が迫っている場合は、職人の手配や修復工程を考慮し、なるべく早め(半年前目安)に行動を開始することが成功の秘訣です。

【お仏壇のことでお悩みなら、ご自宅にお呼びください】

「汚れが気になるけれど、買い替えるべきか修理できるのか分からない」「法要に間に合うか心配だ」とお悩みの方は、ぜひ一度、新川崎雲山堂にご相談ください。

私たちはお客様にショールームへのご来店をお願いするのではなく、代表の青地が直接お客様のご自宅にお伺いし、お仏壇が置かれている環境と傷み具合を正確に診断させていただきます。

愛するご家族の想いが詰まった大切なお仏壇が、再び美しい輝きを取り戻し、ご自宅に「小さな幸せ」と「心のやすらぎ」をもたらすよう、私たちが全力でお手伝いいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
[お仏壇修繕に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

「和室がない」は問題ではない。フローリングのリビングに馴染む仏壇の素材と色の選び方

現代の住宅事情において、「自宅に和室や仏間がない」とお悩みの方は非常に多くいらっしゃいます。マンション住まいや洋風の戸建てが主流となる中、仏壇の置き場所に困惑されるお気持ちはよくわかります。しかし、和室がないことは決して問題ではありません。むしろ、家族が集まるフローリングのリビングルームに仏壇を設置することは、日々の暮らしの中でご先祖様や故人と自然に寄り添い、感謝の心を育むための素晴らしい選択肢となります。

大切なのは、洋間のインテリアや生活スタイルに違和感なく溶け込む仏壇を選ぶことです。現代では、家具のように洗練されたモダンなデザインのものや、お部屋の壁紙・家具の色調に合わせた多彩なバリエーションが存在します。ここで重要な用語をいくつか定義しておきましょう。

  • 動線計画(どうせんけいかく): 住宅の設計において、人が日常生活の中で移動する経路(動線)を効率的かつ快適になるよう計画すること。
  • セミオーダー仏壇: 既存の仏壇の形状をベースにしながら、内部の寸法や棚の高さなどを、お手持ちの仏具や仏像に合わせてカスタマイズする手法のこと。
  • 巻戸(まきど)タイプ: 仏壇の扉が手前に開くのではなく、側面の隙間に巻き込まれるようにスライドして開く構造のこと。省スペースに優れます。

本記事では、後悔しないための仏壇の配置計画や、フローリングに馴染む色と素材の選び方、そして品質を見極めるポイントについて、仏事の専門家であり二級建築士の資格を持つ視点から詳しく解説いたします。記事を通して、リビングに調和する祈りの空間づくりのヒントを掴んでいただければ幸いです。


現代の住宅事情における仏壇の配置と動線計画

「仏壇は特別な和室に置くもの」という固定観念を手放すことで、新しい祈りの空間づくりが見えてきます。住宅の設計やデザインにおいて、家族の行動パターンを考える動線計画を取り入れた最適な配置について解説します。

家族が集まるリビングだからこそ育まれる「感謝」の心

仏壇は単に物を置く場所ではなく、故人と共に日常生活をおくるための大切な空間です。普段から家族が入らない部屋に仏壇を置いてしまうと、手を合わせる機会が極端に減ってしまいます。ご家族が最も長い時間を過ごし、自然と集まるリビングルームに仏壇を置くことで、誰もが気軽にご挨拶できる環境が生まれます。

子どもや孫が、お土産や頂き物のお菓子を仏壇に供える親の姿を日常的に目にすることで、「お蔭さま」という目に見えないものへの感謝の心や、他者を思いやる心が自然と育まれていきます。悲しみを乗り越え、前を向いて歩んでいくためにも、生活の中心であるリビングで、故人を身近に感じる暮らしをご提案いたします。リビングの明るく温かい空間は、遺されたご家族の心を癒やし、故人との新しい繋がりを築くための最適な場所と言えるでしょう。

日常のお供えやお手入れがスムーズになる生活動線

毎日のご飯やお水のお供え、お花の水替えなど、仏壇を守っていくためには日常的なお手入れが欠かせません。これらが負担にならないよう、生活動線を意識した配置が重要になります。多くの場合、リビングルームはキッチンやダイニングに隣接しているため、炊き立てのご飯やお茶を運ぶ距離が短く、水回りへのアクセスも良好です。

例えば、朝の忙しい時間帯であっても、キッチンで朝食の準備をする流れで、そのままスムーズにお供えをすることができます。「毎日のお供えが負担になってしまうのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、生活動線に合った場所に設置することで、無理なく自然な習慣として日々の供養を続けることが可能になります。毎日のルーティンに無理なく組み込める配置こそが、長きにわたって仏壇を大切に守っていくための秘訣です。

専門家が提唱する「やや見上げる」目線の重要性

リビングに仏壇を設置する際、見落とされがちなのがアイレベル「目線の高さ」です。洋間での生活は、ダイニングテーブルの椅子に座る場合と、ローソファーに座る場合、あるいは床に直接座る場合とで、日常の生活目線が大きく異なります。ご自身のライフスタイルを振り返り、どの場所から仏壇を眺め、手を合わせることが多いかを確認してください。

椅子やソファーに座った状態でお祈りをする際、仏壇の中の仏さまや位牌を見下ろす形になってしまうのは望ましくありません。自然な姿勢で手を合わせたとき、仏さまを「やや見上げる」くらいの角度になる高さの仏壇を選ぶか、適切な高さのチェストや専用台の上に設置することをお勧めします。正しい目線は、心に安らぎをもたらし、より深い祈りの時間を作り出します。高さ選びは、仏壇の存在感や居心地の良さを決定づける非常に重要な要素となります。

【ご案内】
ご自宅のリビングに最適な仏壇の配置やサイズにお悩みではありませんか?新川崎雲山堂では、二級建築士の資格を持つ代表が直接ご自宅にお伺いし、お部屋の動線や目線を実際に確認した上で最適なご提案をしております。ぜひ、専門家をご自宅にお呼びいただき、プロの視点でのアドバイスをお役立てください。

[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


フローリングに馴染む仏壇の素材と色調の選び方

リビングのフローリングや壁紙、すでにある家具との調和は、仏壇選びの大きなテーマです。違和感なく溶け込む色選びのコツと、長く使い続けるために知っておくべき「見えない部分の品質」について解説します。

部屋の壁紙や既存の家具に合わせた色調コーディネート

仏壇が部屋の中で浮いてしまわないようにするためには、インテリアのベースカラーやメインの家具の色調と合わせることがポイントです。例えば、壁紙が白やアイボリー系で、家具がナチュラルな明るい木目の場合、仏壇もタモ材やメープル材などの明るいナチュラル色を選ぶと、空間が広く感じられ、すっきりとまとまります。

逆に、ウォールナット材やチーク材など、落ち着いたダークブラウン系の家具で統一されているお部屋には、同系色の濃い色の仏壇を選ぶことで重厚感と一体感が生まれます。「自分の家の家具と全く同じ色の仏壇があるだろうか」と迷われるかもしれませんが、当店では1万点以上が掲載された豊富なカタログをご用意しており、数多くのメーカー製品を比較することで、お部屋の雰囲気に最も近い色合いや素材感を見つけ出すことが可能です。

耐久性を左右する芯材・接着剤・塗料の品質

仏壇の価格や耐久性を大きく左右するのは、外からは見えない「芯材」と「加工方法」です。仏壇は木材でできているため、日本の四季特有の湿度の変化によって伸び縮みします。安価な製品の中には、乾燥工程が不十分な木材が使われていることがあり、数年で表面が膨張したり、割れたりするトラブルが起こり得ます。

長く安心してお使いいただくためには品質が重要です。国産の良質な仏壇は、十分な自然乾燥と機械乾燥を経た木材や、厳しい基準をクリアした高密度のMDF(木質繊維板)を芯材に使用しています。また、表面の仕上げには、美しい光沢と耐久性を生むために、ピアノにも使われる「高級ウレタン」や、神社仏閣にも使われる「カシュー」などの良質な塗料が職人の手によって丁寧に塗り重ねられています。選ぶ際は見た目だけでなく、こうした「見えない品質」に注目してください。

安心して暮らすための「F★★★★(フォースター)」基準

現代の高気密・高断熱の住宅のリビングに仏壇を置く場合、安全性にも配慮が必要です。特に注意したいのが、仏壇の製造過程で使用される塗料、芯材、接着剤などに含まれる化学物質です。これらが原因でシックハウス症候群などの健康被害を引き起こすことがないよう、厳格な基準が設けられています。

当社の取り扱う国産仏壇では、お仏壇に使用する塗料・芯材・接着剤において、ホルムアルデヒドの発散速度に応じたJIS・JASの基準で最高ランクである「F★★★★(フォースター)」の規格を遵守した製品をお勧めしております。小さなお子様やペットがいるご家庭のリビングであっても、揮発性化学物質による健康への不安を感じることなく、毎日安心して深呼吸ができる、安全で快適な祈りの空間を維持することができます。
[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


想いを引き継ぐセミオーダー仏壇という選択肢

ご実家の建て替えや大規模なリフォームを機に、昔ながらの大きな仏壇から、新しいリビングに合う仏壇への買い替えをご相談されるケースが増えています。その際にお勧めしたいのが、セミオーダーという選択です。

新しい安置場所に合わせた内部のセミオーダー

買い替えの際、「仏壇本体は新しくモダンなものにしたいけれど、長年手を合わせてきた仏像、掛軸、お位牌といった『礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)』はそのまま大切に祀り続けたい」というご要望を多くいただきます。しかし、古いお位牌や仏像はサイズが大きく、現代のコンパクトな仏壇にはそのままでは収まらないことがよくあります。

そのような場合、仏壇の内部構造をカスタマイズするセミオーダー仏壇が活躍します。ご本尊やお位牌の細かい寸法を専門家がご自宅にお伺いしてしっかりと採寸し、ご安置する段の高さを変更したり、棚板の奥行きを調整したりすることで、古い礼拝対象物を新しい仏壇の内部に整然と、そして美しくお祀りし続けることが可能になります。外見はリビングに合うモダンなデザインでありながら、内部には代々受け継がれた信仰の対象がしっかりと鎮座する空間を作ることができます。

古い仏壇の部材や欄間の家紋を活かすリメイク技術

もう一つの素晴らしい選択肢が、古い仏壇の一部を新しい仏壇に組み込む「セミオーダーリメイク仏壇」です。長年家族を見守ってくれた古い仏壇をすべて処分してしまうのは忍びないというお気持ちに応える手法です。古い仏壇のすべてを再利用することは構造上難しいですが、想い出の詰まった部材を効果的に活かすことができます。

例えば、古い仏壇の扉に使われていた美しい木目の一部を切り出して新しい仏壇の背板のアクセントにしたり、欄間に付いている家紋を丁寧に取外して、新しい仏壇のデザインの一部として再利用します。これらの部材は職人の手によって新しい仏壇に自然に調和するよう組み込まれます。これにより、家の歴史やご先祖様への想いを、モダンな形にアップデートしながら次世代へ引き継ぐことができ、世界に一つだけの特別な祈りの空間が完成します。
[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


お客様事例:洋間に溶け込む祈りの空間づくり

※プラバシー保護のため、内容は一部変更しています。

建て替えに伴う仏壇買い替えのお悩み

川崎市にお住まいのY様ご夫婦からのご相談です。ご実家を二世帯住宅に建て替えるにあたり、お父様が大切に守ってきた伝統的な大型の唐木仏壇を、新居のフローリングのリビングにどのように安置すべきか悩まれていました。新居のリビングは明るいオーク材の床と白い壁紙で統一された北欧風のデザインを採用されており、従来の重厚な仏壇を置くと、どうしても部屋の中で浮いてしまうという懸念をお持ちでした。

さらに、仏壇を置く予定のスペースは作り付けの収納家具の一角を予定しており、「限られた奥行きの中で、扉を開け閉めするスペースが取れないかもしれない」「でも、お父様が毎日手を合わせている大切な仏像とお位牌は絶対にそのまま残したい」という、複雑なご要望を抱えておられました。新しい生活空間の美観を損ねることなく、かつ、お父様の長年の信仰心を尊重したいという、ご家族の深い愛情からくるお悩みでした。

建築士の視点を取り入れた事前打ち合わせと解決策

ご相談を受けた代表の青地は、建築士の視点からY様の新居の図面を拝見し、ご自宅へお伺いして設計士の方を交えて細かな打ち合わせを行いました。作り付け家具の内寸だけでなく、下がり壁や鴨井の高さ、そして仏壇用の照明のためのコンセントの位置まで、図面上での専門的な会話を通じて事前のすり合わせを徹底しました。

その結果、扉の開閉スペースが不要な「巻戸タイプ」のモダン仏壇をベースにすることを提案しました。この巻戸タイプであれば、限られた収納スペースの中でも扉が邪魔になることはありません。また、木材の色調はお部屋のオーク材に最も近い明るいナチュラル系を選択しました。そして最も重要な内部空間については、お父様が大切にされている仏像と複数のお位牌を正確に採寸し、すべてが整然と美しく配置できるよう、段の高さと奥行きを1ミリ単位で調整したセミオーダーで製作しました。完成後、リビングにすっきりと収まった仏壇を見て、お父様もご夫婦も「部屋の雰囲気を壊さず、仏さまのお家も綺麗になって本当に良かった」と大変お喜びいただきました。
[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


お客様から新川崎雲山堂が選ばれる5つの理由

新川崎雲山堂が多くのお客様から信頼され、お選びいただいているのには明確な理由があります。ここでは、私たちが大切にしている5つのこだわりをご紹介します。

暮らしに寄り添う提案力と豊富な選択肢

【理由1】生活スタイルに合わせた丁寧なヒアリング
私たちは、単に仏壇を販売するのではなく、お客様の生活スタイルにマッチし、自然に寄り添える空間をご提案することを最も大切にしています。ご家族の構成や、お部屋のインテリア、そして故人様への想いをじっくりとお伺いし、数十年先まで後悔のない、心からご納得いただけるお仏壇選びをサポートいたします。対話を重ねる中で、お客様自身も気づいていなかった本当のニーズを引き出します。

【理由2】カタログを活用した細やかな提案と「五感」の重視
限られた店舗スペースの展示品から妥協して選ぶのではなく、1万点以上が掲載された豊富なカタログを活用し、お部屋に最も溶け込む一台を探し出します。また、仏具選びにおいてはセット販売を行わず、「毎日鳴らすリンの音色は心が安らぐか」「実際に仏壇に並べた際の調和や立体感はどうか」など、インターネットでは伝わらない「五感」での体験を重視し、一つひとつ丁寧にお選びいただいています。

専門知識を活かした安心のサポート体制

【理由3】二級建築士の視点を持った空間コーディネート力
代表の青地は二級建築士の資格を有しており、住宅の設計や動線計画に関する専門知識を持っています。ご自宅の新築やリフォームの際には、設計図面を拝見しながら担当の設計士様と直接打ち合わせを行うことも可能です。建築士同士の専門的な視点で、照明やコンセントの位置、扉の開閉スペースなどを事前にしっかりとすり合わせ、空間に完璧に調和する納まりを実現いたします。

【理由4】代表が直接ご自宅に伺う安心の事前採寸と見積もり
「どのサイズが良いかわからない」「今の仏像が新しい仏壇に入るか不安」といったお悩みを解消するため、仏壇の購入や買い替えをご検討の際は、代表の青地が直接ご自宅へ伺います。礼拝対象物の細かい採寸を行い、お部屋の雰囲気や生活目線を実際に確認した上で、最も適したサイズやセミオーダーの必要性をご提案し、正確なお見積りをご提示します。現場を見るからこそ、確実なご提案が可能です。

将来を見据えた長期的なお付き合い

【理由5】長年のお付き合いを見据えたアフターケアと修理対応
仏壇は短くても数十年、長ければ世代を超えて受け継がれるものです。だからこそ、「売って終わり」ではなく、その後のアフターサービスを自社の重要な使命と考えています。木地の不具合や塗料の劣化が生じた際の本格的な「塗り替え修繕」はもちろん、日々のお手入れ方法や仏事に関する些細な疑問まで、お客様の不安に寄り添い、末永くサポートし続ける体制を整えています。万が一の修繕の際も、専門家が傷み具合を正確に診断いたします。
[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


リビングに置く仏壇に関するよくあるQ&A

リビングに仏壇を設置する際、多くのお客様から寄せられる疑問について分かりやすくお答えいたします。

Q1. リビングに仏壇を置く場合、直射日光やエアコンの風は気にするべきですか?
A1. はい、直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けてください。木材は急激な温度変化や乾燥、紫外線に弱く、直射日光は日焼けや反りの原因に、エアコンの直接の風は極度の乾燥を引き起こし、木地の割れや塗装の剥がれの原因となります。風通しが良く、環境が安定した場所に設置することをお勧めします。

Q2. リビングのテレビの隣に仏壇を設置しても問題ありませんか?
A2. 配置自体に宗教上の問題はありませんが、静かに手を合わせる環境を作る工夫が必要です。テレビの音や映像が気になってお参りに集中できない場合は、少し距離を離したり、観葉植物や小さなパーテーションなどを間に置いて空間をやんわりと区切ることで、落ち着いた祈りのスペースを確保することができます。

Q3. ペットを室内で飼っていますが、リビングに仏壇を置く際の注意点はありますか?
A3. 猫や犬などのペットがいる場合、いたずらや火の元の安全対策が重要です。本物の火を使わない「LEDロウソク」や「LED線香」を活用することで火災のリスクを防げます。また、お供え物をペットが食べてしまわないよう、お参りの時以外は扉をしっかりと閉めておけるタイプの仏壇を選ぶとより安心です。

Q4. 来客時にリビングの仏壇の扉は閉めておいたほうが良いのでしょうか?
A4. 基本的には扉は開けたままで構いません。しかし、リビングはお客様をお通しする場所でもありますので、来客の目が気になる場合や、プライベートな空間を守りたいとお感じになる場合は、来客時のみ扉を閉めておいても全く問題ありません。その時の状況やご家族のお気持ちに合わせて柔軟に対応してください。

Q5. リビングの家具と仏壇の素材を揃えることは可能ですか?
A5. 完全に同じブランドや全く同じ素材で揃えることは難しい場合もありますが、近い色合いや素材感のモダン仏壇をご提案することは可能です。当店の豊富なカタログの中から、ウォールナット、タモ、オークなど、お部屋のメインとなる家具の木材に近いものをお探しし、統一感のあるインテリアコーディネートを実現します。
[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


まとめ:心地よい祈りの空間づくりのために

和室がない現代のフローリングのリビングであっても、色調や素材を厳選し、動線や目線を考慮することで、インテリアに美しく溶け込む祈りの空間を作ることができます。大切なのは、長きにわたってご家族が自然に手を合わせたくなるような、品質が高く暮らしに寄り添うお仏壇を選ぶことです。本記事でご紹介した配置のポイントや品質の見極め方を、ぜひ後悔のないお仏壇選びにお役立てください。

「どのサイズがリビングの家具の横に合うか不安」「古い仏像をどう祀ればよいか相談したい」とお考えの方は、ぜひ一度、新川崎雲山堂へご相談ください。専門家である代表の青地が、直接お客様のご自宅に伺い、正確な採寸と空間の確認を行った上で、最適なご提案をさせていただきます。出張でのお見積りやご相談には出張費用を頂戴しておりますが、そのままご注文となった場合は、頂いた出張費用の金額を値引きいたしますので、お客様の実質負担は無料となります。ご自宅のリビングが、喜びと感謝に満ちあふれる空間となるよう、心を込めてお手伝いいたします。ぜひ、ご自宅での専門家による出張相談をご活用ください。
[お仏壇買い替えに関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

仏壇以外も引き取れる?神棚・掛け軸・日本人形の供養処分について

この記事では、仏壇以外の品物(神棚、掛け軸、日本人形など)の供養処分について、正しい知識と具体的な手順を詳しく解説します。

ご自宅の整理や実家じまいを進める中で、「お仏壇と一緒に、神棚や掛け軸、思い入れのあるお人形も適切に処分したい」とお悩みになる方は非常に多くいらっしゃいます。長年手を合わせてきたものや、ご家族の成長を見守ってきた品物を、通常の粗大ゴミや不用品と同じように処分することには、強い抵抗感や罪悪感があるはずです。私たち新川崎雲山堂は、川崎の老舗仏壇店として、お客様からお預かりする品物を単なる「家具」や「廃棄物(ゴミ)」として扱うことは決してありません。

本記事をお読みいただくことで、供養が必要な品物の分類や、正しい処分の考え方、さらには費用の内訳に至るまで、後悔のない選択をするためのすべての疑問が解消されます。ご家族の大切な品物を、感謝の気持ちとともに神仏にお返しし、安心して手放すための一助となれば幸いです。

1. 仏壇以外の品物(神棚・掛け軸・日本人形)の供養処分の基本

お家の中にある宗教的な品物や思い入れのある品物を処分する際には、それぞれの性質を正しく理解し、適切な供養を行うことが大切です。ここでは、基本的な分類と処分の考え方について解説します。

1-1. 供養が必要な「礼拝物」と「礼拝対象物」の違いとは

供養処分を検討する際、まず理解しておきたいのが「礼拝物(れいはいぶつ)」と「礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)」の明確な違いです。これらを正しく分類することが、適切な供養の第一歩となります。

  • 礼拝物(れいはいぶつ): 仏壇、仏具、経机などがこれに該当します。これらは、仏様をお祀りするための空間や道具であり、それ自体に魂が宿っているわけではありませんが、長年大切にされてきた品物として「供養」を行います。
  • 礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ): 仏像、掛軸、位牌、過去帳などがこれに該当します。これらは、実際に手を合わせる対象となっていたものです。そのため、処分する際には、お寺の住職による正式な「閉眼供養(へいがんくよう・魂抜き)」を行う必要があります。

新川崎雲山堂では、これらを「廃棄物(ゴミ)」として扱うことは決してありません。礼拝物であるという意識が希薄で神仏に対する丁寧な扱いができない業者とは異なり、神仏を敬う気持ちを持って大切に取り扱います。

1-2. 神棚やお札の正しい処分の考え方

お仏壇と同様に、ご自宅でお祀りしてきた神棚や、神社でいただいたお札、お守りなども、どのように処分すべきか迷われることが多い品物です。基本的に、神棚にまつわる品物はすべてお引き取りと供養の対象となります。

神棚も、ご家族の平穏や繁栄を願って毎日手を合わせてきた大切な場所です。そのため、取り外してそのまま粗大ゴミとして処分することは精神的な負担が大きく、避けるべきです。専門の業者に依頼することで、仏壇などの礼拝物と同様に、敬意を持った丁寧な取り扱いのもとで引き取られ、しかるべき供養が行われます。仏壇や仏具など、複数の品物を一度に整理したい場合でも、まとめてお引き受けし、それぞれ適切な方法で供養することが可能です。

1-3. 雛人形、五月人形、その他の人形の供養について

仏具や神具以外にも、雛人形(お雛様の段飾り)や五月人形(兜飾り、鎧飾り)、さらには鍾馗(しょうき)様、桃太郎、金太郎、市松人形などのケース入り和人形、またフランス人形やぬいぐるみなども、供養処分の対象として承っております。

特に、雛人形の段飾りなどはスチール製でできている部品も多く、非常に重たいため、ご自身で搬出や処分をするのが困難であり、引き取りのご依頼をいただくことが多くあります。お子様の健やかな成長を願って毎年飾られてきたお人形には、ご家族の深い想いが込められています。そのまま捨てるのではなく、人形や小物、重い雛壇まで一式すべてをお引き取りし、感謝の気持ちを込めてしっかりとご供養させていただきます。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 

2. 品物別の正しい供養処分の方法と注意点

それぞれの品物の性質に合わせて、正しい手順で供養処分を進めることが重要です。ここでは、品物別の具体的な方法と注意点について解説します。

2-1. 掛け軸や仏像など「礼拝対象物」の閉眼供養(魂抜き)

前述の通り、仏像、掛軸、位牌、過去帳といった「礼拝対象物」は、手を合わせる直接の対象であったため、処分にあたっては「閉眼供養(魂抜き)」が必須となります。

一般的に、礼拝の対象になる品物をお祀りし始めた際には「開眼供養(かいげんくよう・魂入れ)」が行われています。これを何らかの事情により処分するときには、対になる儀式である「閉眼供養(魂抜き)」を行うというのが正式な供養方法となります。稀に「魂入れをしていないので魂抜きはいらない」と言われることがありますが、手を合わせていたのであれば、その品物には確かな「想い」が籠っています。当店では、お預かりしたすべての礼拝対象物に対して、正式なご住職による閉眼供養を行わせていただきます。

2-2. 神棚・神具などの供養と処分の手順

神棚や神具の供養処分も、基本的にはお仏壇の手順に準じて行われます。まずは電話やメールで内容を確認し、仮の見積もりをお伝えした上で、引き取り日時を決定します。

指定の日時にご自宅へ伺い、実際に品物を拝見して正確な金額をお伝えします。事前に伺った寸法や数量などと同じ内容であれば、仮見積り金額と変わることはありません。その後、使い回しの資材を使ったり、簡易的な目隠しだけで済ませたりすることは一切なく、毎回清潔な新しい梱包材を使用して一つひとつ丁寧に梱包いたします。お預かりした神棚などは車へ積み込んで倉庫へ運び、後日、4ヶ月に1度程度のペースで正式な供養法要を行い、適切に処分いたします。

2-3. 雛人形や兜飾りなど思い入れのある人形の供養

雛人形や兜飾りなどの供養処分も、神棚などと同様に丁寧な手順で進められます。お人形は部品が細かく、ガラスケースに入っているものも多いため、安全に搬出するための細心の注意が必要です。

引き取りの際には、お人形のお顔に傷がつかないよう、一つひとつ丁寧に梱包・箱詰め作業を行います。むき出しのままトラックに積むようなことは絶対にありません。また、お人形と一緒に飾られていた雪洞(ぼんぼり)や屏風、スチール製の重い雛壇なども、すべて一式でお引き取りいたします。ご家族の思い出が詰まったお人形ですから、最後まできちんと責任を持ってご供養する、そのお手伝いをいたします。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 

3. 供養処分にかかる費用の内訳と相場

供養処分を依頼する際、最も気になるのが費用についてです。ここでは、適正な見積もりを判断するために知っておくべき費用の内訳とポイントを解説します。

3-1. 費用を決める3つの要素(礼拝物、礼拝対象物、出張費)

供養処分の費用は、大きく分けて以下の3つの要素から算出されます。これらを把握しておくことで、見積もりの内容を理解しやすくなります。

  1. 「礼拝物」のサイズや量: 仏壇、仏具、経机、神棚、人形の雛壇など、供養のみを行う品物の大きさや数量です。
  2. 「礼拝対象物」が何がいくつあるか: 仏像、掛軸、位牌、過去帳など、個別に閉眼供養(魂抜き)が必要な品物の種類と数です。
  3. 「出張引き取り費用」: 引き取り先の住所や、搬出に必要な人数(※場合によってはクレーン車の手配など)によって変動します。

当店がご提示する見積もり金額にはすべて、きちんとした供養にかかる費用が含まれています。供養がオプション料金になっていて、選ばない場合は単なるゴミとして処分されるようなことは一切ありません。
当店の礼拝物供養処分の価格一覧表は、こちらページに全て記載しております。 

3-2. 電話やメールで完結する事前見積もりのポイント

費用に関するトラブルを防ぐためには、事前の正確な見積もりが不可欠です。なお、当店がお客様のお家に直接伺って見積りをするのは、仏壇の購入または修繕のご相談のとき、及び位牌の購入または修繕のご相談のときのみとなっております。

そのため、礼拝物供養処分の見積りは原則としてお電話またはメールにて行っています。お電話などで、お仏壇や神棚の大きさ、掛け軸や位牌といった礼拝対象物の種類と数量などを詳しくお伺いしながら、仮の見積り金額を事前にお伝えいたします。これにより、お客様に不要な出張費用の負担をおかけすることなく、手軽かつスピーディーに費用の目安を把握していただくことが可能です。まずはお気軽にご連絡ください。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 

4. 顧客事例ストーリー:ご実家の整理で仏壇と神棚、お人形をまとめてご供養

※プラバシー保護のため、内容は一部変更しています。

4-1. ご相談の背景と抱えていたお悩み

神奈川県川崎市にお住まいの50代女性のお客様からのご相談事例です。ご両親が他界され、空き家になっていたご実家の片付け(実家じまい)を進められていました。

家具や日用品の整理はご自身や不用品回収業者に依頼して進んでいたものの、どうしても手が止まってしまったのが、大きなお仏壇と立派な神棚、そしてご自身が子どもの頃から大切に飾られてきた雛人形の存在でした。
「仏壇や神棚、複数の遺影など、どう処分していいか分からないものが多くて本当に困っているんです。お人形も不用品回収業者にそのまま渡すのは忍びなくて…」と、お電話で切実なご様子でお話しくださいました。菩提寺も遠方で相談しづらく、バラバラの専門業者に依頼するのは手間も費用もかかるとお悩みでした。

4-2. 当店からのご提案と丁寧な引き取り作業

まずはお電話にて、お仏壇のサイズや、神棚、遺影、お人形の数量などを一つひとつ丁寧に確認させていただきました。当店からは、これらすべての品物を一度にお引き受けし、礼拝物と礼拝対象物に分けてそれぞれ適切な方法で供養するプランをご提案し、仮のお見積り金額をお伝えしました。

引き取り当日は、事前に伺っていた内容と相違ないことを確認した上で、清潔な新しい梱包材を使用し、お仏壇や位牌などを一つひとつ丁寧に梱包いたしました。使いまわしの資材を使ったり、むき出しのままトラックに運んだりすることは一切ありません。
後日、すべてのお品物を提携寺院のご住職による供養法要でお見送りしました。お客様からは、「バラバラに業者を探す手間が省け、事前の電話見積もりも明確で大変助かりました」と、安心されたお声を頂戴いたしました。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 

5. 仏壇・神棚などの供養処分で新川崎雲山堂が選ばれる5つの理由

大切なお品物の供養処分において、当店が多くのお客様から信頼を寄せられているのには確かな理由があります。

5-1. 礼拝物への敬意と、明確で安心できる対応体制

【理由1】「礼拝物」として敬意を持った丁寧な取り扱いと梱包
お預かりする品物は「家具」や「廃棄物(ゴミ)」ではありません。ご家族が手を合わせてきた「礼拝物」です。当店ではこの考えを徹底し、引き取りの際は必ず毎回清潔な新しい資材を使用し、一つひとつ丁寧に梱包・箱詰め作業を行います。礼拝物であるという意識が希薄な業者のように、むき出しのまま運んだり、簡易的な目隠しだけで済ませたりすることは絶対にありません。

【理由2】特定の宗派に限定されない「仏教としての供養」への対応
「宗派が分からない」「特殊な宗派かもしれない」とご不安に思う方もいらっしゃいますが、ご安心ください。当社の供養サービスは特定の宗派に限定せず、広く「仏教としての供養」として一律に承っております。提携寺院の正式なご住職をお招きし、読経・供養をしっかりと行います。お寺の住職による正式な供養を行っておりますので、安心してお任せいただけます。

5-2. 負担を抑えた手軽な見積もりと柔軟な引き取り

【理由3】お電話・メールで完結する手軽で明確な事前見積もり
当店がお客様のお家に伺って見積りをするのは、仏壇や位牌の購入・修繕のご相談のときです。礼拝物供養処分の見積りは原則電話またはメールにて行っています。大きさや種類などを詳しくお伺いし、仮の見積り金額を事前にお伝えいたしますので、ご自宅にお招きいただく手間もなく、手軽で安心です。※事前に伺った寸法や数量などと同じ内容であれば仮見積り金額と変わることはありません。

【理由4】川崎・横浜・東京エリアを中心とした柔軟な出張引き取り
当店は川崎市内に実店舗を構えております。出張引き取りは、川崎・横浜・東京の近隣エリアはもちろん、少し離れたエリアでも直接お伺いしております。また、一人で持てないサイズの仏壇のときに、お客様が一緒に持つことで出張引き取り費用を抑えられるご提案や、実店舗にご都合のよい日時に持ち込んでいただくことで出張費を節約していただくことも可能です。

5-3. 最後まで責任を持つ「供養の証」

【理由5】寺院の承認印入り「ご供養完了報告証」の発行による安心感
お引き取りした品物は、当店の倉庫へ運び大切に保管した後、3ヶ月に1度程度のペースで、お寺の住職による正式な供養法要を執り行います。法要が完了した後には、ご希望のお客様に対して、お寺の承認印がしっかりと押された「ご供養完了 報告証」を郵送にてお送りしております。最後まで責任を持ってご供養したことの証として、多くの方に安心いただいております。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 

6. 神棚・掛け軸・お人形の供養処分に関するよくあるご質問(Q&A)

Q1. 仏壇以外に、神棚や掛軸、位牌も一緒に処分できますか?

A. はい、すべて可能です。仏壇や神棚は「礼拝物」として、掛軸や位牌、過去帳などは「礼拝対象物」としてすべてお引き取りの対象となります。それぞれに適切な供養と閉眼供養(魂抜き)を行いますので、まとめてお任せいただけます。

Q2. 供養処分の見積もりはどのように依頼すればいいですか?

A. 礼拝物供養処分の見積もりは、原則としてお電話またはメールにて承っております。大きさや種類、数量などを詳しくお伺いしながら、仮の見積り金額をお伝えいたしますので、まずはお気軽にご連絡ください。ご自宅に伺っての見積もりは原則行っておりませんが、もし必要であればご相談ください。

Q3. 「魂抜き(たましいぬき)」とは何ですか?

A. 仏像や掛軸、位牌といった礼拝の対象になる品物(礼拝対象物)に対して行う「閉眼供養(へいがんくよう)」のことを指します。これまで手を合わせてきた品物から魂を抜き、元の状態に戻すための正式な供養方法です。

Q4. 対象エリアはどこですか?エリア外でも対応してもらえますか?

A. 川崎・横浜・東京の近隣エリアはもちろん、少し離れたエリアでも直接ご自宅にお伺いして対応しております。対象エリアかどうかご不明な場合でも、可能な限り柔軟に対応いたしますので、まずはお電話やメールにて一度お問い合わせください。

Q5. お雛様の段飾りの供養処分はお願いできますか?

A. はい、承っております。お人形や小物類はもちろん、スチール製で重たい雛壇まで一式すべて、供養処分のお引き取りに伺います。五月人形の兜飾りや、ケース入りの和人形などもお引き受けしております。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


まとめ:神仏への感謝を込めた、安心できる供養処分を

お仏壇だけでなく、神棚や掛け軸、そして思い出の詰まったお人形など、ご家庭内にある大切な品物を処分する際は、「礼拝物」と「礼拝対象物」の違いを理解し、それぞれに適切な供養を行うことが何よりも重要です。

単なる不用品回収業者に依頼してしまい、供養もされずにむき出しのままゴミとして扱われてしまうようなトラブルを避けるためには、供養の専門知識と敬意を持った専門店に相談することが最良の選択です。

新川崎雲山堂では、お客様の心に寄り添い、すべての品物を神仏を敬う気持ちを持って大切に取り扱い、正式なご住職による読経・供養を責任を持って執り行います。ご実家の片付けや、お引っ越しに伴うお品物の整理でお悩みの方は、どのようなご質問でも構いませんので、どうぞお気軽に新川崎雲山堂までお電話またはメールにてお問い合わせください。専門の知識を持ったスタッフが、皆様の不安を解消し、安心できるご提案をさせていただきます。
[仏壇の供養処分に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

金仏壇と唐木仏壇、浄土真宗ではどちらを選ぶべき?

お仏壇の購入や買い替えをご検討される際、「浄土真宗では金仏壇と唐木仏壇、どちらを選ぶのが正しいのだろうか?」と悩まれる方は非常に多くいらっしゃいます。ご実家のお仏壇が金仏壇だった記憶があるものの、現代の住環境に合うか不安を感じる方も少なくありません。

結論から申し上げますと、浄土真宗における正式なお仏壇は「金仏壇」とされていますが、現代の住宅事情に合わせてモダンな仏壇を選ばれる方も増えています 。本記事では、浄土真宗の教えに基づいたお仏壇の選び方から、後悔しないための品質チェック、そしてお客様の暮らしに寄り添った最適なご提案までを詳しく解説いたします。


1. 浄土真宗における金仏壇と唐木仏壇の基本と違い

お仏壇を選ぶにあたり、まずは金仏壇と唐木仏壇それぞれの特徴と、浄土真宗における位置づけを正しく理解することが大切です。ここでは、基本的な定義と違いについて解説します。

金仏壇:極楽浄土を表す正式な形

浄土真宗において、正式な仏壇とされるのが「金仏壇」です 。金仏壇とは、漆塗りや高級ウレタン塗り、カシュー塗りといった塗装の上に金箔押し、錺(かざり)金具などで仕上げられたお仏壇のことを指します 。この絢爛豪華な姿は、阿弥陀如来様がいらっしゃる「極楽浄土」の世界を表現しているとされています 。浄土真宗のお寺様と深くお付き合いがあり、より正式な形でお仏壇をお迎えしたいとお考えの方には、金仏壇をご用意していただくことを強くおすすめしております 。

唐木仏壇:重厚な木目が特徴

一方で唐木仏壇とは、黒檀や紫檀といった美しい木目を持つ銘木を使用して作られたお仏壇のことです。金仏壇のような金箔の装飾はなく、木の温もりや重厚感、落ち着いた色合いが特徴です。他宗派では広く用いられている唐木仏壇ですが、浄土真宗において明確に禁止されているわけではありません。しかし、教義の観点から「極楽浄土の荘厳さ」を表す意味合いにおいては、やはり金仏壇が本来の正式な形となります。

浄土真宗ではどちらを選ぶべきか?

教義に則った正式な形を重んじるのであれば、間違いなく金仏壇を選ぶべきです 。ですが、近年はマンションにお住まいの方や、和室のない間取りなどの住宅事情もあり、金仏壇を新規で購入される方は少なくなっているのが実情です 。その場合は、お住まいのお部屋に合わせて、リビングに合うおしゃれでモダンな仏壇を選び、その雰囲気を大切にしながら、浄土真宗の大谷派(お東)や本願寺派(お西)らしさを感じられる仏具の飾り方をおすすめしております 。大切なのは、ご先祖様と生前のときと同じように、自然に寄り添い共存できるお部屋にあったお仏壇と出逢うことです 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


2. 浄土真宗の教えと金仏壇が推奨される理由

なぜ浄土真宗では金仏壇が大切にされてきたのでしょうか。そこには、単なる見た目の美しさだけではない、教義に基づいた深い意味と理由が存在します。

金色が持つ深い意味とは

金仏壇の「金色」は、浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来様の放つ「無碍光(むげこう)」という、あらゆるものを照らす救いの光を象徴しています。また、きらびやかな装飾は、決して手の届かない遠い世界ではなく、今ここにある私たちの暮らしの中に極楽浄土の世界を再現し、日々の感謝を捧げるための大切な場所であることを意味しています。お仏壇に手を合わせるたびに、阿弥陀如来様の慈悲の光を感じ、心静かに自分自身を見つめ直すことができるのです。

本願寺派(お西)と大谷派(お東)での造りの違い

金仏壇をお選びいただく際には、ご自身が大谷派(お東)か本願寺派(お西)かをしっかりと伝えることが極めて重要です 。同じ浄土真宗でも、内部の「宮殿(くうでん)」と呼ばれる部分のデザインに明確な違いがあります 。

  • 屋根の違い: 大谷派(お東)の宮殿は二重の瓦屋根で黒い漆塗の部分が多くみられます 。一方、本願寺派(お西)は一重の杮(こけら)葺きの屋根で、大部分を金箔で押した金色一色にみえるデザインです 。
  • 柱の違い: 大谷派(お東)は黒い漆塗りの柱に金色の錺金具が施されています 。一方、本願寺派(お西)は金箔を押した柱の上に金色の錺金具が施されています 。

現代の住宅事情に合わせたモダン仏壇という選択肢

正式な金仏壇の素晴らしさがある一方で、ご自宅のリビングに馴染むモダン仏壇を選ばれる方も増えています 。この場合、お仏壇本体は現代的なデザインであっても、内部の仏具の飾り方で「浄土真宗らしさ」を表現することが可能です 。お客様の暮らし、生活スタイル、そしてお気持ちに寄り添い、どの程度省略するのがよいか、どのように宗派の作法を大切にするかを一緒に考えさせていただきます 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


3. お仏壇選びで後悔しないための「五感」と品質チェック

お仏壇は、30年、50年、さらに次の世代にまで受け継いでいく、とっても長い付き合いになるものです 。だからこそ、表面的な情報だけでなく、確かな品質とご自身の感覚を大切にする必要があります。

ネットでは分からない「五感」での体験

最近ではインターネットで相談や提案無しでお仏壇が買える時代になりましたが 、当店では対面販売にこだわっております 。それは、インターネットだけではわからない素材の質感や、お部屋に置いた時の雰囲気、そして毎日鳴らすリンの音色などを五感で感じながら選んでいただきたいからです 。リンの音色がご自身の心が安らぐ音なのか、実際に叩いて確認することが後悔しない秘訣です 。

塗料・芯材・接着剤の品質基準(F★★★★)

お仏壇の品質を見極める上で大切なのは、国産か海外製かという「種類」ではなく、「品質」そのものです 。お仏壇に使う塗料・芯材・接着剤などには、ホルムアルデヒド発散速度に応じてF★ ~ F★★★★でJIS・JASで定められる基準があります 。当社の国産仏壇では、この最高ランクである「F★★★★(フォースター)」の規格に全て遵守しており、ご家族皆様が安心して健康に暮らせる品質をお約束しております 。

仏壇と仏具の調和・立体感の確認

お仏壇単体の美しさだけでなく、仏具を並べた際の「調和と立体感」を確認することも非常に重要です 。実際の仏壇の中に仏具を並べて分かる、仏壇と仏具の調和や、画面では決して分からない立体的な配置などは、実物を前にして初めて実感できるものです 。お客様が祀りたいご本尊やお位牌を置くには、内部をカスタマイズした方がよいのではないか等、細部まで丁寧にアドバイスいたします 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


4. お客様の「想い」に寄り添うお仏壇選びの事例

事例:実家の建て替えに伴うお仏壇の買い替え

※プラバシー保護のため、内容は一部変更しています。

川崎市多摩区にお住まいのA様は、ご実家の建て替えを機に、古くなったお仏壇の買い替えをご相談にいらっしゃいました。長年大切にされてきたお仏壇でしたが、新しいお家のモダンな和室にはサイズも雰囲気も合わず、どうすべきか悩まれていました。

A様から詳しくお話を伺うと、お仏壇本体は新しくしたいものの、今まで手を合わせてきた「礼拝対象物」である仏像、掛軸、位牌といったものは、そのまま新しいお仏壇でも祀りつづけたいという強いご希望がありました 。そこでおすすめしたのが、内部の仕様を調整できる「セミオーダー仏壇」です 。新しいお仏壇の内部をセミオーダーすることで、お持ちの大切な礼拝対象物を整然と綺麗に祀れるように設計いたしました 。A様からは、「長年見守ってくれた仏様を新しいお家でも変わらずお祀りでき、本当に安心しました」と大変喜んでいただけました。

建築士の視点を取り入れたお仏間のご提案

このA様のケースでは、仏間づくりからのサポートも行いました。建築士の視点から、新しいお家やリフォーム後のお家の図面を拝見しながら担当の設計士さんとの打ち合わせを行いました 。仏壇の扉の開閉はもちろん、仏さまをお祀りする日常生活まで想定して、仏壇を置く場所のサイズの確認を行います 。さらには、下がり壁や鴨井の高さや、仏壇用のコンセントの位置についても綿密に打ち合わせ致しました 。このように建築士同士で図面での会話がスムーズに行えるからこそ出来る、さまざまな事前すり合わせがご好評をいただいております 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


5. 新川崎雲山堂が浄土真宗のお客様に選ばれる5つの理由

【理由1】お客様の暮らしと想いに寄り添う徹底したヒアリング

当店では、お客様の暮らし、生活スタイル、そしてお客様の気持ちに寄り添いしっかりとヒヤリングすることを一番大切にしております 。「どのお部屋の何処に、どの向きで置くのがよいか」「猫ちゃんがお家にいるから、ローソクはLEDの方がよいのではないか」など、お客様の暮らしに合う仏壇や仏具をイメージして1つ1つ丁寧にアドバイスしております 。

【理由2】浄土真宗(お西・お東)に特化した深い専門知識

「何故お線香は寝かせるのか」「朱色の木蝋の意味は」といった疑問にも、浄土真宗専門の立場から平易な言葉で解説します 。本願寺派(お西)の色付の華鋲や玉香炉、大谷派(お東)の金色の華鋲や透かし香炉など、派別による仏具の違いや正式な飾り方はもちろん、モダンな仏壇の雰囲気の中に宗派らしさを大切にする略式の飾り方まで、安心してお任せいただけます 。

【理由3】代表自らがご自宅へ伺う安心の出張採寸・相談

お見積もりやご相談の際は、職人ではなく、当社代表取締役の青地が直接お客様のご自宅にお伺いします 。川崎・横浜・東京の近隣エリアはもちろん少し離れたエリアでも対応しております 。お部屋でお客様に、私がメジャーで実際の高さや幅や扉を開いた場合などのシュミレーションを見て頂き、しっくりくる大きさ及びデザインをみつけます 。

【理由4】二級建築士の視点を活かした仏間・安置場所のご提案

私が二級建築士の資格を持っており、ご自宅のリフォームや新築の際、設計事務所との新築の仏間の打ち合わせに参加することが可能です 。図面を見ながら、仏壇の納まりから始まり、床の間、収納、畳、長押などの和室の意匠についても、ご家庭の仏間から寺院までさまざまな仏間や和室を建築士の目線でみてきた経験を、お客様の仏間作りに役立てて頂けます 。

【理由5】「礼拝物」と「礼拝対象物」を正しく扱う本物の供養サポート

お仏壇の買い替えに伴う処分におきましても、仏壇や仏具などの「礼拝物(れいはいぶつ)」には「供養」を、仏像、掛軸、位牌などの「礼拝対象物(れいはいたいしょうぶつ)」には「閉眼供養(魂抜き)」を正しく行います 。当社の供養サービスは特定の宗派に限定せず、広く「仏教としての供養」として一律に承っており、提携寺院の正式なご住職による読経・供養を行っておりますのでご安心ください 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


6. 浄土真宗のお仏壇に関するよくあるご質問(Q&A)

Q1. 浄土真宗でお線香を立てずに寝かせるのには、どのような意味があるのでしょうか?

A. 浄土真宗でお線香を寝かせる理由は、本山(西本願寺・東本願寺)の伝統的なお香の焚き方(常香盤)を模しており、香炉の灰の上で抹香を長期間燃やし続ける作法を、家庭用の短い線香で再現しているためです 。煙や香りを長時間漂わせることで、阿弥陀如来の慈悲が行き渡ることを意味します 。1本のお線香を2つ〜4つくらいに折って使われます 。

Q2. 浄土真宗では、お水やお茶はお供えしないと聞きましたが本当ですか?

A. はい、正式な浄土真宗のお仏壇の飾り方では、お水やお茶はお供えしません 。浄土真宗では「極楽浄土には癒しの水が豊かに湧き出ている」と考えられているためです 。ただ、一般のご家庭ではご家族のお気持ちでお供えされている場合もあり、一番大切なことは神仏や先祖を敬う気持ちですので、ご自身にとって一番しっくりくるやり方で向き合っていただければと思います 。

Q3. 浄土真宗ですが、お位牌を作りたい場合はどのようにすればよいですか?

A. 浄土真宗では「人はみな亡くなると浄土でみ仏に生まれかわる」と考えられているため本来は位牌を用いず、過去帳に記録します 。しかし、お位牌にむかって亡くなった方を偲び手を合わせたいというお気持ちから、実際に蒔絵位牌などを作られている方もいらっしゃいます 。お寺のご住職により考え方が異なりますので、一度所属するお寺にご相談していただくことをおすすめします 。

Q4. ご本尊の掛軸を選ぶ際、本願寺派(お西)と大谷派(お東)での見分け方を教えてください。

A. 中央のご本尊(阿弥陀如来様)の背景にある後光の線の本数が異なります。本願寺派(お西)が8本、大谷派(お東)が6本です 。また、両脇の脇掛も異なり、お西は「親鸞聖人御影」と「蓮如上人御影」、お東は「十字名号」と「九字名号」を掛けます 。より正式には各派のご本山で「免物」として受けることが奨励されています 。

Q5. 浄土真宗の基本の仏具「三具足」とは何ですか?

A. ご本尊をお迎えするために最低限必要な、花を生ける「花瓶」、蝋燭を灯す「蠟燭立」、香を焚く「香炉」の3つの仏具のセットです 。本来は蝋燭立と花瓶をそれぞれ1対にして、中央の香炉と合わせて全部で「五具足(ごぐそく)」が正式ですが、スペースの兼ね合いもあり三具足で飾るのが一般的です 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


まとめ:お客様の暮らしに合ったお仏壇との出逢いをサポートします

浄土真宗において、正式な金仏壇を選ぶべきか、現代の暮らしに調和するモダンな唐木仏壇を選ぶべきかは、教義の理解とご自身の生活スタイルのバランスの中で決めていくものです。お仏壇は、長い年月をご家族とともに過ごし、心の拠り所となる大切な空間です。インターネットの情報だけでは分からない質感や音色、そして立体的な調和を、ぜひ五感で確かめてください。

新川崎雲山堂では、お客様の想いに寄り添い、二級建築士の視点も交えながら、お部屋に最適なお仏壇選びを全力でサポートいたします。まずは、どうぞお気軽にご相談ください 。お問い合わせ、ご来店、心よりお待ちしております 。
[浄土真宗のお仏壇に関するご相談は、新川崎雲山堂へ] 


この記事の監修者

株式会社 新川崎雲山堂 体表取締役 青地 直樹

役職: 代表取締役 / 仏師三代目
経歴:
昭和24年創業の仏壇店「雲山堂」をルーツに持つ「新川崎雲山堂」の三代目。祖父、父の背中を見て育ち、幼い頃から仏壇・仏具に触れる。大学では建築学を専攻し、住宅デザインや動線計画を学ぶ。卒業後、家業を継ぎ、仏壇業一筋の道を歩む。経営者として悩んだ経験から「お客様の心に寄り添う」ことを経営理念の中心に据え、日々お客様と向き合っている。
保有資格:

  • 二級建築士
  • 仏事コーディネーター

お客様へのメッセージ:
「お仏壇は、特別なものではなく、日常生活の中に溶け込み、故人と共に暮らすための大切な場所です。私たちは、お客様が心から安らぎ、自然と手を合わせたくなるような、世界に一つだけの祈りの空間を創るお手伝いをさせていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものです。商品・サービスの仕様や価格、法要の慣習は地域や宗派によって異なる場合があります。

このページの先頭へ